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塾・教室のコロナ対応は代替授業や返金などさまざま。子供の習い事の選び方は変わらざるをえない?

LIMO / 2020年7月1日 10時0分

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塾・教室のコロナ対応は代替授業や返金などさまざま。子供の習い事の選び方は変わらざるをえない?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって日常生活が大きく変わっています。子供の習い事も臨時休講になったり、オンラインの代替授業になるなどの影響を受けました。コロナ禍で「今までと同じ」が通用しなくなった今、習い事選びはどう変わっていくのでしょうか。

習い事に行くのは珍しくない時代

文部科学省の「平成30年度子供の学習費調査(https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/mext_00102.html)」(2019年12月発表)によると、公立小学校に通う児童の「学校外活動費(自宅学習や学習塾・家庭教師、体験活動や習い事などの経費)」は21万4541円、公立中学校に通う生徒では30万円を超すことが分かりました。

子供のいる家庭が習い事に通わせることは珍しいことではなく、中には複数を掛け持ちする子もいます。しかし、新型コロナでそうした状況が一変しました。緊急事態宣言は解除されても感染リスクは存在し、ワクチンなどが開発・認可されるまで「ウィズコロナ」の下、親は子供の習い事を選ぶ必要があります。

運動系は軒並み休みに

学習系やスポーツ系、芸術系などジャンルを問わず数多くある習い事。今年はコロナ禍で新学期を前にした”かき入れ時”に多くの教室が休校措置を取ったり、説明会を中止にしました。特に先生や子供同士の距離が近くなる運動系の習い事は、全国的にも大半が休みになったのではないでしょうか。

こうした運動系はオンラインレッスンに切り替えることは難しく、家庭で教室と同じようなことをするのはほぼ不可能です。筆者の子供達が通う小学校のスポーツ少年団も全て活動休止となり、運動する場を失ったメンバーたちが臨時休校中にマスク姿で公園に集まってボール遊んでいるのをたびたび目撃しました。

一方、コロナ禍でもオンラインを駆使してレッスンを実施したバレエ教室に娘さんを通わせているBさんは、「教室が再開しても先生がバレエバーやドアノブをこまめに除菌シートで拭いたりして大変そう」と口にしていました。

再開に備えて1クラスあたりの生徒数を限定し、曜日や時間帯の変更をお願いされた子もいたそうです。「せっかく再開してもレッスン後に友達と談笑もできないみたい」と、以前のような雰囲気には程遠いことを教えてくれました。

対応が分かれた英会話教室

運動系とは対照的に、自宅でのレッスンを続けていたのが英会話教室です。ただし、これは個人経営など規模が小さい教室に限定されています。

規模の大きい教室では先生たちが集まることで接触回数が増えたり、通勤中に感染リスクが潜んでいることもあり、4月・5月の2カ月分が臨時休校となったケースもみられました。

英会話教室は会話メインの習い事ということもあり、飛沫感染が心配されます。マスクをしながらのレッスンでは、発音時の口の形が分からないというデメリットがあります。

この緊急時に威力を発揮したのがインターネットです。近所に住むアメリカ出身の奥さんが自宅でやっている英会話教室に子供2人を通わせているママ友のAさんは、3月下旬から5月中旬の約2カ月間のレッスンはオンラインに切り替わったといいます。

「テレワーク会議で使われているアプリを使ったけど、すぐ近くに住んでいるのネットを介して会うのが新鮮だって子供達が乗り気で、いつも以上に頑張っていたみたい」と言っていたのが印象的でした。

それに対して、大手の英会話教室に息子を通わせている近所のBさんの場合、大手だと一斉にオンラインレッスンを導入することは難しいということで、運動系と同じように緊急事態宣言が出ている期間は休みだったと嘆いていました。

オンライン授業や動画配信をした学習塾

筆者の2人の子供達が通う塾は、緊急事態宣言が全国に発令されたことから急遽臨時休校になりました。

その後は双方向の授業配信などの対応をして乗り切り、休みとなった分は後日振替授業を行うという対応でした。現在は再開していますが、窓は全開で教壇に立つ先生はフェイスガードなどを付けて授業を行っています。

知り合いのママたちに後日話を聞いてみると、4月から5月にかけて動画配信をして都合の合う時間帯に勉強するよう指示した塾もあるなど様々でしたが、基本的に似たような対応を取る塾が多かったようです。

その一方で、小学生のコースは休校として月謝を返金した塾もありました。本人は喜んではいたものの、お母さんは落胆して「学校が休みで勉強する機会が減少しているのに塾まで休みだと学習面の遅れが不安」とこぼしていました。

生まれた時からインターネットがある今の子供達にとって、オンライン授業には抵抗感がありません。そのため、月謝を返金されるよりはインターネットを活用して勉強する環境を提供してほしいと期待する親は、今回のコロナ禍で格段に増えたのではないでしょうか。

塾や教室を選ぶ際の新たな検討ポイント

日本は比較的落ち着いた状況ですが、海外ではまだまだ猛威をふるう新型コロナウイルス。第2波、第3波が危惧され再度休校となる可能性もある中、こうした現実を踏まえて習い事を選ぶ必要があります。

習い事を選ぶ際には、緊急時の授業・レッスンの代替の有無や月謝返金が可能なのか確認といった新たな検討ポイントが加わったといっていいでしょう。運営側も、緊急時の対応に関する説明を曖昧にしていると、新規入会者の獲得が難しくなるなるかもしれません。

コロナ禍によって新しい生活様式が提案されていますが、習い事に関しても今までより慎重に、多角的な視点をもって選ぶ時代に突入するのではないでしょうか。

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