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「リスクを知れば怖くない!」クレジットカードと上手に付き合う4つのポイント

LIMO / 2020年7月27日 11時55分

「リスクを知れば怖くない!」クレジットカードと上手に付き合う4つのポイント

「リスクを知れば怖くない!」クレジットカードと上手に付き合う4つのポイント

「現金がないとき、慌ててATMに行く必要がなくなる」「ポイントが貯まる」「財布が軽くなる」など、クレジットカードを使うメリットはたくさんあります。

インターネット決済はもとより、店頭でのキャッシュレス決済の普及が進む中、わたしたちの多くにとって、クレジットカードはもはや生活必需品になりつつあるといえるでしょう。

でも、クレジットカードは使い方を間違えると、お金が逃げていく原因になる可能性も。メリットをいかすどころか、損をしてしまっては本末転倒ですよね。

そこで今回は、クレジットカードとかしこく付き合っていくためにおさえておきたいポイントをご紹介していきます。毎日クレジットカードを使っている人も、カードデビューはこれから!と検討中の人も、ぜひチェックしてくださいね。

クレジットカード契約数は2億件以上!

2019年10月の消費税の増税を機に始まった「キャッシュレス・消費者還元事業」。キャッシュレス決済を利用すると最大5%の還元を受けられる、というもの。この事業自体はすでに2020年6月に終了しましたが、キャッシュレス決済の認知度が大きく高まるきっかけとなりましたね。

クレジットカードの契約数も増加しています。一般社団法人日本クレジット協会のクレジット関連統計より、「クレジット契約数(https://www.j-credit.or.jp/information/statistics/download/toukei_02_c_200331.pdf)」の推移をみていきます。

クレジットカード契約数

2015年12月末…2億4040万件(前年比1.2%)
2016年12月末 2億4619万件(前年比2.4%)
2017年12月末 2億5088万件(前年比1.9%)
2018年12月末 2億5689万件(前年比2.4%)
2019年12月末 2億6326万件(前年比2.5%)

右肩上がりで推移しており、2019年12月末の契約数は、前年と比べて2.5%増となっています。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受け、私たちの生活は大きく変化しました。外出自粛生活でオンラインショッピングの利用が増えたり、キャッシュレス決済の衛生面に注目する人も増えています。こうした背景からも、クレジットカードは、今後ますます私たちの暮らしに欠かせない存在となっていくことが考えられますね。

便利だけど不安も…

クレジットカードと付き合っていくうえで、ちょっと怖い面も知っておきましょう。

「不正利用」です。

国内外問わす、第三者によって不正にクレジットカードを使われてしまう、使われるという被害が多発しています。よく耳にする手口にはこのようなものがありますね。

フィッシング詐欺

カード会社などを装ったメールで偽サイトに誘導され、カード番号など入力してしまい、情報が悪用される。

スキミング被害

ATMのカード挿入口などに仕掛けられた装置で、クレジットカードの磁気情報が読み取られてしまい、偽造カードに情報がコピーされてしまう。

オンラインショッピングで情報漏洩

利用したことがあるオンラインショップのサーバーが不正アクセスを受け、クレジットカード情報が流出し、第三者に悪用されてしまう。

こんな手口も!「カード情報を暗記」

2020年6月には、スーパーでアルバイトをしていた高校生が客のクレジットカード情報を暗記し、航空券の決済などに利用していたという事件が発覚。報道によると被害総額は1000万円以上だったとのこと(※1(https://www.fnn.jp/articles/-/55127))。

増加する「クレカ不正利用被害」、8割が“番号盗用“

クレジットカードの不正利用されるケースは年々増加しています。一般社団法人日本クレジット協会の資料から、(※2(https://www.j-credit.or.jp/information/statistics/download/toukei_03_g_200630.pdf))から、被害額の総額と、番号盗用被害額が占める割合の推移をみてみましょう。

2014年…114億5000万円 (番号盗用被害額:58.8%)

2015年…120億9000万円 (番号盗用被害額:59.7%)

2016年…142億円(番号盗用被害額:62.6%)

2017年…236億4000万円 (番号盗用被害額:74.8%)

2018年…235億4000万円 (番号盗用被害額:79.7%)

2019年…273億8000万円 (番号盗用被害額:81.4%)

全体の被害額のうち、番号盗用によるものはなんと約8割。フィッシングやスキミングなど高度なワナだけではなく、先述のような「カード情報を暗記された」というまさかのケースまで…。私たちの身近には、たくさんの危険が潜んでいることがわかります。

(※1)「スーパーのレジでアルバイトの高校生逮捕…客のカード情報を暗記して豪遊(https://www.fnn.jp/articles/-/55127)」  2020年6月23日 FNNプライムオンライン
(※2)「クレジットカード不正利用被害の発生状況(https://www.j-credit.or.jp/information/statistics/download/toukei_03_g_200630.pdf)」一般社団法人日本クレジット協会

