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夫婦で在宅勤務、ストレス軽減のコツは「別行動を増やす」「ルールを決める」

LIMO / 2020年6月8日 19時15分

夫婦で在宅勤務、ストレス軽減のコツは「別行動を増やす」「ルールを決める」

夫婦で在宅勤務、ストレス軽減のコツは「別行動を増やす」「ルールを決める」

~みんなのテレワーク事情に迫る~

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大にともにない、多くの企業が導入した在宅勤務。緊急事態宣言が全国で解除されたのちも、オフィスへの出勤を減らし、部分的に自宅での勤務を命じる企業も多いようです。

通勤時間が不要、人目を気にせず作業ができる、などの理由でメリットを感じる人も多い模様。一方で、職場が自宅となることにより、新たなストレスにさらされている人も少なくないようです。なかでも、夫婦ともに在宅勤務にシフトした家庭では、これまでは見えていなかった夫婦間の問題が浮き彫りになるケースも。今回は、テレワーク時代のストレスについて、各種データを交えながら考えていきます。

仕事環境、コロナでどう変わった?

はじめに、厚生労働省が2020年にLINE株式会社と共同で実施した「第1回~第3回新型コロナ対策のための全国調査(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11109.html)」の結果を抜粋してご紹介します。

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拡大する(/mwimgs/7/7/-/img_777fdc0d5db7e609c091690071823c5a58468.jpg)

厚生労働省の資料をもとに編集部作成


このグラフは、日本全国のLINEユーザー(15歳以上110歳以下)のうち、仕事がオフィスワーク中心(事務・企画・開発など)の人におけるテレワークの実施率を示したものです。

いずれのエリアでも、テレワークの実施率は第3回調査でもっとも高くなっています。なかでも、第3回調査における東京都のテレワーク実施率は50%を突破しています。

変化する「仕事で感じるストレス」

次は、生命保険会社のチューリッヒ生命(ZURICH)(https://www.zurichlife.co.jp/)が毎年実施している「ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査(https://www.zurichlife.co.jp/aboutus/pressrelease/2020/20200423)」の最新調査から、興味深い結果をご紹介します。全国の20~59歳の有職者1,000人を対象として3月27日~2019年3月30日に実施されたこの調査では、「勤務先においてストレスを感じる1番の要因」について複数回答でたずねています。「ストレスのトップ5」は、ここ数年、どのように変化しているのでしょうか。

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拡大する(/mwimgs/d/b/-/img_db9581dbb03195f5c8b199bab9f6ac53213098.jpg)

チューリッヒ生命の資料をもとに編集部作成

2019年までの調査では「上司との人間関係」が常にトップ5の上位にランクインしていました。2020年調査で初めて、「収入(経済面)」が1位に浮上しています。COVID-19の影響による収入の減少が、不安やストレスを引き起こしているのかもしれません。

2019年4月にスタートした働き方改革関連法が、2020年4月から中小企業でも本格的に施行。原則として時間外労働の上限が月45時間となり有給休暇5日取得も義務化されています(※)。その一方で、残業ができないために仕事を持ち帰る、有給休暇の日に家で仕事をする、といった状況も生まれているようです。
(※)「時間外労働の上限規制わかりやすい解説(https://www.mhlw.go.jp/content/000463185.pdf)」厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署

「夫婦で在宅勤務」でストレス爆発?

みなさんのなかには、家族みんなが在宅勤務にシフトした、というケースも多いと思います。ここでは、夫婦が同じ空間で仕事をするうえでトラブルになりやすい3つの問題についてみていきます。

①「音うるさい!」問題

夫婦が自宅勤務をしていることでトラブルの原因になりやすいのが「音」。「相手が打つキーボードの音がうるさくて、仕事に集中できない」「ビデオ会議の音がうるさい」といったものから、「仕事の間に好きな音楽を聞けない」「テレビを見ることにも気を使う」といったものまで。

②「ランチどうする」問題

これまで別々だった昼食。どちらかが2人分作るのか、それぞれ好きなタイミングで食べるのかなどといった問題が出てきます。

③「すき間時間どう使うか」問題

在宅勤務になっても、洗濯や掃除、皿洗いや夕食の支度、買い物などの家事は発生します。小さい子どもがいて外に預けられない場合、育児分担の問題も。これまで勤務前後のすき間時間を使って効率よく家事を済ませてきた人は多いと思います。そんな場合、配偶者がまったく家事に目を向けず、「仕事」と「休憩」だけという状態であれば、ついイライラを感じてしまうかもしれませんよね。

ストレスを回避するには?

夫婦が自宅勤務になって「イライラする」「ストレスを感じる」という場合には、まずは問題を明確にすることからはじめましょう。音が気になるなら、「仕事部屋を分ける」「イヤホンを活用する」なども効果的です。また、ランチは夫婦別々に外食する、休憩時間には外に出てみるなど、「同じ空間にいない時間」、つまり夫婦が物理的に離れる時間を意識して作る工夫が有効かもしれません。

家事・育児の分担などについては、家庭の事情に応じてルールを作っておくとよいでしょう。夫婦といえども別々の人間ですから、お互いに尊重して妥協点を探す努力は不可欠だといえます。

まとめ

“コロナ後”の社会がどう動いていくのかは、だれにもわかりません。「もとの職場に戻ったが、ストレスを感じる」ということも考えられます。このまま在宅勤務のスタイルが定着する可能性も低くありません。

自分の意識や行動を少し変えるだけで、仕事にやりがいが生まれたり、家庭との両立が容易になったりすることも。在宅勤務の経験を通じて「転職する」「フリーランスとして独立する」など、キャリアチェンジを考え始めた人もいるのではないかと思います。COVID-19による社会の変化が、自分にあった働き方・生き方を見つけるきっかけになるとよいですね。

【参考】
「第1-3回『新型コロナ対策のための全国調査』からわかったことをお知らせします(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11109.html)」厚生労働省
「2020年 ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査(https://www.zurichlife.co.jp/aboutus/pressrelease/2020/20200423)」チューリッヒ生命(ZURICH)
(※)「時間外労働の上限規制 わかりやすい解説(https://www.mhlw.go.jp/content/000463185.pdf)」厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署

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