みんなの外出自粛中テレワークの実態。自宅でも集中して働ける?
LIMO / 2020年6月10日 20時20分
みんなの外出自粛中テレワークの実態。自宅でも集中して働ける?
全国での緊急事態宣言が解除されたとはいえ、まだまだ先行きが不透明な状況が続いています。仕事に関しても、今まで通り出社するかたちに徐々に移行していく人もいれば、しばらくはテレワークのままという人もいるでしょう。
自宅でテレワークを継続する人にとっては、「いかに集中して仕事をするか」というのが、1つの課題になっているのではないでしょうか。一方で、SNSなどでは「自宅では会社ほど集中できずに仕事が進まない」という声も、ちらほら挙がってきています。
そこで今回は、自宅でも集中して仕事をするためのコツについて見ていきたいと思います。
自粛期間中はカフェやレンタルスペースで仕事をする人も
不動産関連のコンサルティング事業を手がけるハイアス・アンド・カンパニー株式会社が、2020年5月に行った意識調査によると、自粛要請後に自宅で仕事を行っていた人は全体の約6割。また、全体の4人に1人が、自宅周辺のカフェやレンタルスペースなどで仕事をしていたようです。
そのような人に対して「自宅に仕事をするのに適した空間があれば自宅で仕事をするか」という質問を投げかけたところ、およそ半数の49.3%の人が「はい」と答えています。コロナの影響で急遽テレワークに切り替わったことにより、満足に作業ができる環境を自宅に用意できなかったという人が一定多数いることがうかがえます。
つまり、自宅に仕事用のスペースを確保することができるかどうかが、自宅で集中して仕事をするための大きなポイントとも言えそうです。
仕事のための「十分な」環境は人によって異なる
では、自宅で仕事をするための「十分」なスペースとは、どのような環境なのでしょうか。
先ほど取り上げたハイアス・アンド・カンパニー株式会社の調査によると、自宅で仕事をする場合に「十分だと思える」スペースとして最も多かった回答は、「デスク1つがある程度の書斎コーナーのようなスペース」の40.6%でした。
続いて「デスクに加えて書棚などが手元にあり、仕切りはなくても目線が気にならないスペース」と「自宅の中で、仕事場として使うことができる個室部屋」の2つの回答が、それぞれ26.4%ずつと続きますが、「書斎コーナー」と「個室部屋」では大きな違いがありますね。
筆者の父も自粛期間中はテレワークで仕事をしていましたが、仕事スペースは普段食事をとるテーブルで、母親が近くで掃除機をかけるような場合もそのまま仕事をしていると言っていました。筆者自身はちょっとした物音などが気になってしまうタイプなので、リビングやダイニングのような場所で仕事を行うのはなかなか想像できません。
このように、テレワークをするのに快適だと思えるスペースというのは、かなり個人差があるようです。自粛期間中のテレワークがあまり集中できなかった…という人は、まずは自分がどのような仕事の環境やスペースを必要としているのかを、具体的にイメージすることから始めてみましょう。
家族に協力してもらって仕事用スペースを確保する
次に、実際に自宅に仕事用スペースを確保するためには、家族の協力が大きなカギを握ります。
自分の部屋がある場合はそこで仕事を行えばいいですが、部屋がない人の場合は家族みんなで利用しているスペースを、仕事用のスペースとして多少融通してもらわなければなりません。
リビングやダイニングの端のほうにちょっとした机をセットして簡易的な作業スペースを作るも良し、筆者の父のように普段は別の目的で利用している場所を自分の仕事場として使わせてもらうも良しと、色々な方法が考えられます。
仕事の支障にならないよう大きい音を出すのは控えてもらうといったことも含めて、家で集中して仕事を行えるかどうかは、どれだけ家族の協力が得られるかによるとも言えるでしょう。
環境を変えることでオンとオフの切り替えを行う
家の中で「オン」の場所と「オフ」の場所を自分なりに作るのも効果的な方法です。会社で仕事をしているときも、休憩のときはトイレに行くなり喫煙所に行くなりして仕事用のスペースから移動することで、気持ちをリフレッシュ・リセットしている人が多いと思います。
在宅でテレワークをする場合、仕事と休憩を同じスペースで行っていると、どうしてもオンとオフの切り替えが上手くできずに、休憩してもイマイチ集中力が回復しないということも起こり得ます。
自室で仕事を行っているなら休憩はリビングで行うようにするなど、意図的に場所を移ることで、気持ちの切り替えも行いやすくなりますよ。
まとめ
今後もテレワークを継続する場合は、在宅で集中するためのコツをつかめるかどうかで、生産性にも大きな差が出てくることでしょう。当初は、コロナの影響による急なテレワークに困惑した人もいるかもしれませんが、これからの新しい働き方に対応できるように、今こそ自宅で働く環境についてもしっかり向き合っていきたいものですね。
【参考】「withコロナ / アフターコロナ時代の住宅に関する意識調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000341.000000155.html)」(ハイアス・アンド・カンパニー株式会社)
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