「派手に使うママ友」が羨ましい!?「堅実ママ」が気づいたホントのところ
LIMO / 2020年7月26日 20時15分
「派手に使うママ友」が羨ましい!?「堅実ママ」が気づいたホントのところ
仲良しママ友との会話や広告によく載るような大規模マンションに住んでいたりすると「あの家はだいたいこれくらいの世帯収入なんだろうな」という予想がついてしまうことがあるのではないでしょうか。
さらに、子どもの数や年齢が近ければなおさら自分の家と比較できてしまうため「あんなに派手に暮らせるなんて、ご主人が相当稼いでいるはず」なんて考えてしまうものです。
しかし、Kさんはある会話をきっかけに「お金を派手に使う」=お金持ち、「地味に暮らしている」=貧乏、ではないのでは?と思ったといいます。
たくさん出費=お金持ち?
Kさんは大規模マンションに家族4人で住んでいます。マンションにはお子さんと同じ年頃のお友達も多く、Kさん自身も同世代のママ友ができ、家族みんなが暮らしやすい環境と満足していました。
しかし、子どもたちの年齢が上がるにつれ、Kさんは仲の良いママ友との感覚の違いを感じるようになったといいます。
「我が家は会社員の夫とパートの私の収入で、家族の生活費と住宅ローンを賄っています。そのため必然的に『たまに贅沢なことはしても、あまり華やかではない生活』になっていました。夫ともローンの他、教育資金や老後のお金など貯めていくための目標金額などを決めており、それを崩さない範囲で生活費を工面していました」
そんなKさんが仲の良かったママ友Cさん。ご主人の業種も似ているため、みんなが意気投合し家族ぐるみのお付き合いをしていたそう。ただ、普段遊ぶだけなら問題がなかったのですが、一緒に遠出をしたり何か集まりをしようとするたび、感覚の違いを感じていたといいます。
「Cさんご夫婦はよく言えばおおらか。小さなことなど気にせず『今が楽しいのであればその出費は惜しまない』タイプなので、お子さんがやりたいことはなんでもやらせてあげるんです。一方の我が家は予算ありきなので『その範囲でいかに楽しめるか』を重視しています。例えば、記念日でもないのに入場料の高いテーマパークにお友達とノリでいく、ということが我が家にはあまりなく、そういったお付き合いは申し訳ないと感じつつもお断りすることがありました」
Cさんのおうちを「同じ業種でも羽振りがよくて羨ましいな」と思ったというKさん。しかし、あるときCさんの口から「貯金?全然ないよ」とかなり本音のトーンで話をされたそう。
30代の貯蓄はどれくらい?
総務省が令和2年5月に発表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2019年(令和元年)平均結果-(二人以上の世帯)(https://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/index.html)」によると世帯主の年齢が30歳から39歳までの家庭の貯蓄現在高は730万円、負債現在高は1395万円となっています。30代は住宅や土地のための負債を抱える世代ともいえるため、純貯蓄額はマイナスという場合が多いようです。
こうしたことを踏まえ「住宅ローンを抱えているので我が家は実質貯蓄がない」と雑談で話をする人もいる中、Cさんの家庭は本当に「毎年ボーナスで補填する生活」を送っていると打ち明けられたKさん。すでに平均額より貯蓄をしていた自分の家庭との金銭感覚の違いにかなり驚いたといいます。
見た目ではわからない貯蓄
てっきりCさんのお宅はご主人がかなりの高収入か、もしくはご実家が援助してくれているためお金持ちなんだと思っていたというKさん。その華やかな生活に周囲からも「いつも優雅でいいね」などといわれていた彼女のおうちが実は収入的には同じような環境にあることがわかり「もし我が家も貯金を一切しなかったらあんな風に毎日好きなものを買え、好きなことができるんだ」と驚いたそう。
「ずっと羨ましいと思っていた彼女の生活ですが『我が家もやろうと思えばできるんだ』と思ったら気が抜けてしまいました。じゃあ我が家も同じように使うか?といったら答えはノー。いい経験や思い出作りは大切ですが、私はやっぱり将来の不安や、子どものためにお金を残してあげたいという気持ちが強く、必要以上かもしれませんが貯めておきたいと考えるタイプなんですよね。
一方、彼女と話していてわかったのが『使ってしまったらその分後で頑張って働けばきっとどうにかなる』という前向きな考え方があるということ。経験や思い出がプライスレスなことは私もわかるので、彼女は『時をお金で買っているのかもしれない』そんな風に思いました」
世間からどのように我が家が見られているかも気になる
自分との考え方の違いにかなり衝撃を受けたというKさん。見えない相手の家庭を想像し、羨んでいた時間こそもったいなかった、としつつも彼女に対し「豪遊することで周りからお金持ちと思われている彼女が羨ましいと思っていた」という本音もあったそうです。
確かに、節約をしていると「これ以上するとケチと思われないか」「貧乏だと思われたくないから節約したいけれどやめておこう」などという心理が働くこともあります。自分が納得するバランスと世間体。さまざまな要因が重なり合い「自分はこれくらいのラインでいく」と決めても周囲の反応で揺らぐこともあったそう。そんな気持ちと向き合ったことで、今後は「人は人。周囲がどんな風にお金とかかわっていようと、家族が満足していることが大切なんだ」と考えるようにしたそうです。
【参照】
総務省 「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2019年(令和元年)平均結果-(二人以上の世帯)(https://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/index.html)」
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