「お金ないから…」コロナ禍が決定打に。6人のママ友グループ亀裂の瞬間
LIMO / 2020年5月29日 10時45分
「お金ないから…」コロナ禍が決定打に。6人のママ友グループ亀裂の瞬間
5月25日まで続いた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の自粛要請や休校で、いまだ日常生活も変化を余儀なくされています。それに伴い、ママ友との付き合い方が変わった人も多いことでしょう。
日本法規情報株式会社が2018年12月に男女575人に実施した「子育てトラブルに関するアンケート調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000210.000006827.html)」によると、子育て中になんらかのトラブルが起きた経験があるのは全体の19%、自身はないが身の回りで聞いたことがあると回答したのは36%でした。全体の55%となるトラブルのうち、ママ友とのトラブルは24%にのぼります。
今回は、とある6人のママ友グループに起こったトラブルをご紹介。コロナ禍の影響をきっかけに亀裂が入り、お付き合いをやめるまでに発展してしまったという体験談を伺いました。
キッズサークルで集まった6人のママ友グループ
今回お話してくれたのは、キッズサークルに3年間通っていたTさん。もともとほかのママとは世間話をする程度のお付き合いだったそうですが、そこに新たに入ってきたのが、シングルマザーのAさんでした。
「Aママはすごく気さくで明るい人。いろいろなママに声をかけて、連絡先を交換していました。そしてある日、Aママからサークルのママ友LINEグループに招待されたんです」
Tさんは当初、参加を迷ったといいます。Aママとは雰囲気が違い、若干の付き合いづらさを感じていたためです。するとAママから個人LINEでぜひ参加してほしいと連絡が入り、無下にもできず参加することにしたのだとか。
Aママの口癖は「私、お金ないからみんなが羨ましい」。集まった6人のママ友グループは、育児の悩みなど共感できる話題で盛り上がり、Aママの声掛けでランチ会を行ったこともありました。お金に苦労している様子は、そのときは感じられなかったといいます。
自粛生活で異変…?次第に亀裂が
当たり障りない付き合いを続けていたTさんでしたが、そこに暗雲が立ち込めたのが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による自粛生活。Aママは、毎日のようにグループLINEに愚痴をつづっていたそう。「最初はみんな励ましあったり、サポート機関を教えあったりしていたんですが、Aママはどんどん不安定に。支離滅裂な文章を真夜中にたくさん送ってきて、どんなフォローをすればいいか分からなくなり、徐々にみんな言葉少なくなってしまいました」
かくいうTさんも、夫の仕事関係で収入が落ち込み、家計をまわすのが大変な状況に。1日中育児をしながら仕事をこなし、まったく余裕がなくなってしまいました。Tさんが3日ほどグループLINEに返信をしなかったときのことです。Aママから個別LINEで連絡が入りました。
「長い内容でしたが、言いたいことは『お金をちょうだい』ということでした。でも、正直我が家も余裕がなくて…」
ボランティア機関を紹介し、お金を貸すことは断ったTさん。精神的な負担をかけないよう言葉も慎重に選び、返信には1日ほどかかったそうです。しかしAママは「今から行きたいから家を教えて」と譲らず、毎日のようにLINEを送ってきたといいます。
お付き合いやめました。その後のママ友グループは?
TさんはAママにはっきりと、「お金ないからごめんなさい! 時間もお金も余裕がないんです」と伝え、それっきり連絡を絶ちました。そして、グループLINEも一切見ないようにしたのだそう。
「時間を問わず連絡してきたり、こちらの言い分を聞かず家に来ようとしたりするAママの行動には、不安を通り越して恐怖を感じていました。あとで知ったのですが、ランチ会のときも別のママにお金を借りていたらしく、はじめから寄りかかれる相手を探していたのかもしれません。通知を切ってAママのことを気にしない生活になったらスッキリして、ここまで負担になっていたんだということを実感しました」
AママはTさん以外にも直接ほかのママたちに援助をお願いしていたようですが、うまくいかなかったよう。あるときグループLINEに暴言を吐き、自分でつくったグループから脱退してしまったそうです。Tさんは自粛をきっかけにサークルもやめ、人間関係を一掃。Aママとの付き合いは半年ほどでしたが、今後ママ友付き合いは慎重にしようと決めたそうです。
「やっぱり気の進まないグループに参加したのは失敗でした。私はそこまで心が広くないんです。自分の生活を犠牲にしてまで、人を助ける余裕はありませんから」
ママ友付き合いではトラブル回避も大切です
大変なときこそ、助け合い・絆が大切とはよくいわれます。しかし、子供や金銭が絡むトラブルは大きな問題にも発展しかねません。ママ友といってもさまざまな人がいるものです。ときには他人であると割り切ってトラブル回避に努めることも、自分の生活を守るうえでは大切なことなのかもしれません。
【参照】
PR TIMES「子育てトラブルに関するアンケート調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000210.000006827.html)」日本法規情報株式会社
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