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超初心者のための「つみたてNISA」の始め方4ステップ

LIMO / 2020年8月1日 17時45分

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超初心者のための「つみたてNISA」の始め方4ステップ

投資信託って何?

FPをやっていると、「資産運用をしたいけどおすすめは?」「つみたてNISAをやりたいんだけど何から始めたらいいのかわからない」といった相談を受けたりします。そこで、まったくの投資初心者がつみたてNISAを理解し、実際に始めるまでの手順を分かりやすくお伝えします。

つみたてNISAとはなに?

まずは、つみたてNISAの簡単な説明と、なぜ投資初心者につみたてNISAがおすすめなのかをお伝えしたいと思います。

つみたてNISAとは、積み立て専用のNISA(少額投資非課税制度)のことです。投資をして利益が出た場合、利益に対して20.315%の税金がかかりますが、NISAで運用をすると非課税となります。NISAには、一般のNISAとつみたてNISAがあります。単にNISA言った場合は一般のNISAを指します。

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拡大する(/mwimgs/e/1/-/img_e1219194bfc864bf8aabd7951b37b8d816395.png)

「一般NISA」と「つみたてNISA」について(金融庁「NISAとは?」をもとに筆者作成)

※期間終了後、新たな非課税投資枠への移管(ロールオーバー)によって最大10年まで延長できます。

一般のNISAは個別の株式から投資信託まで、その金融機関が取り扱っている商品のほとんどが対象となるのに対して、つみたてNISAは投資信託のみ、しかも金融庁が選んだ積み立て投資に適した投資信託に限定されています。

そもそも「投資信託ってなんだろう」と思った人には次の項目でさらに詳しく説明しますね。

初心者が数ある投資商品の中から、安全で運用が難しくない商品を選ぶのはなかなか大変です。それをあらかじめ選んでくれているわけですから、つみたてNISAが初心者におすすめである理由の一つになります。

一般NISAは年間の上限額が120万円と大きく、非課税となる期間は5年間であるため、積極的に運用をして利益を出す“攻めの投資”に向いています。

一方、つみたてNISAは年間の上限額は40万円ですが、最長20年間非課税で投資ができるので、“ほったらかし”にしていても、時間を味方につけて利益を出したいタイプの人にとって、魅力的な投資です。当然、投資としての難易度は後者の方が低いですから、つみたてNISAが初心者に向いているもう一つの理由となります。

投資信託ってどんなもの?

つみたてNISAで運用できる商品は投資信託です。投資信託(ファンド)とは、投資家から集めたお金を、運用の専門家が株式や債券などに投資をして運用し、その運用の成果を投資金額に応じて、投資家に還元する仕組みの金融商品です。

つまり、その投資信託(ファンド)を買えば、誰でも投資家になれ、運用は専門家に任せられるので、難しい投資の知識はなくても利益を得られる可能性があります。可能性と言及したのは、投資なので損をすることもあります。その点が元本が保証されている定期預金などとは異なるところです。

そのため、投資初心者はリスクを抑えた運用をすることが求められます。このリスクを抑えながら運用の成果を上げる方法が、「長期」「分散」「積立」の投資の王道と言われる3つです。

投資信託は、国内、海外、株式、債券などさまざまな投資対象に分散して投資します。これによってリスクが分散され、大きな損失を抑えられます。また、つみたてNISAの対象とされている投資信託は頻繁に分配金が支払われない商品が対象となっています。これは、分配金を再投資することで複利効果が得られ、運用効率が良くなるからです。この複利効果は長期で運用するほど大きくなります。

最後に積立です。投資をする時に、買い時のタイミング見て、購入数や購入金額を考えたりするのは初心者にはハードルが高いでしょう。毎月自動的に一定金額を買っていく積立方式であれば、手間がかからない上に、ドルコスト平均法という「安い時にたくさん買って、高い時には少なく買う」定額購入方法によって有利になる場合があります。

