共働き夫・妻の浪費グセ、「そんなに使って!」の不満は解消できるの?
LIMO / 2020年6月9日 20時0分
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共働き夫・妻の浪費グセ、「そんなに使って!」の不満は解消できるの?
お金の管理は、今後のライフプランにも関わってくる重要なことです。しかし夫婦共働きだと「相手にどれだけの収入があって、どれだけ貯金しているのかは知らない」という家庭も。
「相手が貯金してくれていると思っていた」や「自分の方が支出している割合が多い」など、お金に関するモヤモヤ事情や解消方法について見ていきましょう。
分担制で家計をまかない、残りは自由に使っていたら…
友人A(30歳女性/営業職)は同僚と結婚して1年。夫も同じく営業職で、お互いインセンティブ制の給与形態です。同じ業種なのでなんとなくお互いの給与額はわかるものの、給与明細を見せ合うわけではないのではっきりとした金額は知りませんでした。
同棲していた期間があったので、光熱費はAで食費は夫…など、そのときになんとなく決めた分担制を結婚後もそのまま継続。夫婦ともに職業柄、付き合いのゴルフや飲み会など交際費が多かったようです。
そんな中、夫と共通の友人と一緒になった食事会で、周囲の話から夫のお金の使い方が荒いことが判明。普段からブランド物のスーツやバッグを持っていたので、好きなのだろうとは思っていましたが、家計に入れて残ったお金は特に貯金をすることもせず、好きなものを買い、自由気ままな消費生活をしていたのです。
友人Aは、子どもが生まれたときのことやマイホームの購入など、家族の今後を考え貯金もしていたのですが、夫の思考回路は独身のときのまま。友人Aはこのままではいけないと不安に感じ、夫と話し合いをしました。お互いに給与が変動するので、収入が減ったときに備えて貯金が必要なことや、今後のライフプランについてです。
夫から、「これまで自由にお金を使っていたので、急に変わると仕事上やりにくい」と言われたこともあり、友人Aの家庭では基本はこれまで通りの分担制。
それに加えて「マイホーム」や「旅行」など項目別の口座を作り、銀行の自動振替サービスを利用した“先取り貯金”を始めました。先取り貯金とは、たとえば給料日の翌日に、一定の金額を別の口座に自動的に振り替えることだといいます。そのための通帳はお互いにわかるようにしているので、友人Aもほっとしたそうです。
「結婚して急にお金が自由に使えなくなるなんて気持ちがついていかない」「大きめの出費があるたびにお伺いをたてるのは面倒」という夫婦には、こういった方法が良いのかもしれませんね。
全額申告して、使い道は一緒に決めることにした
友人B(34歳/看護師)は高校時代の同級生と結婚して3年。夫は製造業の会社員で、結婚と同時にお小遣い制にしたそうです。
友人Bは夫の給与を把握していますが、夫は妻の給与額を知りません。友人Bは夫婦の月々の収入から月に5万円と金額を決め、計画的に貯金をしていましたが、自分用のお小遣い金額は決めていませんでした。そのため自分と夫の給与が合わさった金額を目にしているうちに、収入が増えたような錯覚に陥ってしまったのです。
ファッションに興味があったので、服飾関係の出費が増えていきました。そのうち夫は、「妻はいつも新しい服を買っている。自分は毎月決まったお小遣いの中でやりくりしているのに」と不満をつのらせることに。また夫には、自分の給与額や妻のおおよその給与額から、「このくらいは貯金できているかな」という目算もあったようです。
友人Bは、不満が積もりに積もった夫と話し合うことに。Bは、家計簿をつけていたわけではなかったので毎月のやりくりはざっくりとしたものでした。事前に決めていた月5万円の貯金だけはしていたものの、ボーナスや臨時収入などは自由に使っていたようです。その中で“余れば貯金する”というスタンスだったので、現実の貯蓄は夫が考えていた金額と大きく乖離していました。
仕事が忙しいと家計簿をきちんとつけるのはなかなか難しいもの。だからといって、どれだけ支出をしているのか把握できていないのは問題です。
そこでBの家庭では、お互いの収入を申告して使途を一緒に決めるようにしました。頻繁にお金について話をすることで夫婦間のわだかまりも解消でき、家計も家庭も安定したようです。
誰しも得意不得意があるので、家計の管理が苦手という人はこのように夫婦で一緒に使途を考えるという方法が良いでしょう。または、お金の管理が得意な方が管理して、いつでも自由に家庭のお金がどうなっているのか確認できるような状態にしておくのもひとつの方法です。
まとめ
家計は夫婦ふたりだけの問題ではなく、将来増える家族や世帯全員の未来にも関わってきます。気の合うふたりであったとしても、これまでの暮らし方や働き方によって金銭感覚は違うはず。
結婚前にはお金の管理方法について話し合い、結婚後も状況に応じて調整できるように家族会議を開くようにしましょう。会社のように半年に中間決算、1年の終わりには本決算や反省会ができると良いかもしれませんね。
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