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「終活を意識し始めるのは40代!?」現役時代から備えておきたい4つのこと。

LIMO / 2020年7月11日 11時25分

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「終活を意識し始めるのは40代!?」現役時代から備えておきたい4つのこと。

高齢化・核家族化が進むなか、終活の話題を耳にする機会が増えています。

私たちは、どんなタイミングで「自分自身の終活」について考え始めるのでしょうか。

身内の老いや死といったプライベートな経験、災害や感染症流行などの減少などをきっかけに、人生の整理や自分亡き後の家族の生活について意識し始めた、という人も多いかもしれませんね。

今回は、終活が注目されている背景や、元気なうちから備えておきたいことについて、考えていきましょう。

なぜ、今「終活」ブームなの?

終活をする人が増えた理由のひとつとして、高齢者だけで暮らす世帯が増加していることが挙げられるでしょう。

内閣府の調査(※1)によると65歳以上の高齢者がいる世帯のうち、一人暮らし、もしくは夫婦のみで暮らしているという世帯は58.9%。全体の過半数を超えています。1980年の26.9%から、割合としては2倍以上に増えています。

さらに、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計(※2)によると、日本の全世帯に占める65歳以上の一人暮らしの人の割合は、2020年から2040年の間に、男性:15.5%→20.8%、女性:22.4%→24.5%のように増えていくと考えられています。

ひと昔前のように、「跡取りである長男の家族と同居している」というようなケースは、今後ますます減っていくと考えられるわけです。残りの人生に必要な「お金」や「健康」、そして自分亡き後の「葬儀」「相続」など、家族や周囲の人に迷惑をかけないための準備として、終活を始める人が増えている、ということなのでしょう。

知りたい!みんなの終活意識

ところで、家族や友人と、終活についての話題が出たことはありますか?みんなが終活を強く意識するようになるのはどれくらいの年代なのでしょう。

そこで、「オレンジページくらし予報」が、20歳以上の女性を対象に行った終活に関する調査(https://www.orangepage.net/attachments/uploads/top_informations/attachment/0000000291/20200221104201.pdf)(※3)をみていきます。調査結果によると、家族や身近な人と「終活」について話したことがある人は、全体の34.8%。これをさらに深掘りした質問がこちらです。

Q:どなたの「終活」について話していますか。

(終活の話をしたことがある人、30~50代 n=265)

30代 「自分」<<「親」

自分・・・36.7%、自分の親・・・83.3%  

40代 「自分」≒「親」

自分・・・61.6%、自分の親・・・67.7%  

50代 「自分」>>「親」

自分・・・77.2% 自分の親・・・55.2% 

30代は親の終活について話す割合が圧倒的に多く、自分自身の終活への意識はさほど高くはないようですね。そして、40代では自分自身の終活についても目が向くようになったことが分かります。50代は「自分」>>「親」となり、その割合が完全に逆転しています。

親の老いや死に立ち会う、子育てが一段落する、といった各ライフステージを経ながら、終活への意識が高まっていくのかもしれませんね。

では、みんなが、終活に関することで具体的に気にかけているのはどんなことなのでしょうか。再び、同調査の結果をみていきましょう。

Q:「終活」について、話している、あるいは話したいと思っている内容

(終活の話をしたことがある人+いずれ話したい人、複数回答のうち上位7つ n=857)

葬式・・・61.0%

家の整理・・・60.6%

貴重品、通帳、印鑑の保管・・・58.2%

介護が必要になった場合・・・55.5%

保険や預貯金・・・54.1%

お墓・・・50.3%

治療方針や延命治療・・・46.2%

夫婦間ならまだしも、子どもから親には聞きづらい項目が多く挙がっていますね。延命治療・葬式・お墓などの話題は、健康状態に問題が出てしまう前にぜひ一度、話題に出しておきたいところです。

