ファミレス「サイゼリヤ」、既存店・全店売上高は対前年同月比70%台まで回復(2020年7月)
LIMO / 2020年8月7日 12時0分
ファミレス「サイゼリヤ」、既存店・全店売上高は対前年同月比70%台まで回復(2020年7月)
注目小売店月次実績シリーズ
シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はファミリー向けイタリアンレストラン「サイゼリヤ」を運営するサイゼリヤ(7581)の、2020年7月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年8月3日に更新されたサイゼリヤの2020年7月既存店売上高は、対前年同月比72.9%。内訳は客数71.6%、客単価101.8%で、客数のマイナスを客単価のプラスでカバーできずマイナス成長となりました。
また全店売上高も72.4%とマイナス成長。既存店・全店ともに対前年同月比70%台の数字となりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は8月決算)。
既存店売上高については、2月までの上期はプラス成長月3カ月・マイナス成長月3カ月(いずれも90%台)という状態でした。
しかし新型コロナウイルス問題が本格化した3月以降の下期は、対前年同月比で3月78.5%、4月38.6%、5月47.8%、6月66.5%、7月72.9%とマイナス成長が5カ月継続中です。4月を底に回復傾向にありますが、プラス成長に手が届くところまでにはなっていません。
全店売上高も既存店同様の推移を見せており、4月(33.0%)を底に回復傾向にあります。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2019年から2,800円台を天井とする値動きが続き、2020年1月も2,811円到達後に反落しました。そして2月からの株式市場全体の急落を受け、4月には1,608円まで下落しています。その後、5月に2,300円台まで上昇したものの再度下落に転じ、現在は1,700円を前後する値動きを見せています。
既存店・全店ともに、4月を底に対前年同月比で売上高は回復傾向にあります。しかし7月の回復は70%台に留まりました。8月はプラス成長となり決算期末を迎えることができるのかが注目されます。
参考資料:サイゼリヤ月次報告(2020年8月期)(https://www.saizeriya.co.jp/PDF/irpdf000804.pdf)
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