子供への“適度な買い与え”って難しい! 厳格ママ・甘すぎママに起きた悲喜劇
LIMO / 2020年7月4日 19時0分
![子供への“適度な買い与え”って難しい! 厳格ママ・甘すぎママに起きた悲喜劇](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_17980_0-small.jpg)
子供への“適度な買い与え”って難しい! 厳格ママ・甘すぎママに起きた悲喜劇
子供にお菓子やおもちゃを買い与えるときに、ふと「これって買い与えすぎなのかな…?」と迷いが生じてしまうことはありませんか? 逆に、いくら子供にねだられても断固として買い与えなかったときに、「これって厳しすぎるのかな…」と思ってしまうことも。
買い与えすぎではない、かといって厳しすぎでもない「適切な買い与え」のボーダーラインは、いったいどこにあるのでしょうか…?
「買い与えは絶対しない」という方針をつらぬいて…
スーパーやおもちゃ売り場で子供たちに「お菓子を買って」「おもちゃを買って」とねだられたとしても、ほとんどのママは「今日は買いません」と断固拒否するのではないでしょうか。
筆者もそうです。子供と買い物にいったときに、おもちゃやお菓子をねだられても、「今日は○○を買いに来たんだからね。それに家に□□があるでしょう」と言い聞かせてその場を離れるのが常です。
先日、友人と「買い与え」の話になったとき、彼女がこんな興味深いエピソードを話してくれました。なんでも彼女のママ友にひとり「子供に絶対に何も買い与えない」ママがいるそうです。
「例えば、家にお菓子のストックがないときは、一緒にスーパーに行って『今日のおやつをひとつ選んでいいわよ』って言ったり、何かを頑張ったご褒美に玩具付きのお菓子を買ってあげたりすることがあるじゃない? そのママはそういうのが一切ないの。お菓子はドライフルーツだけ、と決めていてオマケ付きのお菓子なんてもってのほか!という感じ」
「うちの子は市販のお菓子なんて見向きもしないのよ」と誇らしげに語るそのママ友に、彼女をはじめ周りの人は「すごいね」と感心していたのですが…。
「先日、友人の家に、件のママ友も含めてみんなで招待されたのよ。そこでは子供たち用に、市販のスナック菓子が用意されていて…」
するとドライフルーツしか食べさせないママ友の子供は、スナック菓子が入った器を抱え込み、ものすごい勢いで食べ始めたのだとか。
「もうみんな唖然として。結局その子、食べ過ぎで吐いちゃって…。そのママ友、気まずそうに途中で帰っちゃった。めったに食べられないから、いっぱい食べておこうと思ったのかもね…」
最後に友人は「適度なガス抜きって絶対必要なのよ」と話を締めくくりました。
我が子には辛い思いをさせたくなかったばかりに…
別の友人からはこんな話を聞きました。
「私は小さいときに、何も買ってもらえなくて。友達が持っているおもちゃや、友達が食べているお菓子がずっとずっとうらやましかったの」。我慢するばかりの子供時代を過ごした彼女は、その反動で、大人になって自由にお金を使えるようになると、欲しいものが我慢できなくなってしまった…と嘆きます。
「娘にはそんな不憫な思いはさせたくなくて、『欲しい』って言うものはつい買ってあげてたのね。娘もそんなに高価なものをおねだりするわけじゃないから、まぁいいか、って」
そんな彼女は、友人親子が遊びにきたときに「買い与え」を後悔するような出来事に遭遇します。
「友人の子供が、娘の小さなお人形をとても気に入ったみたいで、しきりに『いいなぁ、いいなぁ』って言っていたの」
あまりにうらやましがる様子を見た娘は、とつぜん人形をその子に手渡し、「そんなに気に入ったならあげるよ」と言ったのだそう。
「友人が『もらえない』と固辞してくれたからよかったものの…私もびっくりしちゃって。友人親子が帰ったあとに『ママはあなたのために買ってあげたのに、なんであの子にあげようと思ったの?』と聞いたら、『だって、すごく欲しそうで可哀そうだったから。私は欲しくなったらまた買ってもらえばいいから』って」
子供の欲しいものを買ってあげるのも親の愛情だと思っていたけれど、ある程度のブレーキは必要なのね…と彼女はしみじみ語っていました。
まとめ
買い与えすぎもよくないし、買わなさすぎもよくない…果たして「適切な買い与え」とはいったいどの程度なのでしょうか?
それは、親がきちんと買う理由、買わない理由を説明できるかどうか、にかかっているのではないかと筆者は考えます。理由もないのに買ってあげる、あるいは買わないのはNG。
大切なのは、買わない理由、あるいは買ってあげる理由を子供にきちんと話して、子供に納得感を持たせてあげること。そうすることで子供たちは、「買ってくれるのも親の愛情」「買ってくれないのも親の愛情」であると、ある段階で気づくのではないでしょうか。
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