コロナ禍の中、離婚が頭をよぎる…それでも彼女が離婚を選択しない理由
LIMO / 2020年6月10日 20時15分
コロナ禍の中、離婚が頭をよぎる…それでも彼女が離婚を選択しない理由
「コロナ離婚」とは、みなさんご存知の通り、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が原因、引き金となる離婚を指す言葉です。さて、今回は、そんなコロナ離婚を意識しつつ、毎日を送っている、ひとりの女性の話をご紹介いたします。彼女の家庭には、一体どういう事情があったのでしょうか?
もともと夫への不信感はあった
Sさんは、夫と小学生の息子と3人暮らし。『離婚』の2文字が頻繁に頭をよぎるようになったのは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、夫の在宅勤務が始まったあたりからだそう。
「もともと、夫への不信感はあった。」というSさん。実は、子どもがお腹にいるころに夫の裏切りを経験していました。
Sさん夫婦は、結婚5年目にして、ようやく子どもを授かりました。しかし、妊娠8か月の時に切迫早産で入院を余儀なくされます。仕事が忙しい夫は、数日に1度顔を出す程度。それでも、病院に来たときは、Sさんを励ます言葉をかけてくれたり、好きなものを買ってきてくれたりと、とても優しかったといいます。
そんなある日、Sさんは夫が病室に忘れたスマートフォンの通知履歴から、他の女性の存在に気がつきます。妊娠経過への不安もあり、不安定だったSさんは、感情のままに夫を問い詰め、3年もの間、仕事関係の女性と不倫を続けていたことを知ってしまいます。
「結局、夫婦関係を修復することで一致し、夫は女性と別れてくれました。」とSさん。「ただ、今思えば、夫を許したというより、心の底にくすぶるものは多々あったけれど、生まれてくる子のために蓋をした、という感じだったような気がします。」
夫が在宅勤務になり、嫌なところが目に付き始めた
子どもも小学生になり、一見平和な日々を送っていたSさん夫婦。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行により、再び暗雲が立ち込めることになります。
Sさんは話します。「まず、子どもの休校が決まりました。次に夫が在宅勤務に切り替わりました。週1のみ事務作業のための出社はしますが、基本的にはずっと家での作業です。私は、週でパートに出ていましたが、勤務先が飲食店だったので、最終的には自宅待機になりました。その頃からですね。夫の行動にイライラが募るようになったのは…。」
まず気に障ったのは家事の分担。いつもは夫の出勤時にゴミをだしてもらっていたのですが、在宅勤務になってから、夫は当たり前のようにゴミをもっていかなくなりました。Sさんは、他の家事で手が離せないため、夫に「ちょっとだけ外に出て、持っていってほしい」とお願いするのですが、「あれはついでにしていただけ。君は今、仕事が休みなんだから、自分の仕事は自分でやりなよ。」と全くやろうとしません。朝食を食べたら、部屋に入って仕事を始めます。Sさんは、仕方なく他の家事の手を止めて、収集時間に間に合うように、近所のゴミ集積場に向かいます。
昼食時にもイラっとする瞬間があります。昼時になると「ご飯できてる?」と言いながら、夫が部屋から出てくるのですが、Sさんも、毎日いろんな用事があります。12時きっかりに、昼食を用意することができないときもあるのですが、昼食の準備ができていないと、夫は「仕事、休みなんでしょ。一体何が忙しかったの?」と、心底不思議そうに聞いてくるのです。どうやら、Sさんの夫にとって、家にいる妻は暇な人という認識のよう。
また、家にいると目につくのでしょう。洗濯や掃除にも、何かしらの指摘が入るようになりました。「洗濯物をたたんでないよ。」「ここ汚れてるよ。」言われるたびにSさんは、ちょっとだけむっとします。でも、子どものこともありますし、けんかになって雰囲気が悪くなるのだけは避けたい。だから、夫から嫌な指摘を聞かなくて済むように、家事はすべて自分がやり、夫の生活に合わせて食事を用意し、夫の指摘がはいりそうな家事は先回りしてやってしまうようになりました。
「夫が指摘したとおりにしていれば、夫も何も言わないんです。たぶん共に暮らすパートナーとして、アドバイスをしているだけのつもりなんでしょうね。でも、ただでさえ外出自粛や自宅待機という状態に参っているのに、あれやっておかないと何か言われる、これやっておかないと何か言われると考えながら、毎日過ごすのに疲れてしまって…。」
それでも彼女が離婚を選択しない理由
そのうち、Sさんの頭の中には、出産直前の不倫事件がフラッシュバックするようになりました。ふとしたときに「離婚」という2文字が、頭をよぎっては消えていきます。最近では、『週1の夫の出勤日が、唯一ホッとする日』になっているというSさん。
「でも、『今のところ』離婚という選択肢はありません。」というSさん。「言い方は悪いかもしれませんが、夫にはそこそこ収入があるんです。コロナ禍の中、仕事が自宅待機になっても、あまり不自由のない生活を送ることができているのは、やはり彼の収入があってのこと。今後子どもを育てていくことを考えても、こんな経済状況の中、一時的な感情で、この生活を手放してしまうのは、絶対によい選択じゃないと思うんです。だから、過去の裏切りを思い出しても、離婚が頭をよぎっても、『今じゃない』と必死で自分に言い聞かせています。」
まとめ
過去に大きな試練を乗り越えたにも関わらず、長い自粛生活がきっかけで、小さな不満が溜まり、再び離婚を意識するようになってしまったSさん。彼女のように、ここ数ヶ月でパートナーへの不満を積もらせながらも、「今は行動に移すべきじゃない」と考えて、踏みとどまっている人は、意外に多いのかもしれません。
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