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今50歳の夫が65歳になった時、私たちの貰える年金はどれくらい?

LIMO / 2020年7月10日 20時45分

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今50歳の夫が65歳になった時、私たちの貰える年金はどれくらい?

アラフィフ夫婦の親世代は、すでに年金生活を送っている方が多いのではないのでしょうか?親の生活ぶりを見て「暮らし向きが大変そうだ」「とにかく働き詰めだった分、今は楽ができているな」など様々な感想を持つと思います。

アラフィフの夫婦にとっても、自分たちが年金を貰うタイミングも実はそれほど遠い将来の話ではありません。「じゃあ、どれくらいもらえるのかしら?」1969年生まれの夫がいる夫婦2人の標準的な年金額を見てみましょう。

夫が1969年生まれの夫婦、65歳の年金はいくら?

厚生労働省「生年度別に見た年金受給後の年金額の見通し(https://www.mhlw.go.jp/content/000540204.pdf)」に「生年度別に見た年金受給後の厚生年金の標準的な年金額(夫婦2人の基礎年金含む)の見通し」(物価上昇率1.2%、 賃金上昇率1.1%で計算したケースⅢ)があります。1969年生まれの夫がいる夫婦の標準的な年金額は、下記のようになっています。

1969年度生(50歳)[2034(令和16)年度65歳到達]

65歳:23万2千円
70歳:22万4千円
75歳:21万7千円
80歳:21万4千円
85歳:21万4千円
90歳:21万9千円

長生きすればするほど貰える額が下がっていくという、何とも心もとない数字です。

年金は現役時の手取り何%を目指している?

前述の資料によると、年金の額の設定基準は現役時の手取りのおおよそ50%以上を目指しています。そして「40年拠出」、つまり年金を40年間払った前提で上述のデータが出されています。「40年間払えば、現役の収入の50%が貰えますよ」という仕組みを目指しているようですが、現実は厳しいものとなっています。

基準は夫婦2人。夫が亡くなったら?

そして、先ほどの数字は「夫婦2人」が大前提で、2人とも存命の場合です。夫が先に亡くなった場合は、遺族厚生年金が支給されます。「どれくらい貰えるの?」気になるところです。日本年金機構「遺族厚生年金(受給要件・支給開始時期・計算方法)(https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/izokunenkin/jukyu-yoken/20150424.html)」には「遺族厚生年金の受給権者が死亡した方の配偶者である場合、その遺族厚生年金は、①亡くなられた方の老齢厚生年金額の3/4、②亡くなられた方の老齢厚生年金額の1/2+ご自身の老齢厚生年金額の1/2の2通りの計算方法があり、いずれか多い額が支給されます。」とあります。

また、遺族厚生年金は自動的に貰えるものではありません。前述のページの「留意事項」によると「遺族厚生年金の受給権者が、老齢厚生年金、退職共済年金または遺族共済年金を受ける権利を有するときは、遺族厚生年金の支給額の決定のため、これらの年金の裁定の請求が必要です。」とあります。申請しないと一銭も貰えないのです。

まずは、自分のねんきん定期便をチェック

上記の数字はあくまでも平均です。自分たち夫婦の場合はどうなるのか?を「ねんきん定期便」で確認するとより正確な金額が分かります。さらに、年金などの「入るお金」だけでなく、「出ていくお金」、つまり支出のリストアップも必要です。子供たちが学校を卒業・独立すれば食費は減りますが、持ち家の場合は「固定資産税・都市計画税」、マンション住まいなら住宅ローンが終わっても「管理費・修繕積立金」が掛かり続けます。一戸建ても老朽化により屋根等の修繕が必要なる場合もあり、思わぬ出費が発生することもあります。

さらに、年金額によって下記の税や保険料が天引きされます。日本年金機構「Q. 年金から介護保険料・国民健康保険料(税)・後期高齢者医療保険料・住民税を天引きされるのはどのような人ですか。(https://www.nenkin.go.jp/faq/jukyu/kyotsu/kaigo-choshu/20140421-03.html)」に何が天引きされるかが記載されています。

・住民税
・介護保険料
・国民健康保険料(75歳まで)/75歳以降は後期高齢者保険料

頭の中で「大体足りるかな?」とぼんやり思い描くだけでなく、貰える年金、かかる生活費を「可視化」して夫婦で共有し、早めに対策を打つことが大切です。「こんな旦那と老後一緒に過ごすのはうんざり」と思っていても「金が切れないがために縁が切れない」というケースもありうるかもしれませんね。(笑)むしろ協力して生活をしていかなくてはならないかもしれません。備えあれば憂いなし、自分の老後のために「お金」の計画、立て始めませんか?

【参考】
厚生労働省「生年度別に見た年金受給後の年金額の見通し(https://www.mhlw.go.jp/content/000540204.pdf)」
日本年金機構「遺族厚生年金(受給要件・支給開始時期・計算方法)(https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/izokunenkin/jukyu-yoken/20150424.html)」
日本年金機構「Q. 年金から介護保険料・国民健康保険料(税)・後期高齢者医療保険料・住民税を天引きされるのはどのような人ですか。(https://www.nenkin.go.jp/faq/jukyu/kyotsu/kaigo-choshu/20140421-03.html)」

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