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「食費2万円」は夢のまた夢…みんなのリアルな食費を大調査

LIMO / 2020年7月22日 20時45分

「食費2万円」は夢のまた夢…みんなのリアルな食費を大調査

「食費2万円」は夢のまた夢…みんなのリアルな食費を大調査

最近、主婦の間で話題の「食費2万円問題」。ESSE onlineの「子ども3人でも食費2万円台。節約上手のスーパーの回り方」(https://esse-online.jp/money/217264)という記事から端を発した議論ですが、SNSでは「不可能だ」という反応が大多数のようでした。

そこで今回は、統計に基づいた5人家族の最適な食費の予算や体験をもとにしたリアルな食費の実態、食費の節約法などを調査してみます。

5人家族の1カ月の食費の平均は?

まずは5人家族の1カ月の食費の平均を、総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)―2019年(令和元年)平均結果の概要―」(https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2019.pdf)から見てみましょう。これによると、二人以上世帯の食費の平均は、外食や酒類を除いて6万2,325円

これを世帯平均の2.97人で割ると1人あたりの食費は約20,985円となります。子供はこの半分の金額と仮定した場合、子供を3人持つ5人家族の1カ月あたりの食費の平均は約7万3,448円。とはいえこの数字は、お子さんの年齢や性別によっても差があり、育ち盛りの子供がいる家庭になるほど金額はあがっていくと考えられます。

収入から見る5人家族の1カ月の食費の理想は?

次に世帯収入から見た5人家族の1カ月の食費ですが、こちらは収入に占める食費の割合を表すエンゲル係数から算出できます。一般的にエンゲル係数は世帯収入の15%~20%が理想といわれています。

つまり世帯月収が30万円の家庭なら4万5,000円~6万円、50万円の家庭なら7万5,000円~10万円が1カ月の食費の理想となります。

5人家族で「食費月2万円」は可能なのか?

以上の結果をふまえると、子供が3人いる5人家族が1カ月2万円台の食費で生活するというのは、かなり難しいという印象を受けます。

実際に記事が掲載・拡散されると、コメント欄やTwitterなどのSNSには、現役の主婦から

「食費2万円なんて絶対に不可能だ」「夫がこれを信じて2万円でやりくりしろと言い出したら困る」など批判や困惑の声が溢れました。しかしその一方で、「まとめ買いをしたり特売日を狙ったりと、工夫をすれば意外と節約できる」「作り置きや冷凍食品などを活用して、毎月2万円台をキープしています」というようなポジティブな意見も。

そこで、5人家族の主婦のみなさんに、実際の1カ月の食費の実態を聞いてみました。

5人家族の1カ月の食費の実態は?

中学生と小学生の男の子3人を育てるAさんは、「育ち盛りの男子がいて食費2万円台は絶対に不可能!」と言い切ります。

食費のなかで一番お金がかかるのがお米。現時点で毎月20㎏、金額にして1万5,000円ほどの出費になるそうです。しかも中学生の長男が食べる量からして、子供たちの成長と共にもっとお米の消費が激しくなるのは一目瞭然。特売日を狙ったり節約メニューに挑戦したりと努力はしていますが、子供が生まれてから食費が5万円を切った月はないと話してくれました。

それなら女の子を育てる家庭はどうかとお話を聞いたのがBさん。女の子3人を育てる5人家族の主婦です。Bさんいわく、子供たちの食べる量はそれほどでもないけれど、一番食べるのがパパ

朝食と夕食のほか、お昼は会社にお弁当を持って行くので、月の食費は6~7万円程度かかるといいます。また、夫婦そろってお酒が大好きなので、晩酌も欠かせないそう。おつまみなどの嗜好品も購入することが多く、これも食費が節約できない原因かも…と嘆いていました。

その一方で毎月2万円台をキープしているという主婦の方もいます。

小学生の双子の男女、未就学児の男の子の3人を育てるCさんは、あまり無理をせずに食費が節約できているそう。その秘訣は大皿料理。

まだ小さい子供たちは、食欲にムラがあり1人1皿のおかずを作っても残してしまうことが多いので、毎食大人2人分の量のおかずを作って大皿に盛り、各自が好きな分だけ食べるようにしているそうです。時々子供たちの食べっぷりが良くおかずが少ないと感じた時だけ、冷凍食品を活用するので、食費は現在のところ月2万円台をキープできているということでした。

さらに地方に暮らすDさんは、田舎ならではの節約術で食費2万円台をキープ。なぜならお米は実家である農家から貰い、たいていの野菜は家庭菜園で育てているというのです。スーパーで買うものはお肉とお魚くらいなので、子供が3人いても食費に余裕があるというから羨ましい話です。

2万円台は難しいけれど…食費を節約するコツは?

みなさんのお話からも、条件がそろわないと食費2万円台はなかなか難しいことがわかりました。とはいえ、毎月の食費を少しでも減らしたいというのは主婦ならだれもが思うはず。そこで、ここからは毎月の食費を少しでも減らすコツをご紹介します。

買い物はまとめ買い

食費の節約に成功している人が実践しているのが、まとめ買い。スーパーに買い物に行く回数が少なければお金を使う機会も自然と減ります。まとめ買いの際には、あらかじめ3日分くらいの献立をざっくり決めたり買うものをルーティーン化したりすると無駄使いを防げます。

冷凍保存で鮮度をキープ

特売日などでまとめ買いした食材は、消費期限が短いことも。そこでおすすめなのが冷凍保存です。お肉やお魚は、1回分ごとに小分けにして冷凍。野菜はあらかじめカットして下茹でまでしておくと、変色も防げて使う時も短時間で調理ができます。

かさましレシピを活用

卵や豆腐、野菜などでお肉やお魚をかさまししたメニューを作れば、節約しつつもお腹がいっぱいになります。かさまし料理はボリュームがあってもヘルシーなので、健康維持やダイエットにも効果があります。

家庭にあった方法で食費を節約しよう

5人家族の月の食費の理想と現実をご紹介しました。2万円台ではとてもやりくりできないという家庭がある一方、条件が整えば無理せず2万円台をキープできる家庭があるのも事実。とはいえ、子供の成長や環境などによるところも大きいので、よその家庭に惑わされず、自分の家庭にあった方法で食費を節約したいものですね。

参考

「子ども3人でも食費2万円台。節約上手のスーパーの回り方」ESSE online(https://esse-online.jp/money/217264)
「家計調査報告(家計収支編)―2019年(令和元年)平均結果の概要―」総務省統計局(https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2019.pdf)

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