クレジットカードとかしこく付き合う4つのポイント

クレジットカードを安心して利用するために、不正利用以外にも知っておきたいことをいくつかご紹介していきましょう。

「使い過ぎが怖い…」「お金を持っている感覚がなくなりそう」など、上手に使えるかを心配して、支払いは現金オンリー、という人もいるかと思います。実際のところ、貯蓄や節約を意識したとき、クレジット派と現金派にはどんな違いがあるのでしょうか。

実は、クレジットカードをはじめとした「キャッシュレス派」の方が、「現金派」と比べて貯蓄が多いという傾向もあるようなのです。

株式会社ジェーシービー(JCB)がおこなった『キャッシュレスとデビットカード利用意向に関する実態調査2019(https://www.global.jcb/ja/press/news_file/file/chousa2019.pdf)』によると、1年間の平均貯蓄増加金額はキャッシュレス派の方が上。その差はなんと2.4倍。貯蓄額に大きく差が出る傾向がある、という結果となっています。

そこで、クレジットカードを賢く付き合い、メリットを生かすために、押さえておきたい4つの注意点をご紹介しましょう。

必要以上のカードを持たない

用途ごとにクレジットカードを使い分けている、という人もいるでしょう。上手な工夫ではありますが、枚数が多すぎる場合は、ちょっと注意が必要かもしれません。

クレジットカードを複数持つと、利用明細も別々になります。利用料金の引き落とし日もバラバラになるため、月の支払総額を把握しづらくなります。その結果、無駄遣いが多くなるということも考えられるでしょう。

クレジットカードは「把握できる範囲の枚数」がちょうどいいかもしれませんね。

ポイントにこだわりすぎない

クレジットカードの大きなウリとして「ポイント」があります。2020年6月までおこなわれていた「キャッシュレス・消費者還元事業」も、このポイント還元率が高いという点を強調していました。

でも、ポイントに執着しすぎるのは危険かもしれません。「ポイントをもらうために買い物をする」という、本末転倒な結果になってしまう可能性があるからです。

「本日ポイント還元2倍!」などというキャッチコピーに踊らされて、不要な買い物をしていませんか?まずはそれが本当に必要なものかを、しっかりと考えましょう。

オートチャージに注意!

電子マネーやスマートフォン決済などの残高が一定額以下になった時、クレジットカードから自動でお金をチャージしてくれるのが「オートチャージ」。電車やバスなどを普段から利用する人にとっては、非常に便利なシステムですよね。

しかし、自動であるがゆえに、いつどのくらいお金が動いたのかが把握しづらくなります。「交通費にしか使わない」場合はあまり心配要らないかもしれませんが、買い物でこれらの決済方法を利用している場合は注意が必要です。

オートチャージを利用する場合は、「電子マネー=クレジットカード」という認識でいたほうが安全でしょう。

不正利用が発覚したら…

どんなに気を付けていても、不正利用の被害にあう可能性はゼロではありません。そんな時、対処法をきちんと知っておくことで、被害を最小限に抑えることができます。

カードを失くしてしまった場合は、すぐに警察とカード会社に届け出をしましょう。すぐに届け出れば盗難保険などを利用して対応してもらえます。届け出ないまま放置しておくと、不正利用された金額まで負担しなければならない可能性も。「カードがない!」と分かったらすぐに行動しましょう。

また、クレジットカードを利用した際、「お客様控え」は必ず保管しておくことを強くお勧めします。もし、利用明細に身に覚えのない金額があった場合、請求内容の問い合わせ、訂正依頼などができます。自分の使った金額を証明してくれるものですから、支払いが終了するまでは大切に保管してくださいね。

まとめ

使い方のコツがわかれば、クレジットカードは怖いものではありません。「いつ・何に・いくら使ったのか」を把握し、カード情報が第三者に知られないよう適切に管理ができれば、安心して使っていけるのではないかと思います。

貯蓄への意識が上がったり、お得にポイントをゲットできたり…と、クレジットカードを使いこなすメリットは多いと考えられます。現金の管理と同様、「お金を使っている」ということを頭に入れながら、上手にカードと付き合っていけるとよいですね。

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

【参考】
「クレジット契約数(https://www.j-credit.or.jp/information/statistics/download/toukei_02_c_200331.pdf)」クレジット関連統計 一般社団法人日本クレジット協会
(※1)「スーパーのレジでアルバイトの高校生逮捕…客のカード情報を暗記して豪遊(https://www.fnn.jp/articles/-/55127)」 2020年6月23日 FNNプライムオンライン
(※2)「クレジットカード不正利用被害の発生状況(https://www.j-credit.or.jp/information/statistics/download/toukei_03_g_200630.pdf)」一般社団法人日本クレジット協会
『キャッシュレスとデビットカード利用意向に関する実態調査2019(https://www.global.jcb/ja/press/news_file/file/chousa2019.pdf)』株式会社ジェーシービー

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