この「長期」「分散」「積立」がすべてできるのがつみたてNISAです。

つみたてNISAの始め方

1.口座を開設する

まず最初に、NISA用の口座を開設しましょう。NISAは1人1口座となっています。どの金融機関の口座にしたらいいのかを選ぶ際のポイントは以下の3つです。

ネット対応をしている金融機関

商品を多く取り扱っている金融機関

販売手数料などコストが安い金融機関

ネット証券の大手であれば、この3つが当てはまるでしょう。

金融機関を決めたら、その金融機関のウェブサイトに行き、総合口座を開設します。NISA口座は総合口座とは別枠の口座になります。そのため、先に総合口座を開設する必要がありますが、金融機関によっては、総合口座とNISA口座を同時に開設できるものもあります。

2.口座の開設手順(ネット証券の場合)

口座開設申込みの画面に行き、個人情報などの必要事項を入力します。

本人確認書類やマイナンバーカードの写真をアップロードします(郵送で送ることもできます)。

NISA口座を同時に開設できる場合は一緒に申し込みます(できない場合は総合口座開設後に申し込みます)。

数日後、証券会社から取引に必要なID・パスワードが郵送で届きます。それを使ってログインすれば総合口座の開設は完了です。NISA口座の場合は、証券会社が税務署に申請、確認した後に開設となるため、1カ月以上かかる場合があります。

3.入金手続きを行う

開設した口座に入金をします。普段利用している銀行から銀行振込で入金できますが、提携している銀行のインターネットバンキングを使うと即時入金や手数料が無料となるサービスがあるので、この機会にインターネットバンキングを申し込んでおくと便利です。

また、普段利用している銀行から毎月の積立指定日に自動で引落としてくれるサービスもあります。この場合、証券口座へ入金の必要がありません。

つみたてNISAは非課税の投資枠が年間40万円が上限であるため、月の積立額の上限は3万3,000円となります。

4.積み立てるファンドを決める

つみたてNISAで購入できる投資信託(ファンド)はあらかじめ厳選されていると言っても、182本(2020年6月29日現在)あります。その中からどれを選んだらいいのか迷うと思います。

初心者におすすめなのは、日経平均などの指数に沿って運用する「インデックスファンド」です。つみたてNISAで購入できるファンドの90%がインデックスファンドです。

また、投資信託は分散投資ができることが特徴ですが、その投資先は業種、国、資産クラス(株式、債券、不動産など)とさまざまです。これらが偏ってしまうと、メンテナンス(見直し)が必要となり、面倒になります。そのため、初心者にはバランスよく資産配分されたバランス型の投資信託がおすすめです。

もう一つ、投資信託は、購入時と保有期間、解約時にそれぞれ手数料がかかります。つみたてNISAの対象となる投資信託は購入時の手数料が無料(ノーロード)のもの、保有期間にかかる手数料である信託報酬は一定水準以下のものに限定されているため、手数料が低いものが選ばれています。

それでも、ファンドによって違いがあり、ほんの数%の違いでも、長期運用ではコストに大きな差が出ます。似た種類の複数のファンドで迷っているならば、コストの低いものを選ぶと良いでしょう。

初心者におすすめのファンド

インデックスファンド

バランス型

低コスト

まとめにかえて

最初に運用する商品と購入金額を設定してしまえば、あとは自動で積み立ててくれるつみたてNISAはまさに初心者向きの投資と言えるかもしれません。投資対象の商品についても、あらかじめ長期の積立、分散投資に適した投資信託が選ばれているため、大きく外すことはないでしょう。投資の第一歩としてつみたてNISAから始めてみてはいかがでしょうか。

参考

「つみたてNISAの概要」(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html)金融庁
「そもそも投資信託とは?」(https://www.toushin.or.jp/investmenttrust/about/what/)投資信託協会
「NISA(ニーサ)とは?NISA口座選び4つのポイントと使い方、ネット証券会社のNISA口座も紹介!|NISA入門」(https://diamond.jp/articles/-/45761)ZAI ONLINE
「つみたてNISAの対象商品」(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/target/index.html)金融庁

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