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夫のお小遣いに大ダメージ! 新型コロナの切ない影響、その現実は?

LIMO / 2020年6月18日 20時15分

夫のお小遣いに大ダメージ! 新型コロナの切ない影響、その現実は?

夫のお小遣いに大ダメージ! 新型コロナの切ない影響、その現実は?

老後2,000万円問題や消費税増税などが続いたところに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が重なり、将来に不安を抱いている人も少なくないのではないでしょうか。

そんな不安から節約を始めたという人も多いかと思いますが、「夫のお小遣い」にも大きなダメージを及ぼしているようです。今回は新型コロナウイルス後の、切ないお小遣い事情についてご紹介します。

将来に不安を感じる人が7割

2020年4月末に明治安田生命が公表した「『家計』に関するアンケート調査」では、回答者の約7割が新型コロナウイルス収束後の家計に不安を感じているとの結果が出ています。

「不安を感じる」と回答した人の理由(複数回答)

収入に対する不安:62.2%

日用品などの備蓄にかかる支出増加による不安:46.7%

医療費の増加に対する不安:42.5%

食費の増加に対する不安:37.7%

アンケート結果を見ると、とくに収入面で不安を感じている人が多いようです。休業になって収入が途絶えてしまった、休校になって子どもだけで留守番させるわけにはいかず退職したなど、かなり深刻な問題が起きている人もいます。

また、一時はマスクや消毒液などが手に入りにくく、高くても買わざるをえなかったなどして、収入が下がったのに支出が増えてしまったという人もいるでしょう。

近年は消費税だけでなく、健康保険料や年金保険料などの負担額も増えています。そこに追い打ちをかけるような新型コロナウイルスによる日常生活への打撃を受け、不安を感じる人が多いのも当然の結果かもしれません。

不安が夫のお小遣いを直撃!

こうした将来への不安からか、前述の明治安田生命の調査によると、まず「夫のお小遣いを減らした」という家庭が多いようです。

夫の1ヵ月のお小遣い平均額は、2007年時点では4万977円となっていました。これが、リーマンショック翌年の2009年には一気に3万5299円まで下がり、現在まで4万円台に戻ったことはありません。

2019年の調査では月3万7774円まで回復していましたが、今年の調査では新型コロナウイルスなどの影響で3万3720円まで大幅に下がっています。リーマンショック以降、お小遣いの平均額が3万7000円台まで回復するのに10年以上の時間がかかっているので、「次にお小遣いが上がるのはいつになることやら…」と侘しい気持ちになりますね。

妻のお小遣いへの影響は?

一方で興味深いのは、「妻のお小遣いは横ばい」というアンケート結果です。

リーマンショックの際には、妻の1ヵ月のお小遣い平均額も、2007年時点の3万1451円から翌年には2万1057円と、大きく減少しました。当時、夫のお小遣いの下がり幅は5000円程度だったのに対し、妻のお小遣いは1万円以上減っていることから、リーマンショックが妻のお小遣い額に与えた影響はかなり大きいものだったことがわかります。

しかし、今回の新型コロナウイルス騒動においては、妻のお小遣い平均額は2019年調査が月1万8386円、2020年調査が月1万9049円と、ほぼ横ばいとなっています。

とはいえ、もともと妻のお小遣いの平均額は、夫よりもかなり低めです。夫のお小遣いの平均額は、2007年以降もっとも低い年でも3万1687円で、3万円を下回ったことはありません。

一方、妻のお小遣いの平均額は、2016年までは2万~2万4000円程度で推移していましたが、2017年には1万8424円まで下がり、以降は2万円以下の水準で推移しています。

調査では、今回の新型コロナウイルス騒動で夫のお小遣いから減らした理由までは言及していませんが、まずは「お小遣いが多い人から」ということでしょうか。

お小遣いはどれくらいほしい?

この調査では、1カ月のお小遣いの希望額も調査されており、夫の希望額の平均は4万3881円、妻は2万5828円という結果になっています。年代別にみると、夫は年代が上がるほどお小遣いの希望額も上がっていきますが、妻はほとんど変化がありません。

1カ月に希望するお小遣い金額 ※20~50代調べ

(/mwimgs/3/7/-/img_37640ea8ffb2e2d915d63d07937758e154621.jpg)

拡大する(/mwimgs/3/7/-/img_37640ea8ffb2e2d915d63d07937758e154621.jpg)

出典:明治安田生命「『家計』に関するアンケート調査」を参考に編集部作成

SMBCコンシューマーファイナンスによる「30代・40代の金銭感覚についての意識調査 2017」では、部下や後輩におごる場合、女性は千円程度のランチやカフェ、男性は3000円程度の食事や飲み代くらいまでを許容範囲としている人が多いようです。

また、新生銀行の「2019 年サラリーマンのお小遣い調査」では、1カ月の飲み代の平均額は男性が1万3175円、女性が9493円となっているなど、男性のほうがお金を使う機会が多く、その金額も高いという傾向が伺えます。

もちろん個人差もあると思いますが、こうしたお金の使い方や金額の違いが、夫と妻のお小遣いの平均額や希望額の差に表れているのかもしれませんね。

おわりに

新型コロナが収束しても、経済が以前の状態まで回復するには数年はかかるともいわれています。将来の家計のことを考えると、お小遣いの金額が回復するのはかなり先の話になるのかもしれません。

お小遣いの金額を増やすには日々の節約はもちろん大切ですが、リモートワークによって空いた時間を副業に充てる、専業主婦・主夫だった人はパートを始めるなど、収入を増やす手段についても考えていきたいものですね。

【参考】
・「『家計』に関するアンケート調査(https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2020/pdf/20200427_01.pdf)」(明治安田生命)
・「30代・40代の金銭感覚についての意識調査 2017(http://www.smbc-cf.com/news/news_20170306_896.html#SENSE3)」(SMBCコンシューマーファイナンス)
・「2019 年サラリーマンのお小遣い調査(https://www.shinseibank.com/corporate/news/pdf/pdf2019/190621okozukai_j.pdf)」(新生銀行グループ)
・「コロナ危機が収束しても『日本経済は全治2年』(https://mainichi.jp/premier/business/articles/20200501/biz/00m/020/025000c)」(毎日新聞)

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