お金持ちがハマっている「スマホ決済」や「ポイント」との付き合い方

最近は当たり前のように使われる「スマホ決済」や「ポイント」という決済手段。自分も使っている、という人が多いのではないでしょうか。実はお金持ちの人たちも、こうした手段を使いこなしているのです。

今回は、お金持ちの人たちのスマホ決済やポイントの活用術についてきいてみました。

自分に合った経済圏のポイントを活用

自身で会社を経営しているAさんは、スマホ決済は必ず主流になると思い、早くから目をつけていたと言います。

「今は誰もが当たり前のように使っているけれど、最初の頃はみんな『そんなもの普及するのか』と疑心暗鬼だったと思う。でも自分が使っているところを見て経営者仲間が次第に使い始めた。みんな自分で会社経営をしているだけあって流行りものには感度が高く、一度興味を持つとかなり使い倒すようになる」と笑います。

「人によって使っている経済圏が違うから、楽天経済圏を使っていたり、ドコモのdポイントを使っていたり、携帯のキャリアに合わせてソフトバンクとTポイントを使っている人もいる。リクルートも結構人気。今のところ、自分は楽天経済圏を利用しているので楽天ペイで楽天ポイントを貯めている」と話してくれました。

スマホ決済で買い物をお得に

スマホ決済を使いこなしてお得に買い物をしていると話すのは、株やFXのトレードで億単位の稼ぎを得ているBさん。

「スマホ決済には還元や割引があったりするし、結構頻繁にキャンペーンもやっている。そういうのを活用するとお得に買い物ができる。自分は凝り性だから、そういうのを使い始めるといかにお得にできるかにこだわってしまう」と話します。

確かに、筆者が金融機関の仕事で接してきたお金持ちの人たちは、凝り性で何か一つのことを突き詰めたがる人が多いような気がします。Aさんが話していたような「新しいものに感度が高いこと」やBさんが言う「凝り性であること」はお金持ちの共通点のようです。

「PayPayやLINE Pay、楽天ペイ、au PAYを使っていて、店舗やタイミングによってどこが一番安くなるのかを考えるのが楽しい。最初は計算が少し面倒だけれど、複数のPayを使うことでキャンペーンや還元をフル活用できるし、次第に慣れてくる。この店舗はあのPayが相性がいいなとか、あの買い物をするときはどのPayを使おうかとか…。そんなふうに買い物をするのが楽しい」とBさん。

Bさんのように複数のPayを活用すれば、それぞれのキャンペーンを余すことなく活用することができそうです。

仲間とPayに関する情報交換も

同じくBさんは、個人間の送金にもスマホアプリを活用していると話します。

「多くのトレーダー仲間と集まるときに、みんなで個人間送金を活用。細かい現金がなくても簡単に割り勘ができるし、スマホ一つあればいいので気軽に出かけられる。それに、トレーダー仲間とは、どのPayが生き残るかとか、ポイントの還元率がいいのはどこだとか、そんな話で結構盛り上がる。もちろん株の話もするけど、そういう細かいテクの話も多いので自然と情報が入ってくる」とのこと。

「トレーダー仲間の中には企業法務の弁護士や医師などハイステータスのメンバーも多いので、クレジットカードの特典の話もよく出る。それに次いで多いのがスマホ決済やポイントの話」なのだそう。

「特に『PayPayとヤフーカードとTポイントを組み合わせてポイントを三重取りする』とか、『Suicaとビューカードを組み合わせてポイントを貯めている』とか、そういう話が多い。いかに効率よくポイントを収集するか、あるいは割引率を上げるか…。そんな話で一晩中盛り上がることもある」と話していました。

ポイントの二重取り・三重取りは当たり前

Bさんの話にも出たポイントの二重取り、三重取りを楽しんでいると言うのがCさん。彼も自身で会社を経営しています。

やはりポイントの多重取りは注目を集めているようで、「ポイントの二重取りは当たり前、ときには三重取り、四重取りができることもあるので、それを楽しんでいる。それはゲームをする感覚に似ているかもしれない。どうやってハイスコアを取るか作戦を考える感じ」と話します。

「銀行口座から引き落としにするのではなくクレジットカードでオートチャージの設定をしておけば、クレジットカードのポイントとスマホ決済によるポイント付与でポイントの二重取りができるし、さらにポイントカードを持っている店舗ならそのお店のポイントが貯まる。そんなふうにポイントを貯めてポイント残高が増えていくのを見るのも楽しいし、上手に活用できている感じがする」と話してくれました。

おわりに

お金持ちは細かいことにこだわらないのかと思いきや、仲間内でポイントやスマホ決済の上手な活用が話題になることも多いというので驚きです。新しいことに関心が高いお金持ちならではなのかもしれませんね。