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高齢出産後アウェイな環境に疲弊する私に「2人目は?」姑と確執のはじまり

LIMO / 2020年6月2日 10時45分

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高齢出産後アウェイな環境に疲弊する私に「2人目は?」姑と確執のはじまり

高齢出産とは、いわゆる35歳以上の初産婦を指します。結婚の晩婚化も影響し、最近では30代後半や40代による高齢出産ママも少なくありません。

とはいえ、高齢出産自体が楽になったかと言うとそういう訳ではありません。今回は、あるひとりの女性が経験した、高齢出産をきっかけに生まれた姑との確執についてのエピソードをご紹介いたします。

高齢出産。そして、アウェイな環境での育児が始まった

都内でOLをしていたAさんは、20代後半で結婚しました。結婚してからも仕事を続けており、「なかなか子どもが出来ないな」と思いながらも過ごしていましたが、周りには同じように30代になっても子どもがいない夫婦が多かったことから、あまり深く考えることもなく、夫婦二人の生活を続けていました。

ですが、30代も後半になると、友人夫婦に次々と子供が誕生。Aさん自身も、「私も母親になりたい。」と考え始めたころに、妊娠が発覚しました。そんな矢先、ご主人の地方都市への転勤が決まり、Aさんも仕事を辞めてついていくことになったのです。

元来お気楽な性格のAさん。ご主人の転勤先は縁もゆかりもない土地でしたが、新しい土地でママ友を作って楽しく過ごしていけるだろうと思っていました。しかし、そんなAさんの気持ちは、出産直後から挫かれることになります。

高齢出産のリスクを懸念してNICU(新生児集中治療室)のある、その地域で拠点となる病院を選び出産したAさん。その産院は強く母乳育児を推奨していました。しかし、Aさんは思うように母乳がでません。なかなか出ないのに「母乳、母乳」と追い立てられ、ゆっくりできるはずの入院生活のはずが、気持ちも身体もクタクタ。

退院後も苦難は続きます。よく見れば周りは自分よりもかなり年の離れた若いママばかり。ママ友を作ろうと思っても、なかなか入っていけないのです。たまに同じ年の子を連れている同年代と思われるママを見かけても、よくよく聞けば実は中学生を筆頭に4人のママ、みたいな感じ。しかも、そういう人は、すでに上の子でママ友関係を構築しているからか、こちらが親しげに話しかけても、反応も素っ気ない…。

子どもは健康にスクスクと育っていきましたが、あまりにもアウェイな環境に、Aさんはだんだんと孤独感を深めていきます。

突然始まった、義母からの「2人目はまだ?」

夫の母が「2人目はまだ?」と頻繁に連絡をしてくるようになったのは、そんなときのことでした。慣れない土地での子育てと、年齢的なこともあり、Aさん夫婦の間では「子どもは1人で良いだろう。」という雰囲気が流れていました。しかし、そんな理屈は、Aさんの義母には理解ができなかったようです。

そもそもAさんの夫は4人兄弟。他の兄弟には複数人の子どもがいます。「子どもは兄弟がいて当たり前」という義母は、確かに結婚当初から「孫は、2桁は欲しいわね」と言っていました。Aさんの息子が産まれた時も「1人目が男の子って、次に産まれるのが男の子で女の子でも楽よ。ママはやんちゃに鍛えられるから。」という、兄弟を前提としたアドバイスを受けたほど。今までは、実際に会った時しか言われていなかったので、曖昧な笑顔と返事で濁していたのですが、業を煮やしたのか、とうとうストレートな2人目催促の電話をしてくるようになったのです。

といってもいきなり、Aさんが電話にでるなり催促を始めるわけではありません。夫の実家の法事や集まり、夫の兄弟の祝い事など、用事があってかけてくるのですが、気が付けば「2人目は~。」と始まるのです。ちゃんと用事があって連絡をしてきているので、居留守や無視もできません。義実家から電話が来るたびに、1人でモンモンとしたストレスを抱えてしまう日々。

たまるストレス。夫に仲裁をお願いしたけれど…。

子どもが2歳半を過ぎた時のこと。のらりくらりとかわすAさんにいらいらしたのか、義母が急に電話口で強い口調になりました。「もうそろそろ本気で次の子のことを考えた方がいいわよ。兄弟の年は近い方が絶対いいんだから!」と。
いつもの調子で、今の自分の状況と年齢的なことも踏まえて、やんわりと2人目は考えていないと伝えるAさん。いつもは、ここで引き下がるのに、その日に限って、義母は「大丈夫!やってできないことは無いから!!」と、勢いのままに押し付けてきたのです。

「思うようにママ友もできないし、実家に助けてもらえるわけでもない。夫も忙しくて、息子の世話で手一杯。こんな状況の中で、なぜこんなに2人目を産めと強要されなくてはいけないのか…。」

Aさんはなんだか涙が出てきて、電話口で義母がまだ何か話をしていましたが、そのまま受話器を置いてしまいました。そのあと何回か電話が鳴りましたが、受話器を取る気にならず、Aさんははじめて義母に居留守を使っています。

そして、その日帰宅した夫に初めて「お義母さんに、電話のたびに2人目と言われて辛い。私の状況を説明し、2人目を作る気はないと、うまく伝えてもらえないだろうか。」と訴えたのです。しかし、Aさんの夫はちょっと困ったような顔をして、「あの人に悪気はないんだ。適当に聞き流すとか、うまいことやっておけよ。」と義母をかばうだけ。間に入ってくれる気はなさそうな様子に、Aさんはがっかりしてしまいました。

今でも続く確執

Aさんは振り返ります。「結局、その後も数年間、2人目攻撃は続きました。あまりの猛プッシュに堪忍袋も限界だと、思った時期もありましたが、さすがに息子が小学生になり、私が40半ばにさしかかってからは、ちょっと静かになりましたね。」

ただ、このことが原因で、Aさんと義母との間には、今でもギクシャクした雰囲気が流れていると言います。「義母がこちらの状況を汲んで発言してくれるのが一番ですが、せめて夫がもう少しクッションになってくれていたら、状況も違ったのかもしれないですけど…。」と語るAさん。

いつの世もとかく悩ましい嫁姑問題。夫がどう立ち回るかも、非常に大切なポイントなのかもしれません。

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