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「今の仕事、辞めるべき?続けるべき?」3人のワーママを悩ます職場のストレス

LIMO / 2020年8月14日 19時45分

「今の仕事、辞めるべき?続けるべき?」3人のワーママを悩ます職場のストレス

「今の仕事、辞めるべき?続けるべき?」3人のワーママを悩ます職場のストレス

安倍政権が打ち出した「働き方改革」から早1年。令和2年2月に内閣府政策統括官が発表した『「日本経済2019-2020」第2章 人口減少時代における働き方を巡る課題(https://www5.cao.go.jp/keizai3/2019/0207nk/pdf/n19_2_1.pdf)』によると、女性の労働参加率は年々上昇していることがわかりました。

しかし結婚や出産という節目に、仕事を辞めてしまう傾向があることも合わせて浮き彫りになりました。女性は30代以上になると、非正規雇用の就労が増加する傾向があります。

自身のジョブ・キャリアを捨て、正規雇用から非正規雇用に移行することが考えられ、「働き方改革」で期待されていた「女性の活躍」という点からみれば、引き続き改善が必要な大きな課題となりそうです。

働く女性は、なぜ仕事を辞めたり働き方を変えたりしなければならないのでしょうか。現在、働くことに悩んでいるワーママ3人から話を伺いました。

男女・年齢…差別に悩む 

職場復帰をして1年、2歳の子どもがいるBさんは、職場の差別にストレスを感じているようです。

「受付業務をしていますが、人事異動のため現在は新人への引継ぎ対応に追われています。」

そういうBさんは、この異動に納得がいっていないといいます。会社からは「キャリアアップのため」といわれているようですが、実際は年齢が原因だというのです。

「この会社では、受付は35歳までと暗黙の了解で決まっています。会社側はスキルアップするには良い年齢だから、と説明されますが…本音は若い娘を受付に置いておきたいのだと思っています。」

年齢的な差別とは別に、男女の違いでも差別を感じているようです。

「ほかの部署では、来客へのお茶出しは女性がすることになっています。手が空いている男性社員がいても、お茶を出すのは女性社員なのです。これは非効率ですし、くだらないルールなので廃止にしてほしいです。」

こう訴えるBさんですが、なかなか会社の体制は変わらないといいます。男女や年齢関係なく、働きやすい環境になるといいですね。

子育てに理解がない職場で苦しむ 

3歳の双子の子どもを抱えるNさんは、職場での無理解に苦しんでいるといいます。

「男社会の企業に勤めています。その時点で、子育ての理解は得られないのかな…と今は半ば諦めモードです。」

そう嘆くNさんは、職場復帰をして1年。双子ということもあり、大変な思いをしているようです。

「定時前ギリギリに仕事を任されるときがあり、とても困っています。保育園へのお迎えがあるので、残業はできないと伝えてあるのに……。定時で退社できても、夕飯時やお風呂へ入れる時間帯に仕事の電話がかかってくることがあります。『それ、明日でもよくない?』という内容のときも。暴れる双子の相手をしながら、電話をする大変さを分かってほしいですよね。」

子育ての大変さがわからない同僚ばかりで、苦労をしているというNさん。配慮してほしい…とまではいいませんが、子育てとの両立の大変さを理解してほしいですね。

上司が威圧的…恐怖に怯える 

1歳と4歳の子どもがいるKさんは、上司の高圧的な態度に不満を持っているそうです。

「気分にムラのある上司で、プライベートの不満も仕事に持ち込むタイプです。私の質問に『それくらい気にしなくていいよ』という日と『それくらい自分で考えろ』という日があって、正直困っています…。」

上司なので、だれも注意できないのだとか。

「朝から機嫌が悪いな…と気づくときがあります。そういうときはハレモノに触るように接するのですが、ずっと舌打ちをしながら仕事をしているので同じフロアにいるだけで苦痛です。」

とくに、子どものいる人への風当たりが一番厳しいといいます。

「子どもが病気のときは大変です。『少しくらい熱を出しても問題ない。甘やかさずに保育園に預けてこい。仕事をなんだと思っているんだ』と責められるので、本当に困っています。」

子どもが生まれると仕事が疎かになる!甘えるな!という考えの上司に、Kさん含むワーママたちは、ビクビクしながら仕事をしているのだとか。気分屋の上司に振り回されながらも、家族のために仕事は辞められないといいます。

ストレスは抱え込まないで

ワーママ3人に聞いた、職場のストレスは「差別的な扱い」、「理解のなさ」、「職場の人間関係」ということでした。
今は我慢をして仕事を続けているようですが、いつ限界がきてもおかしくありません。

もし、現在の状況にたいしてストレスを感じることがあれば、ひとりで貯め込まず、ストレスを発散する方法や打ち明ける相手を見つけておくと良さそうです。それでも「無理だ」と感じたならば、休むことも大切ですよ。

「働き方改革」が示すように、女性のどの世代も働きやすい環境が早く整うといいですね。


【参照】
内閣府政策統括官「日本経済2019-2020(https://www5.cao.go.jp/keizai3/2019/0207nk/pdf/n19_2_1.pdf)」

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