悩む? 嬉しい? コロナによる「新しい働き方、遊び方」への5人の反応
LIMO / 2020年7月19日 18時0分
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悩む? 嬉しい? コロナによる「新しい働き方、遊び方」への5人の反応
ウィズコロナで提唱されている「新しい生活様式」。しかし、そこには当然葛藤があったり、大きな壁が立ちはだかっていたりするものです。そこで今回は、働く男女5人に「新しい生活様式」について感じていることを聞いてみました。
在宅と出社、働き方の変化にまだ慣れない
「『新しい働き方』と言われても、自分の中では迷いしかない」と話すのは、IT企業に勤務する20代のAさん。「自分の会社では基本、在宅勤務が続いているけれど、いま一つ働き方の正解がわからない」と悩んでいる様子。
「週1回くらい必要な用件があれば出社しているけれど、基本は在宅勤務を推奨されているし、会社に行くには何か理由が必要になる。通勤している時間は『なんでこんな思いをして通勤しないといけないんだろう』と思う一方で、出社すると、やっぱり仕事がはかどる」と話します。
「とはいえ、会社に行けばいろんな人に話しかけられて集中力が保てないときもあるし、なんだか在宅勤務がいいのか、出社したほうがいいのか、どちらも中途半端な気がする」とのこと。企業単位でも新しい働き方を模索する中で、自分がより高いパフォーマンスを上げられる仕事のやり方を私たちも模索すべきなのかもしれません。
時間とお金の使い方の変化に「お手本」がない
金融機関で働く20代のBさんは、「今までの普通の暮らしが普通ではなくなってきて、見本がないと感じている」と言います。
「今までは、ネットで検索すればすぐに一人暮らしの家計の見本とか共働きのお金の使い方というのが出てきて参考にできたのに、コロナをふまえて家計がどうあるべきかとか、みんなのお金の使い方がどう変化したのかというのはなかなか出てこない…。自分は迷う方なので何かお手本がないと不安」とぼやきます。
「在宅勤務で化粧品や服を購入したりしなくなって出費が減ったという人もいるみたいだけど、私はその分パジャマや部屋着を新調したり食事の出前を取ったりしているから変わらないような気がする」と話します。
確かにこのご時世、お金に関する情報を調べると、コロナの影響で仕事をやめた人の家計ウォッチや給付金の紹介が多く、普通に暮らしている人の家計がどう変化したかという記事はあまり見かけません。それはある意味、新しい生活様式への移行の中で「普通」と言えるものが固定的な概念ではなくなったからかもしれませんね。
より自分を大事にしながら暮らしていける
「新しい働き方になってから自分の時間が取れている」と喜ぶのは、電機メーカーで働く20代のCさんです。「通勤時間も短縮されているし、在宅勤務では原則的に仕事は定時までと言われている。できることをできる範囲でやるという会社のスタンスがあるから無理はしない」のだそう。
「出社していたらそんなワケにはいかないと思うけど、今は『無理してやらなくていいよ』と上司も言ってくれるし、自分のために使える時間が増えた。英語の勉強を始めたり、家の中でストレッチや軽い筋トレができるアプリも入れてしまった。料理もするようになってレパートリーが増えて毎日が充実している」と話してくれました。
新しい働き方が推進される中で、自分の時間が以前より取れるようになったり、新しい知識の習得のために勉強ができるようになったりするのは有意義なことですね。
「形だけのニューノーマル」は付き合いきれない
一方、「形だけのニューノーマルには付き合いきれない」と憤るのはメーカーの営業として働く20代のDさん。
「営業以外の部署は出社しなくていいから、設計関連部署の同僚は在宅勤務のために可動式のデスクとモニターを2台を買っていた。次の給料日にはデスクトップPCも購入予定だと言っていた。自分はそこまで出費する覚悟はできていない」とのこと。
「社外の人とは原則Zoomでのミーティングしかできないし、休憩室も閉鎖されている。でも営業部門の人間は当たり前のように在宅勤務解除と言われているし、時差出勤も認められない。やることが中途半端で、形だけのコロナ対策だなと感じる。そんなものには付き合いきれない」と話していました。
趣味が今まで通り楽しめなくて悲しい
ソフトウェア関係の仕事をしている20代のEさんは、「趣味として今まで楽しんでいたものすべてがダメになった」と悲しそうに話します。彼の趣味は音楽。平日には仕事が終わると下北沢や新宿のライブハウスへ行き、土日は全国各地で開催されるフェスを飛び回るという生活をしていました。
「今は密になるからということで、音楽をみんなでワイワイ楽しむことがまったくできなくなっている。アーティストによってはYouTubeなどのツールを使って新曲を届けたり、ライブの様子を流してくれたりするけれど、それが新しい生活様式として定着してしまうのはちょっといやだ」と話します。
「もちろんネットで新譜を聞くのもライブの動画を見るのもいいけれど、音楽好きの仲間と同じ時間を共有しながらワイワイやるのがやっぱり楽しいと思う。それが醍醐味だと思っていたから、今の新しい音楽の楽しみ方だと不完全燃焼」と話していました。
おわりに
新しい生活様式を受け入れられそうな人もいれば、逆に抵抗がある人もいます。しかし、働き方にせよ、お金の使い方にせよ、これまでとは違う常識が否応なく当たり前になっていく中では、自分なりの適応方法を見つけるべきなのかもしれませんね。
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