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「お葬式だけではなかった!」想定外の終活費用ってどれくらい?

LIMO / 2020年7月31日 11時55分

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「お葬式だけではなかった!」想定外の終活費用ってどれくらい?

自分亡きあとに備える「終活」をする人が増えてきました。

その際によく耳にするのが、「葬儀以外に、こんなにお金がかかるなんて…」という声。「亡くなったときにかかるお金=お通夜やお葬式にかかる費用」というイメージがありますが、お墓や仏壇など葬儀以外にも結構お金がかかるというのが現状のようです。

そこで、今回は「終活のお金事情」についてみていきたいと思います。実際に終活をしている人の話も聞いてみましょう。

終活の費用はいくらかかる?

株式会社鎌倉新書は、「過去2年半以内にお葬式を経験したご遺族」を対象とした「お葬式に関する全国調査(https://www.e-sogi.com/guide/29463/)」を定期的に実施しています。その第4回目となる2020年の調査では、全国の2000人を対象にしたアンケートが行われました。

そして、この調査結果には「終活にかかった費用」も公開されています。では、その内訳をみてみましょう。

お墓の購入にかかった費用…平均135万1200円

仏壇の購入にかかった費用…平均73万1600円

相続のため行政書士などに依頼した費用…平均49万3000円

遺言など弁護士にかかった費用…平均68万6100円

遺品整理にかかった費用の平均…47万1700円

空き家処分にかかった費用の平均…110万4100円

ご覧のように、葬儀以外にも、お墓・仏壇・相続・遺品整理といったことに対して多くの費用が発生することがわかります。残された家族に負担をかけないようにと考えた場合、ある程度のまとまった金額を準備しておいたほうがよいといえるでしょう。

葬儀や終活にまつわる体験談

ではここで、実際に終活に取り組んでいる人の体験談を聞いてみましょう。

お墓の購入

「終活の一環として、自分のお墓をすでに購入しています。霊園の場所は家族と相談し、お墓のデザインは私が決めました。ちょっとこだわったデザインにしたので、費用は全部で170万円ほど。これを家族に負担させるとなると気が引けますが、自分が決めて自分で負担したので気が楽です。

また、お墓だけでなく、理想の葬儀について家族と話すきっかけにもなりました」

仏壇の購入

「無宗教のため、仏壇は持っていませんでした。はじめての葬儀が終わったときに、葬儀社の人が自宅に祭壇をしつらえてくれました。見た目にもまあまあ立派だし、何度もあることではないし、もうこれでいいよねと思っていました。

ところが、法要に来たお坊さんに『お仏壇はないのですか?』と言われ、そこではじめて、その祭壇は一定期間だけの簡易的なもので、家で法要をするには、別に仏壇が必要だったことを理解しました。

あわてて仏壇を買いに行きましたが、お店の方の『あまり安いものでは…』という言葉に、だんだんグレードアップしてしまい、結構な出費になりました」

相続・遺言の準備

「うちは資産家ではありませんが、資産配分で揉めないよう遺言書を作成しています。とくに気にかけたのは、近所に家を建てて頻繁に私の世話をしてくれた長男夫婦。特にお嫁さんは亡くなった私の夫を献身的に介護し、私の通院にもよく付き添ってくれていたのです。

そのお礼の気持ちを込めて、長男には少し遺産配分を多くするように記しました。弁護士に依頼したので60万円ほどかかりましたが、そのぶん大きな安心を得られたので満足しています」

遺品整理

「私の母が亡くなったとき、遺品が多くて整理が大変でした。業者に依頼したので、トータル40万円以上かかったのも痛かったです。

その経験をもとに、自分のもしものときに備え、今のうちから身の回りのものを少しずつ整理することに。

不要なものは処分し、通帳や権利書などの貴重品の保管場所は家族と共有しています。古い家具や電化製品をたくさん処分したので粗大ゴミの手数料はかかりましたが、母のときに頼んだ業者の利用料に比べると圧倒的に安く抑えられましたよ」

葬儀の費用で誤算も

「葬儀会社の互助会に加入し、自分の葬祭費用を積み立てていました。すでに支払いは終えており、『これで子どもたちに葬儀代を出してもらう必要がない』と安心していたのですが…。

ある日、母を亡くした知人から『親が積み立てていた金額では足りず、急きょ兄弟で葬式代を出し合った』という話を聞いてびっくり!慌てて自分の積み立てプランを確認し、子どもたちに金額を伝えておきました。不足する可能性も踏まえ、今後は自分でお金を貯めておく予定です」

まとめ

誰にだって、いつか必ず訪れる最期のとき。

終活の目的は、残りの人生をよりよく生きるためのプランニング、そして、あとを託す家族に負担をかけないための準備であると考えてよいでしょう。後者については、まず今回ご紹介した「葬儀に関する思わぬ費用」も踏まえ、今できることから取り組んでみてはいかがでしょうか。

すでに葬儀会社の積み立てサービスなどで葬儀費用について備えている人は、加入プランでじゅうぶんかどうか再確認してみることをおススメします。遺品や空き家などの処分費用を抑えるためにも、元気なうちから身の回りを整理する習慣をつけておきましょうね。

【参考】
「第4回お葬式に関する全国調査(https://www.e-sogi.com/guide/29463/)」株式会社鎌倉新書

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