また、心身共に元気な場合、貴重品の管理や資産についてつまびらかにすることに抵抗を感じる人も多いかもしれません。しかし、現在の資産やリタイヤ後の年金収入など、今後のマネープランを描いておくことは、今後、介護が必要となったり、住まいをリフォームしたりする時に、きっと役立ちます。夫婦・親子間で、共有しておきたい情報です。

若いうちから備えておける4つのこと

とはいえ、「仕事や子育てで手一杯。終活なんてピンと来ない!」というみなさんも多いでしょう。そこで、終活への下準備として、若くて元気なうちから心がけておきたい4つのことをご紹介していきます。

1「お金のこと」

資産額、負債額ともに整理しておきましょう。リタイヤまでにどれくらい貯蓄が増えそうか、ローンや奨学金の返済はいつ頃終わるかなどを把握しましょう。施設への入所や住まいのリフォームなど、今後、介護が必要となった場合の暮らし方にも大きく関わってくる部分です。

2「モノの整理整頓」

貴重品や現金の管理はもとより、日頃から身の回りの整理整頓を心がけましょう。「親の家の断捨離が大変だった!」という声、聞いたことはありませんか?ヒトのモノってなかなか簡単には処分できないものですよね。

居住年数が長くなると、惰性で捨てずにいるモノが増えてしまいがち。定期的に「モノを減らす」ことを心掛けることで、室内の動線がスムーズになったり、押し入れやタンスを清潔に保てたりします。

3「健康面」

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の大流行をきっかけに、私たちの健康に対する意識は格段と高まりました。年齢にかかわらず、いつ・どこで大きな病気やケガになるか分かりません。既往症・アレルギーの有無・飲んでいる薬・かかりつけ医と通院の頻度などについては、スマホや手帳に記録したり、医療費の明細書・「お薬手帳」の保管をおすすめします。

受診歴のない病院に救急搬送された場合などは、薬歴・病歴を聞かれます。自分自身で応答できない場合のことも考え、ぜひ、記録を携帯したり、家族で共有しておきましょう。また、血のつながった家族の病歴がヒントとなる場合もあるようです。二親等くらいまでの親族の病歴を把握しておくこともオススメします。

4「人間関係」

SNSで何となくつながっているだけの「友だち」より、年に1回年賀状のやりとりが続いている相手のほうがもしかしたら絆は深いかも?なんて筆者は最近感じます。

何でもスマホでできる時代。年賀状・暑中見舞いのやりとりや、固定電話への連絡などがめっきり減り、昔と比べ、家族の交友関係が見えづらくなっていますよね。40代を過ぎたら「自分にもしものことがあったとき、誰にどう伝えて欲しいのか」程度は、うっすらイメージしておいてもいいかもしれません。

さいごに

終活は「死に支度」ではありません。豊かな老後を送るためのステップです。「どんな老後を過ごしたいか」「リタイヤ後にやりたいこと」などが見えてきたら、ぜひ書き留めておきましょう。興味を持った人はエンディングノートを作ってみるのもよいですね。

「終活なんてまだまだ先の話」というイメージを持っていた人も多いでしょう。老後の生活は、今の生活の延長線上にある、ということを忘れないでおきたいものです。若くて元気なうちから、身の回りや自分自身の情報を整理しておくことで、将来「老い」を意識したとき、本格的な終活に入りやすくなりますよ。

【参考】
※1「『家族と世帯』令和元年(2019年)版高齢社会白書(全体版)」(https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2019/html/zenbun/s1_1_3.html)内閣府
※2「日本の世帯数の将来推計-2018(平成 30)年推計-(http://www.ipss.go.jp/pp-ajsetai/j/HPRJ2018/hprj2018_gaiyo_20180117.pdf)」p.10 国立社会保障・人口問題研究所
※3「終活が『自分ごと』になるのは40代から!?  『自分の終活について話している』30代36.7%、40代61.6%  終活で話したいことは『葬式』61.0%、『家の整理』60.6%(https://www.orangepage.net/attachments/uploads/top_informations/attachment/0000000291/20200221104201.pdf) 」 オレンジページくらし予報

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