「若いうちにやっておけばよかった」熟年夫婦が後悔していること第1位とは
LIMO / 2020年7月24日 20時25分
「若いうちにやっておけばよかった」熟年夫婦が後悔していること第1位とは
「私って、何て男を見る目がなかったんだろう…」そのように思ってため息をついているアラフィフ主婦、いらっしゃるのではないでしょうか?
男を見る目を養う以外にも、若いうちにやっておけばよかったと感じていることがある人も多いようです。
そのような「熟年夫婦が若いうちにやっておけばよかったことランキング」の調査結果が、松井証券株式会社が令和2年6月に発表した「夫婦の家計管理事情に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000019241.html)」にあります。どのような結果なのでしょうか?
若いうちにやっておけばよかったこと1位は?
1位:資産形成・資産運用(37.6%)
2位:定期的な運動(26.0%)
3位:後悔したものはない(24.7%)
4位:旅行(19.9%)
5位:親孝行(18.7%)
1位の資産形成について、このようなエピソードがあります。
A子さん夫妻の場合:学資保険に入っていればよかった
夫婦ともアラフィフのA子さん夫妻は、旦那は正社員、A子さんはパートではたらく共働き世帯です。高校3年生と高校1年生の息子さんがいます。
A子さんは子供が生まれた際、学資保険に入りませんでした。「学資保険に入る代わりに児童手当に手を付けないで貯金しておけばいいや」と思ったからです。学資保険に入らなった理由は、当時お世話になったファイナンシャルプランナーの「学資保険の利回りはよくありませんよ」という言葉を鵜呑みにしたからです。
児童手当の振込先は給与振込の口座と別にはしていますが、子供の入学時にお金が入用の時、家計が苦しい時にどうしても手を付けてしまいます。学資保険だったら簡単には手がつけられません。これではまずいと思い長男が小5の時に学資保険に入ろうと思いましたが、保険料が高く入ることを断念せざるを得ませんでした。妹に子供ができた時に「学資保険って入ったほうがいいの?」と聞かれたA子さんは即答で「入ったほうがいい」と答えたそうです。
資産形成・資産運用はまさに「いつやるの?今でしょ!」です。子供の教育資金はもちろん、定年目前になって「老後資金どうしよう」と思わずに済むように一刻も早くで資産の洗い出しをして、資金不足の場合は打開策を打つことをお勧めします。
若い夫婦がまだやってないランキング1位は?
結婚前後は誰しも「幸せいっぱい夢いっぱい」ですが、いざ生活が始まるとお金や出産・子育てなどの現実も迫ってきます。忙しい中「やらないとまずいと思っているけどやらないことで後悔したくないランキング」も前述の資料にありますので、見てみましょう。
1位:資産形成・資産運用(30.9%)
2位:教育計画(26.0%)
3位:出産計画(22.0%)
4位:家計管理(21.3%)
5位:パートナーの資産確認(19.8%)
B子さん夫妻の場合:でき婚で金銭感覚を確認できず
B子さん夫妻は、できちゃった結婚でスタートした結婚3年目の夫婦です。子供が生まれたら忙しくなるので「生まれるまでにお金周りのことを整理しなくては」と思っていたB子さんは旦那に「夫婦一緒の財布にしよう」と持ちかけたところ、旦那に渋られました。その理由は、旦那にリボ払いが残っていたからです。キャッシングをしていたこともあったようです。
そのことを知ったB子さんは一念発起し、リボ払いやキャッシングが簡単にできないよう旦那が10枚近く持っていたクレジットカードを1枚だけ残して全て解約しました。そして、リボ払いもキャッシングも「借金」という意識が乏しかった旦那にどちらも借金だということを認識してもらいました。
さらに「これから一緒に家庭を営んでいく上で、お金のことはとても大切」とお金の教育をスタートしました。B子さんの旦那は、親がお金の管理方法を教えていなかったからか、お金に対して無頓着で無計画でした。
一方、B子さんの実家は商売をしていて、目の前で日々のお金の出入りを見てきたこともあり、お金にはシビアです。B子さんは最初「どうしてそんなことも知らないの!」と逆上しそうになったそうですが(笑)そこは気持ちを切り替えて「いかに自分の色に染めていくか?」に注力し、子供を育てるのにかかるお金を一緒に調べながら「教育」したそうです。
熟年夫婦、新婚時やっておきたかった1位は?
夫婦歴も20年近くにもなると「あの時、手を打っておけばよかった」ということが山のようにあるのではないでしょうか?どんなことで後悔しているのか?前述の調査に、熟年夫婦が「結婚生活を振り返って新婚時にやっておいたほうがいいと思うことランキング」もありました。
1位:資産形成・資産運用(38.9%)
2位:家計管理(36.8%)
3位:家事の分担(25.3%)
またもやお金のことが1位です。結婚とは異文化との遭遇です。育った環境も価値観も違う2人がひとつ同じ屋根の下で暮らすのですから、衝突があって当たり前です。もし自分たち夫婦が失敗したなと感じているのであれば、せめて子供たちにその辛酸を伝えて「2次被害」を防ぎたいものです。
金持ち父さん、貧乏父さん
「金持ち父さん、貧乏父さん」というお金に働いてもらう方法について書かれた本があります。前出のB子さんは、学生時代の友達にその本を貸してもらい、株の運用を始めたといいます。幸い、B子さんのご両親は結婚する時にB子さん名義の株を「決まった値幅で運用しなさい」と嫁入り道具として持たせてくれ、そのように運用しているそうです。
現代社会を生きる以上、お金は生きていく上で大切なツールです。知識と情報を総動員して、自分が働くだけでなくお金にも働いてもらって、その結果なるべくお金のことで悩み苦しまないようにしたいですね。
【参考】
松井証券株式会社が令和2年6月に発表した「夫婦の家計管理事情に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000019241.html)」
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