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「パートで家計を楽に!」の大誤算…働くために必要な出費が半端ない

LIMO / 2020年8月11日 11時0分

「パートで家計を楽に!」の大誤算…働くために必要な出費が半端ない

「パートで家計を楽に!」の大誤算…働くために必要な出費が半端ない

家計を楽にするために働きに出る主婦は多いもの。妻が働くようになったおかげで生活に余裕ができた…という家庭も少なくありません。それがたとえパートでもアルバイトでも、大切な一家の収入源、頼もしいものです。

しかし、世の中には「妻が働きに出たせいで、家計が赤字になった」という家庭もあるのだとか。それはいったいどういうことなのか…? ふたりの女性の「赤字エピソード」をご紹介しましょう。

保育園もすぐ決まり、職場復帰したけれど…

まずご紹介するのは、2歳と1歳の女の子のママ、Hさん。Hさんは下の子が1歳になったのを機に働きはじめました。

「産前に働いていた職場にパートとして復帰したんです。幸い保育園もすぐに決まって、万事順調だと思っていたのですが…」

しかし、いざ働きはじめると、思い通りにいかないことだらけ。一番のネックは「子供の体調」。通園しはじめて間もない子供たちはとにかく体調を崩しがち。Hさんの子供たちも、入園してから今まで、常に姉妹のどちらかが体調を崩している状態…といっても過言ではないのだとか。ひどいときには2〜3日しか出勤できない月もあったそうです。

「欠勤や早退ばかりで、フルできちんと働いた月がいまだにありません。当然ですが、通園できなかった日が多いからといって保育料が減額されるわけもなく、毎月保育料で1万円程度の赤字が出ています」

一時期は病児保育を利用していた、というHさん。

「でも、病児保育は通園している保育園とは離れたところにしかないんです。姉妹別々のところに送迎するだけでも結構負担ですよね。それに、病児保育を利用すれば、そのぶん出費も多くなりますし、何より子供が不安がって私のそばから離れたくない、と泣くんです。子供にそんな思いをさせてまで働くべき?と考えちゃって、病児保育の利用は早々にあきらめました」

となると、やはり子供が体調不良のときは仕事を休まざるをえないHさん。赤字になるたび、「私は何をしているんだろう」と虚しい気持ちになってしまうそうです。

こんなことなら保育料が無償になる3歳まで働かずにいたほうがよかった…とHさんは嘆きます。

「かといって、今さら職場に『下の子が3歳になるまで待って』と言うわけにもいきません。いずれ子供も体力がついてくるはず、今だけの辛抱、と自分に言い聞かせてはいるのですが…私もしんどい思いをして、なおかつ赤字。正直心が折れそうです」

「働く」ってお金がかかる!

続いてお話をうかがったのはKさん。Kさんは、子供が幼稚園に入園したのを機に、パート勤務をはじめました。

「実はすでに就職活動の時点で、そこそこ出費がかさんでしまったんです」

面接の際、妊娠以前に着ていたスーツを引っ張り出したKさんですが、スカートのファスナーが上がらない!ジャケットも二の腕がパツパツで前のボタンがしまらない!という惨状。

「産後、すっかり体型が変わってしまったせいで、スーツを新調する羽目になりました」

それだけではありません、子育て中はポイントメイクのみで過ごしていたKさん、化粧品一式も新たに購入。

「ドラッグストアで買ったとはいえ、全部揃えると結構な金額で…」

さらに伸びっぱなしの髪を美容院でカット。総額2万円近くの出費となりました。しかし、Kさんの出費は働きはじめてからも続きます。

「仕事は週に3日。1日4時間だけなので1カ月の収入は4万円程度。でも仕事のある日は職場の人たちに誘われて外でランチをしてしまったり、ついついしんどくて家族で外食してしまったり。最寄り駅まで自転車で行くための駐輪場代に、たまに買い足す洋服代…。働くって、こんなにお金がかかることなの?とはっきりって驚愕でした」

出費がかさむとパートの収入が1円も残らないこともある…とKさんは肩を落とします。

「夏休みなどの長期休みは預かり保育料も必要になります。パートに出たからといって、収入が丸々家計のプラスになるわけではないんだ…と痛感しているんです」

最近ではお弁当を持参したり、自転車は使用せずに駅まで歩いたり…と節約に励んでいるKさん。

「そうすると、毎日疲れて余裕がなくなって、どうしても子供に優しくできない。子供もかまってもらえないから悲しんでいる…悪循環ですよね」

まとめ

「家計を楽にしたいから自分も働いて収入を得たい」、それは至極当然の考え。しかし、働いたら必ず家計にプラスだとは限らない、ということは覚えておきましょう。いざ働きはじめてから「こんなはずではなかった…」と肩を落とすことがないよう、あらかじめ「働きに出ることで増える出費」をシミュレーションしておくことが大切です。

「働くための必要経費」と「予備費」を除いていくらぐらい手元に残したいのかを考えれば、おのずと「どのような条件で、どれだけ働く必要があるか」が見えてくるので安心だと思いませんか?

まさに、備えあれば憂いなし、です。

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