その節約、実は逆効果!? 無駄になっているかもしれない節約術4選
LIMO / 2020年7月25日 10時0分
その節約、実は逆効果!? 無駄になっているかもしれない節約術4選
みなさんは、日々実践している節約術はありますか?「節約は地道にコツコツと」と自分に言い聞かせて続けてはいるものの、なかなか成果が出ない…という方も中にはいるかもしれません。
というのも、多くの方が実践する節約術の中には、やり方を間違えると逆効果になってしまったり無駄遣いにつながってしまったりするものもあるからです。
節約の成果が伸び悩んでいるという方は、本記事で紹介する4つの節約術の中に、現状を見直すヒントが見つかるかもしれません。自分の状況と照らし合わせながら確認してみてくださいね。
①「〇円以上購入で送料無料」を満たそうとする
1つ目は、「〇円以上購入で送料無料」を満たそうとする節約術です。ネットショッピングでは送料がかかることがありますが、ショップやサイトごとに「〇円以上購入で送料無料」といった無料条件を設けているのをよく見かけるかと思います。
そんなとき、送料無料の条件を満たすために、“ついでに”いろいろな商品をカートに入れてしまうという方はいませんか?
1度にまとめて購入し、送料無料にしたほうが一見お得に見えますが、無料条件を満たすために本来買う予定がなかったものまで購入しようとしている場合は、それは節約ではなく無駄遣いになっているかもしれません。この心理は、駐車料金を無料にするために併設ショッピングモールで多くの商品を購入してしまうという行為に似ていますね。
送料無料の条件を意識してネットショッピングをしているという方は、カートに入っている商品が自分にとって本当に必要かどうかを、支払い前に念入りにチェックしてみましょう。
②割引シールが貼られている商品を大量買いする
2つ目は、割引シールが貼られている商品を大量買いすることです。スーパーやコンビニなどで、つい目がいってしまうのが割引シールが貼られている商品。特に、賞味期限や消費期限が近付いている食品などに多いですよね。
もちろん、安くなっている商品を上手に選べば家計の節約につながります。しかし、ついあれもこれもと「明日までに食べきれば大丈夫」と手を伸ばしてしまう場合は注意が必要です。こういったときには、普段は食べないようなものやお腹がキャパオーバーしそうなぐらいの量を買ってしまいがちだからです。
個々の値段が安いことに油断せずに、賞味期限や食べ切れる量を一つ一つ確認しながら買い物をするよう普段から気を付けましょう。
③「〇個で△円!」商品を購入する
3つ目は、「〇個で△円!」と記載されている商品をまとめ買いする節約術です。食品や日用品などさまざまな場面で目にする「3個で1,000円!」というような文字。つまり、3個買うと1個や2個買うよりもお得になるというものです。
特定の個数を購入したときにだけ、1個あたりの単価が安くなるので、3個買いに来たわけじゃなくても「お得だし、まぁいいか」と、つい3個の商品を買い物かごに入れてしまってはいませんか? 一見立派な節約術のようにも思えますが、まとめ買いすることが必ずしもお得とは限りません。
もし「3個で1,000円!」につられて必要以上の量を購入してしまうと、食品だと使い切れなくて痛みや味落ちの原因になりますし、日用品は家にストックがあり過ぎると必要な時に必要なモノが見つからず、結局また購入してしまう…なんてことも。
「〇個で△円!」という売り出し方をしているからといって、必ずしもその個数を購入する必要はありません。無駄なく自分が必要な個数分だけの購入を心がけましょう。
④こまめに電気をオンオフする
4つ目は、こまめに電気をオンオフにする節約術です。「これは立派な節約術では?」と思うかもしれませんが、実は電気というのは点灯しているときよりも、スイッチをオンにして点灯するまでの消費電力の方が大きいのです。
日本科学未来館のサイトによると、家庭によくある32型のリング型蛍光灯において、電気のスイッチをオンにしてから最大3秒間は、消費電力が通常点灯の約2.2倍になることがわかっています。つまり、短時間のあいだに電気のオンオフを繰り返すことは、かえって電気代を高くすることにつながる可能性があるのです。
白熱球やLED照明など、蛍光灯以外の電気を使っている方はこの限りではありませんが、電気は基本的に点灯するまでに必要な消費電力が大きいということを頭の隅に置いておくといいかもしれません。
まとめ
本記事では、実は逆効果になっているかもしれない節約術を4つご紹介しました。一見どれも節約術として有効なイメージがあるものですが、何も考えずに実践しているだけでは、かえって無駄遣いにつながるリスクがあることがわかっていただけたかと思います。
「無料」「割引」「〇個で△円」…などの言葉に簡単に惑わされずに、本当に自分に必要なものを見極める力をつけることこそが、節約成功への近道なのかもしれませんね。
【参考】「電気・電力の基礎知識(https://www.miraikan.jst.go.jp/sp/case311/home/docs/energy/1104140057/)」(日本科学未来館)
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