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年金はちゃんと貰えるの?老後の不安が加速するなか「夫婦でやめたこと」

LIMO / 2020年8月8日 20時45分

年金はちゃんと貰えるの?老後の不安が加速するなか「夫婦でやめたこと」

年金はちゃんと貰えるの?老後の不安が加速するなか「夫婦でやめたこと」

毎月の支払いが大きな負担となっている年金や保険料。支払い続けているのはいいものの、一体将来いくら貰えるのか、老後にしっかりと返ってくるのか不安に思っている人も多いのではないでしょうか。

公益財団法人生命保険文化センターが全国の18~69歳男女を対象に、平成30年4月6日~令和元年6月2日まで行った調査をまとめた「令和元年度 生活保障に関する調査(https://www.jili.or.jp/research/report/pdf/r1hosho/2019honshi_all.pdf)」によると、老後生活に「不安感あり」と回答した人は84.4%にのぼることが分かります。

また、その不安感の内訳を見てみると、「公的年金だけでは不十分」82.8%「日常生活に支障が出る」57.4%、「退職金や企業年金だけでは不十分」38.8%、「自助努力による準備が不足する」38.5%となっており、多くの人が老後の生活費用について不安を感じていることが読み取れます。

人生100年といわれるこれからの時代。老後もゆとりある生活を続けるために、私たちはどのようにお金を貯めていけばよいのでしょうか。

老後に必要なお金はいくら? 

先述の生命保険文化センターの調査によると、老後の夫婦2人に必要な最低日常生活費は22.1万円だそうです。また、ゆとりある老後生活を送るための費用はさらにプラス14.0万円ほど必要と考えられており、合計36.1万円ほど必要になってくることが分かっています。ちなみに、ゆとりある生活にするための14.0万円の使用用途は「旅行やレジャー」が一番多く、次いで「趣味や教養」、「日常生活費の充実」となっています。

一方、厚生労働省年金局「平成30年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況(https://www.mhlw.go.jp/content/000578278.pdf)」によると、会社員・公務員が受け取れる厚生年金の月平均は約14万4千円。専業主婦など国民年金のみの受給である場合、月平均は5万6千円しかありません。2人合わせても20万円と、最低日常生活費すら下回ってしまうのです。

ゆとりのある老後生活をしようとすると公的年金だけではまかなえないのが現実であり、老後のために今から少しでも貯蓄をしていく必要があることが分かりますよね。

今回は老後に向けて、夫婦二人三脚となり貯蓄を行っているSさん夫妻に「老後のために夫婦で話し合って思い切ってやめたこと」についてお話しを伺いました。

夫婦で話し合ってやめたこととは? 

Sさんの趣味は美味しいものを食べることで、週末はよく夫婦で外食に行ったり、食べ歩きに行ったりすることが多かったそうです。しかし、節約を意識し始めてからその外食の頻度をグッと抑え、週に1度から月に1度の楽しみに変更。「2人で食事に行くと、1回1万円を超えることもあったんです。外食の頻度を減らすことで、年間20万円を超す節約につながりました」

また、Sさんの夫はお酒が大好きで、毎日晩酌が欠かせなかったそう。節約をはじめるにあたり、夫婦で話し合って晩酌の回数を3日に1度に減らしました。その結果1ヶ月6,000円ほどの節約につながり、年間約7万円浮かせることに成功したそうです。

さらに夫は趣味のゴルフの回数も減らしました。金融機関に勤める夫は、これまで月に1回は早朝から趣味のゴルフのために遠征していたといいます。しかし交通費などを入れるとかかるお金は1回あたり2万円ほど。どうしても行かなければならない場合を除き、遠征することをやめたことで、こちらも年間20万円ほどの節約につながったそうです。

その結果、夫婦合計で年間50万円近い節約に成功し、老後までに1,000万円以上貯蓄をしたいと2人で頑張っているとのことでした。

節約がストレスに…やり過ぎは禁物

現在は楽しく節約生活を送っているSさん夫婦ですが、実は当初もっと切り詰めた節約生活を行おうとしていたといいます。

「外食は半年に1回!」「晩酌は一週間に一度のみ」「ゴルフは辞める」などと、それまでの生活と比べ厳しい節約目標を掲げ、隣駅まで歩いて交通費を節約したり、1円でも安い卵を買い求めて別のスーパーに走ったりと、毎日節約することで頭がいっぱいになっていたそうです。しかし、今振り返ると「節約ばかり考えすぎて、日常生活が楽しくなかった。夫婦間もギスギスしていた気がします」と、やり過ぎた節約が大きなストレスになっていたとSさんは語ります。

その後夫婦でしっかりと話し合い、節約も意識しながら日々の生活も楽しく送れるようにと、趣味を削りすぎない節約方法へ移行していったとのことでした。

ストレスをためず楽しく節約を

「できる限り早く、たくさんお金を貯めたい!」そのように一生懸命節約を頑張りたいと思う方も多いかもしれませんが、節約に終わりはなく、老後までずっと続いていくものです。短期集中型ではなく、これから先も長く続けていけるようなマラソン型の節約をオススメします。ときには息抜きをしつつ、2人のペースで続けていける節約生活を組み立てていきましょう。

また、この節約は老後を夫婦2人で楽しく過ごすための節約です。節約をすることで夫婦の関係が悪くなってしまっては元も子もありません。小さなことでも逐一夫婦で話し合い、ライフスタイルによっては節約内容を変更しながら、夫婦で楽しく、節約していくことが大切なのです。

人生100年時代となりつつある今、人生のパートナーと楽しい老後を送るために、今から少しずつ節約生活を始めてみませんか。

【参照】
公益財団法人生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査(https://www.jili.or.jp/research/report/pdf/r1hosho/2019honshi_all.pdf)」
厚生労働省年金局「平成30年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況(https://www.mhlw.go.jp/content/000578278.pdf)」
 

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