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子育て家庭のお盆休み、コロナで帰省しなくてもお金が飛んでいくワケ

LIMO / 2020年8月9日 10時0分

子育て家庭のお盆休み、コロナで帰省しなくてもお金が飛んでいくワケ

子育て家庭のお盆休み、コロナで帰省しなくてもお金が飛んでいくワケ

夏になればいったん下火になるのではという淡い期待もむなしく、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大が続いています。この状況下で年老いた両親が待つ実家に帰省することは難しく、夏休みは近所の安全な場所にしか足を伸ばさないことにした方も多いことでしょう。

5月の連休に続き、夏休みも遠出や不要な外出を避けて過ごしていれば家計に響かないと思いきや、現実はそう上手くいきません。帰省も旅行もしないのにお財布からお金が飛んでいく……その使い道は家庭によって大きく異なるようです。

帰省などの予定が白紙になっても家計の負担は減らない?

長い休みのお出かけの代表格といえば、実家への帰省が挙げられます。遠くに離れて住んでいると祖父母には年に数回しか会えませんし、子どもにとっても従兄弟・従姉妹たちなどと一緒に遊ぶ貴重な機会です。ただし今年に限っては帰省が思うようにできないことの連続でした。

ゴールデンウイークは緊急事態宣言発令中ということもあり、多くの家庭で帰省や旅行を控えていました。そして迎えた夏休みも事態は好転せず、帰省を諦める方も少なくありません。一大イベントが消滅したことで、”家計にやさしい”夏がきたのでしょうか。

たしかに交通費やお土産の準備、帰省先でのお出かけ時の外食費などが発生するため、筆者も毎年ある程度の予算を決めてその金額に収めるように気をつけていました。それが丸々ないのですから、家計に負担のかからない夏になりそうと考えるのは当然です。しかし家庭によっては思いもよらない出費が発生しているようです。

キャンプ用品一式を購入し帰省気分を味わう

帰省時には夫の実家近くにあるキャンプ場に親戚一同が集まり、1泊することが慣例となっていたS子さん一家。義父がアウトドア好きでキャンプ用品が十分揃っていることもあり、帰省すれば気軽にみんなとのキャンプを楽しめる環境が整っていました。

しかし、「3密」や大都市からの移動を避けるため、今年の夏は近隣に住んでいる夫の妹一家のみ実家に帰省することになったのです。

義理の家族といってもみな親切で穏やかに過ごせて、S子さんにとっても子どもたちの成長を感じたり近況報告をする楽しいイベントでした。S子さんの小学生と中学生の子どもたちは現状を理解しているため、この決定に文句を言いはしなかったものの相当がっかりしていたそうです。

思うように外出できない中で夏休みを感じるにはどうすれば良いか、S子さんは3人の子どもたちに「コロナ禍で好きなように外出はできないけれど何がしたい?」と聞いてみました。すると、3人とも「キャンプがしたい」と答えたといいます。

S子さんの家には手持ちのキャンプ用品は一切なく、新しく買うしかありません。実家に行けばアウトドアを楽しめるアイテムは揃っているものの、感染拡大の動向は読めず、安心して遊びに行ける状況ではありません。

夫婦の話し合いの結果、自然災害も年々増えていることもあり、災害用の備えと割り切っていざという時に活躍しそうなアイテムを中心に購入を決め、日帰りでキャンプ場に行くことにしたとか。土曜祝日を避け、入場制限などコロナ対策をしっかりしているところに申し込みをしたそうです。

帰省しないので飲み物やお菓子を自腹で用意

実家へ帰省すると、両親が子ども用にジュースを、大人にはビールなどのアルコール類を冷やして待っている、ということを経験した方は多いでしょう。筆者の家でも双方の実家に帰省すると、必ずこういった品が準備されていました。

今年の夏は帰省しないことにして、必要以上の外出もせず家で過ごしていますが、やはり夏休みに水と麦茶だけなのは寂しいものです。そうなると、つい自宅用に飲み物を買ってしまいがちに。

「コロナ禍で飲みに行けないから久しくビールを飲んでいない」「おばあちゃんの家にいる時みたいなジュースやお菓子が欲しい」という家族からの声を無視することもできず、第3のビールではなくビール、子どもが好きなジュースやお菓子やアイスをあれこれ購入することになりました。まとめて買うとけっこうな金額になり、毎年どっさり用意している双方の実家のことを考えると頭が下がります。

また、日本酒が好きな筆者の夫と義父は、帰省時に2人で昔話や近況を語り合いながら地酒を飲むことを楽しみにしていました。遠く離れて暮らしているため、父と息子が面と向かって話をする機会も帰省時に限られています。

親子の大切な時間も奪う新型コロナウイルスを恨めしく思うとともに、夫に少しでも楽しい夏を過ごしてもらいたいと日本酒も用意しましたが、やはり値段はそれなりにします。普段の帰省時の心遣いをありがたいと思いつつ、同じような飲み物やお菓子を自腹で準備する大変さを身をもって知りました。

コロナ禍で一寸先は闇、先々のことに備えることも必要

帰省で発生する出費に比べれば大きくはないものの、家で過ごす夏休みもいざ準備を始めると意外とお金を使うことが増えています。S子さんのように自然災害時に活躍するアイテムを購入するのはアリだと思いますが、筆者の家のように「いつもの夏休みのように過ごしたい」という気持ちでついお金を使ってしまうのは正直避けたいところです。

本来ならばレジャーシーズン真っ只中の8月。コロナ禍で倒産や解雇など暗いニュースが取り上げられることも増えている中、「今年は帰省もないしお金はかからない」と油断していると意外と出費が続くこともあります。家族で楽しみつつも、改めてお金の使い方を見直すきっかけにしたいですね。

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