見落としてるかも？帰宅時の「感染症に備える方法」5選

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の予防として効果的だといわれている「マスク着用」や「手指衛生」にも慣れてきた今シーズン。でも意外と見落としてしまうのが、家の中にウイルスなどを持ち込まないようにする帰宅時の行動です。

そこで今回はちょっとした工夫で家の中にウイルスなどを持ち込まないようにする、帰宅時の予防対策とアイデアをご紹介します。

玄関にゴミ箱を設置する

外出時に着用したマスクなどを捨てるために、玄関にゴミ箱を設置する方法です。この方法なら家の中にウイルスなどが付着しているマスクを持ち込まないですみます。

ゴミ箱といっても本格的なものである必要はありません。ビニール袋や紙袋を置いておいて、帰宅したらすぐにマスクをここに捨てるというルールを家族で決めておくと良いでしょう。

玄関で手指衛生を行う

家に帰ったらまず手洗いをするというのが、感染症予防でよくいわれることですが、玄関に手洗い場がないという家も多いですよね。その場合、ウイルスなどが付着しているかもしれない手で洗面所などのドアに触れることになるので、不安という方も多いのではないでしょうか。

このような場合、玄関先にアルコールスプレーなどを用意しておくと安心でしょう。手洗いをする前に除菌ができるもので手を拭いてから家に入り、洗面所などでしっかりと手洗いをすれば、家にウイルスを持ち込むリスクが減ります。

厚生労働省では、「手洗いがすぐにできない状況では、アルコール消毒液も有効」としており、使用方法についても以下のように掲載しています。

濃度70％以上95%以下（※）のエタノールを用いて、よくすりこみます。
(※) 60％台のエタノールによる消毒でも一定の有効性があると考えられる報告があり、70％以上のエタノールが入手困難な場合には、60％台のエタノールを使用した消毒も差し支えありません
＜注意事項＞※アルコールに過敏な方は使用を控えてください。
※引火性があります。空間噴霧は絶対にやめてください。
（出典：厚生労働省「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について（厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ）」（https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html））

上着やバッグは部屋に持ち込まない

外気にさらされる上着や、触る箇所が多いバッグもウイルスが付着しているリスクが高いもの。これらのアイテムは部屋にそのまま持ち込まないようにすると安心です。

気になる場合は、バッグは持ち手などの手が触れやすい場所をアルコールなどで拭きとって、玄関に置いておくと良いでしょう（製品などによってはお手入れ方法が異なりますので、ご注意ください）。子供のランドセルや通園バッグも玄関に置いておくようにしましょう。宿題で必要な教科書やペンケースなどは、さっと拭いてからリビングなどに持ち込むと安心です。

（参考：「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について（厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ）」厚生労働省（https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html））

携帯電話のお手入れ方法を確認

出先で触れることが多い携帯電話も、ウイルスなどが付着している可能性があります。でもバッグのように玄関先に置いたままにすることができません。そのため、携帯電話もアルコール入りウェットティッシュなどで拭いてしまいたいところですが、機器により適切なお手入れ方法は異なります。

例えばアップルの「iPhone」については、

70%イソプロピルアルコール含有ワイプやクロロックス除菌ワイプ (Clorox Disinfecting Wipes) を使い、iPhone の外表面を優しく拭き取る分にはかまいません。漂白剤 (ブリーチ) は使わないでください。開口部に湿気や水分が入り込まないようにご注意ください。また、洗剤類の中に iPhone を浸さないでください。
（出典：アップル「iPhoneのお手入れをする」（https://support.apple.com/ja-jp/HT207123））

と、あります。

使用している機器の公式HPなどを参考に、携帯電話のウイルス対策を考えてみてはどうでしょうか。それを玄関先などに準備するのも、COVID-19対策の1つといえるでしょう。

洗面所で着替える

帰宅後、「ウイルスが洋服に付着しているかもしれない」と不安に思う方もいるかもしれません。この場合、手洗いをするときに洋服を着替えるという方法が良いと言われています。

厚生労働省の『「新しい生活様式」の実践例』（https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html）によると、

家に帰ったらまず手や顔を洗う。人混みの多い場所に行った後は、できるだけすぐに着替える、シャワーを浴びる。
（出典：厚生労働省『「新しい生活様式」の実践例』（https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html））

とあります。手洗いのタイミングで、同時に着替えもするのが良さそうですね。

ちょっとした工夫で感染症のリスクを減らそう

帰宅時の感染症対策についておすすめの方法やアイデアをご紹介しました。帰宅時の感染症対策で一番大切なのは、生活空間にウイルスを持ち込まないということ。平常時より手間はかかりますが、家族が元気で過ごせるように感染症を予防していきたいですね。

参考

「感染リスクを減らすための個人の行動（2020年6月2日改訂）」東京大学　保健・健康推進本部保健センター（http://www.hc.u-tokyo.ac.jp/covid-19/action2/）
「新型コロナウイルスに関するQ＆A（一般の方向け）令和2年7月30日時点版」厚生労働省（https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q3-1）
「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について（厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ）」厚生労働省（https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html）
「iPhoneのお手入れをする」アップル（https://support.apple.com/ja-jp/HT207123）