夫婦でモメた「生活費とおこづかいの境目」…我が家の仕分けルールはこうなった!
LIMO / 2020年7月25日 19時0分
夫婦でモメた「生活費とおこづかいの境目」…我が家の仕分けルールはこうなった!
毎月の支出の中には、「仕事上必要な飲み会」「夫婦共通の友人との食事」「夫婦共通の趣味」など、おこづかいから出すべきか、家計から出すべきか、境目が微妙なラインのものがありますよね。
こういった費用について、仕分けの基準をルール化してスッキリさせたいと思ってはいるけれど、どう仕分けるのが適切か、判断に悩んでいる人も多いことと思います。
今回は、我が家がどのように仕分けしているのかという実際のルールを例に、仕分けの考え方を見ていきましょう!
ケンカの末に…仕分けルールをつくろうと決心
我が家では、妻である筆者が家計管理を担当しています。夫はサラリーマンのため毎月の給料はほぼ一定。一方、筆者はフリーランスで仕事をしており、収入は月ごとに変動します。それぞれの収入を合わせた共有のお財布から食費や子どもの学費、雑費などを出し、毎月の生活費をまかなっている状況です。結婚当初からこの方法でやりくりしています。
夫と筆者、個人のお財布に入るのは、月々の予算として決めているおこづかい額のみです。基本的には予算内でやりくりし、飲み会費用などは個人の財布から出すルール。ただし、金額が大きい出費に関しては都度相談して、必要であれば生活費や雑費でまかなう場合もあります。
しかし、夫婦それぞれお金に対する価値観が違うため、「コレがOKならアレもOKでしょ」「いや、これは趣味の範ちゅうの支出だから生活費から出すべきじゃない!」など話が平行線になることもしばしば。過去にはそれが原因で夫婦ゲンカに発展してしまうこともあり、お金の問題が浮上するたびにケンカになってしまうのでは…と危惧しました。
ボーダーラインが不透明な支出には、「仕分けをする人次第でどの費目にもなり得る」という側面があります。どちらかが「これは自分が生きていく上での必要経費だ」と言えば、「必要経費なら『生活費』にしてもいいのでは?」という理屈も成り立ってしまいます。
そこで、我が家では明確なルールが必要だと感じ、取り決めることにしたのです。とくに我が家の支出項目で登場回数が多い「3つの支出」については、家庭内の平和のためにも、ふたりでルールを決める必要がありました。
飲み会費用は「個人の出費」…ただし救済策もしっかり用意
夫は飲み会好きな人が多い職場に勤めており、仕事の状況によっては週1〜2回ほど飲み会に参加するような時期も。全ての飲み会費用を生活費や交際費でまかなうとなると、かなりの金額になってしまいます。
そのためルールとしては、飲み会費用は「原則、個人負担」。家計から出すことはありません。
ただし、救済策として「おこづかいの前借りはOK」にしています。また、送別会など、出ていく金額が大きいことがあらかじめ分かっているときは、事前申告の上で雑費の枠から不足分を補填する「助太刀制度」を設定。でもこれはあくまで“どうしても…”というときの最後の手段。「年3回まで」と利用回数の制限もあります。3回というのは、これまでの新年会・忘年会・送別会などの実施状況をふまえて、平均値を出した結果です。
ちなみに私が飲み会に出かけることは年に数回あるかないかですので、「前借り」「助太刀制度」を利用するのはもっぱら夫です。
共通の友人たちと遊ぶ費用は「家計」扱い
夫婦共通、または家族ぐるみで仲良くしている友人たちとの集まりに、家族で出かけることもありますよね。一緒に食事をしたり遊んだりするときは、家からの支出=「レジャー費」や「外食費」でまかなうのが我が家のルールです。
しかし同時に、「家族で出かけるなら、家計から。個人で出かけるなら、おこづかいから」もルールに定めています。例えば家族ぐるみで付き合っている友人でも、夫同士で誘い合って遊びに行く場合は夫個人の出費となり、家計には響きません。逆もしかりで、筆者が単独で遊びに行くときは、おこづかいからの出費となります。
楽しく遊んで気分良く帰ってきてからお金の話をすると、一気に現実に引き戻されてしまいますよね。せっかくの楽しい気持ちを台無しにしないためにも、事前に明確なルールをつくっておくことをおすすめします。
「ゲーム代はコミュニケーション費」が我が家流
インドア派の我が家で、夫婦共通の趣味はゲームです。お風呂に入った後、子どもが寝静まるのを待って、夫婦ふたりで夜な夜なゲームをしていることもあります。
一見、ただゲームをしているだけに見えるかもしれませんが、実は夫婦間の大切なコミュニケーションタイムでもあるのです。ゲームをしながら今日あったことを報告したり、子どもの様子を話したり…たまに晩酌しながらゲームをしていることもあります。
そのため、コミュニケーションの時間に必要なゲームソフト代は、家庭の支出としてカウントされます。
もちろん、欲しいソフトを意のままに買っていたら家計が破綻してしまうため、「年間予算を決める」「欲しいソフトはよく吟味する」「夫婦、もしくは家族でできるゲームかどうかをチェックする」などの要素も加味して、購入するものを厳選しています。
ゲーム代を家計から、というのは一般的ではないと思いますが、そこは我が家ならではのローカルルール。お互いに合意できるのであれば、夫婦のコミュニケーションに役立つ出費は家計でまかなうという柔軟性も、あってよいのではないでしょうか。
個人か家計か、明確ではない支出にこそルールづくりを!
飲み会費用や趣味などにかかるお金は、どの費目に当てはまるのか判別が難しかったり、いくつもの費目をまたいでいる場合もあったりしますよね。だからこそ、明確な仕分けルールをつくっておくことが大事です。
少なくとも我が家ではルールを決めたことで、支出をめぐる夫婦間のモヤモヤは激減しました。「どんな分け方をすればいいのやら…」とお悩みのあなた! 我が家の例も参考にしながら、ぜひご自身の家庭にフィットする仕分けルールを、夫婦ふたりで話し合って見つけてくださいね。
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