妊娠中「親世代のクソバイス」に悩まされた3人のママ。実母だからこそイライラ倍増⁈
LIMO / 2020年6月18日 10時45分
妊娠中「親世代のクソバイス」に悩まされた3人のママ。実母だからこそイライラ倍増⁈
クソバイスという言葉を知っていますか?数年前にコラムニストの犬山紙子さんが名付けた言葉で、「求めていないのに繰り出される、クソみたいなアドバイスのこと。相手のためを思って言っているようで、実は上から目線で持論を押しつけているだけのことが多い。なお、クソバイスすると大変気持ちが良い」と定義されているものです。
妊娠・出産やその後の育児生活は、特に初めての子どもを持つママたちにとって、心配なことや不安になることの連続。そんな時に、一番身近な先輩ママである実母から、そんなクソバイスをもらってしまったら…?今回は、実母のクソバイスに悩んだことがあるという女性たちのエピソードをご紹介します。
体力的にきつい高齢出産に対して…。
Aさんが妊娠したのは、33歳の時。酷いつわりに悩まされ、派遣契約の満期を待たずに退職を決めてしまったほどだったそうです。
「とにかく吐き気が治まりませんでした。『身体のことを第一に考えて』と言ってくれた夫の言葉に甘えて退職した後も、食事をほとんど摂れない時期が続いて、ちょっと弱音を聞いてもらおうと実家の母へ電話をかけたんです。」
ところが、Aさんのお母さんは開口一番、思いもよらぬ言葉を発します。
「私があんたを産んだときは、今のあんたより10歳も若かった。やっぱり、早いうちに産まないとダメね。それに、あなた、仕事も辞めて、次男の嫁という立場に甘えて義理の両親の世話もせずに怠けているから、そんな風に思うんじゃない?私は、義理の両親と同居で、妊娠中だからって特別優しくしてくれるような人でもなくて、いつも気を張っていたからね。気持ち悪いと感じる暇もなかったわ。」
『つわりは怠惰の証』『年齢が原因』など、何の根拠もなく、しかもAさんには対応しようもない実母のアドバイス…。心底がっかりしたAさんは、安定期に入って体調が落ち着くまで、実母に話を聞いてもらおうとは思えなかったそうです。
「お風呂上りには白湯!」古い育児ルールを押し付けられて…。
アドバイスという名のもとに、「何十年も前の育児ルール」を押し付けてくる実母…というのもよく聞く話です。
Bさんは産前産後の育児学級や健診のときに、赤ちゃんの水分補給は母乳やミルクに重きを置くよう指導されていました。
そんなBさんが、第一子を里帰り出産した際、退院後に実家で初めて沐浴をさせたときのこと。Bさんが、お風呂を済ませた我が子におっぱいをあげようとしたところ、「飲ませるなら白湯でしょ!」と、実母にすごい剣幕でとめられてしまったのです。白湯を用意し、「ほら!」とBさんに差し出す実母。
その時は渋々実母のいうことを聞いたBさん。たしかにひと昔前には、お風呂上りの赤ちゃんには白湯を飲ませる、という習慣もあったと聞いたことはありますが、スマホで検索しても、退院時に手渡された育児指導書を隅から隅まで読み返してみても、そんな記述は何処にもありません。見つかるのは、「白湯よりも母乳やミルクが主流」と、Bさんが育児学級や検診で聞いた通りの情報だけ…。
次の日、Bさんは、テキパキと白湯の準備をしている母に対して言いづらさは感じたものの、今は昔と違って白湯を飲ませるのは一般的ではないこと、産院でもそういった指導は受けていないことを説明してみました。しかし、Bさんの母は素直に「そうなのね」と納得することはなく、「当たり前のこと過ぎて、助産師さんたちも言わなかったんじゃない?」と不満げな様子。結局、「じゃあお母さんの好きなパソコンを使って、一緒にネットで調べてみよう」と提案、検索結果として示された『白湯は無理に飲ませる必要なし』という情報を目の当たりにして、ようやく納得してくれたそうです。
母乳が出ない娘に対して、実母からのアドバイスは…。
母乳育児を推奨する産院で出産したCさんは、産後思うように母乳が出ないことで悩んでいました。ミルクを足しても赤ちゃんの体重がなかなか増えず、退院後も母乳外来へ通って指導を受けなくてはいけなかったそう。
そんなCさんの必死な姿を見て、実母が発したのは、『母乳が少ないなんて、私はそんなことで悩んだことなかったのになあ。』という一言。あまりにもデリカシーのない発言というだけでもびっくりするのに、そのあとは専門的な知識もないのに、Cさんに向かって、『こうしたら出るんじゃない?』と自分の経験や憶測だけで、あれやこれやと、やることなすことに口を出してきます。
産後の疲れが取れない中ということもあり、実母の心無い言葉と、いい加減なアドバイスは、Cさんの心身をかなり参らせてしまいました。
「今にして思えば、お母さんの言葉なんて、適当に聞き流していればよかったけれど、産後の寝不足や情緒不安定など、心身の弱り切った余裕のない状態だったからですかね。どんどんイライラが蓄積していった気がします。母と顔を合わせたくなくて、自宅に戻るまで、自分の部屋にこもりがちになっていました。」と話すCさん。実母と元のように仲良くなるまでには、少々時間がかかったといいます。
おわりに
親にとって、子どもはいつまでも「まだまだ」という存在であり、ついつい、口出しをしたくなるものなのかもしれません。でも、やはり、親は親。子どもは子ども。別人格です。ましてや、結婚して別の家庭に入れば、子世帯なりの考えやルールもあるでしょう。アドバイスは、求められた時だけにしておくほうが、よいのかもしれません。
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