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上司・先輩が見た「NGな若手、かわいがられる新人」の言動

LIMO / 2020年8月17日 11時0分

上司・先輩が見た「NGな若手、かわいがられる新人」の言動

上司・先輩が見た「NGな若手、かわいがられる新人」の言動

今春の新入社員は、新型コロナ感染予防の観点から入社式が開催されなかったり、新人研修がリモートで行われたりで、戸惑うことも多いのではないでしょうか。特に、なかなか先輩や上司の顔が見えない、フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションが取れない、というのは大変ですよね。

直接顔を合わせられない環境で早く現場になじむためにも、かわいがられる部下もしくは後輩になってほしいものです。そこで今回は、愛される部下と煙たがられる部下の違いについて、先輩や上司の立場にいる人たちに話を聞いてみました。

「知ったかぶり」は絶対NG、知っていても最後まで話を聞くこと

「もう絶対教えたくない、と思うのは知ったかぶりする後輩。そういう人に限って後々大きなミスをする」と断言するのは、電子部品メーカーで営業職として7年目を迎えるAさん。

「知ったかぶりをするメリットは一つもない。新人は大学を出たばかりで何も知らないことは、教えるこちらも重々承知している。現場に出ないとわからないことも多いし、緊張していると間違えることもある。そういう新人を毎年メンターとして何度もフォローしてきているから安心していい」と語ります。

「それと、話を途中でさえぎったり、『知っています』と言って話を聞かなかったりするタイプも問題。表面的な知識だけで全部を知っているつもりになっているのが一番危ないと思う。本人に自覚がなくても、知っているつもりだと気が緩みがちだし、本質的なことがわかっていないから応用ができないことも多い」と指摘します。

「逆に、『わからないところがあります』と素直に聞いてくれたり、『さっき教えてもらったんですけど、これで合っているか不安です』と確認を求めてくれる新人は安心できるし、きちんと教えてあげようという気持ちになる」と話してくれました。

Aさんの言うように、知ったかぶりをしたり、知らないことをごまかしたりするのは自分のためにならないばかりか、ミスにつながって周囲に迷惑をかけることになりかねませんね。

地味な仕事でも前向きに取り組んでくれる

続いては、人材会社で法人営業職をしているBさんです。

「新人だと最初は地味な仕事が多い。先輩の代わりに入力作業をやったり、営業資料やレポートをまとめるような事務作業をしながら、少しずつ仕事の内容を知っていくものだから。でも、そういう地味な仕事を面倒くさがったり、『こんなことをやるために入社したんじゃない』という態度を取られると、どうしても煙たく感じてしまう」と言うBさん。

「そういうタイプって、地味な仕事からも学べることがたくさんあることに気付けていないし、そういう仕事で信頼を積み上げていかないと大きな仕事を任せてもらえないということに頭がまわらないんだと思う」と苦言を呈します。

「去年の新入社員の女性にそんな話をしたら、どんなに地味な仕事にも学びがあると信じて前向きに、そして熱心に取り組んでいた。『自分の言葉が響いたんだな』と思って、サポートしてあげたくなったし、ミスがあったらフォローもしてあげようかなという気になる」とのこと。

自分の言葉を受け止めてくれるというのは、教える立場の人からするとうれしく思うものですよね。育て甲斐があると感じて、肩入れしてしまうのも無理はないでしょう。

コミュニケーションを積極的に取ってくれる

では、上司の立場にある人はどう考えているのでしょう。「向こうからコミュニケーションを取ってきてくれる新入社員っていいよね」と話すのは、金融機関で部長職に就いているCさんです。

「会社の度重なるハラスメント防止研修で、いまの20代、30代の人たちとコミュニケーションを取ることがちょっと怖い。特に女性には距離を感じてしまう。もちろん彼女たちが悪いわけではなく、ハラスメント行為をなくすために幾度となくハラスメント防止研修をしているのだけれど、ハラスメント行為の定義が曖昧すぎて、こちらは距離を取るしかない」と言います。

「飲み会に誘うのも、Zoomでビデオをオンにして会議をしようと伝えるのもハラスメントになりうるらしいので自分から言い出せない。うちは4月以降ずっと在宅勤務が続いていて、オンラインツールを使って仕事を教えたり打ち合わせや会議をしたりしているので、部署に配属された新入社員の顔すらしっかり覚えられていない状態」とため息をつきます。

「おととし入社した新入社員たちは、結構積極的で『飲み会に行きましょう!』『ゴルフ教えてください!』などと向こうから声をかけてくれた。やっぱり若い世代と話すのは楽しいし、定時外で親しくなれた人のほうが仕事中もコミュニケーションを取りやすい。もちろん、今はコロナでそれどころではないけれど…」と話していました。

今はハラスメントに対する目が厳しくなっていることもあり、自分の行動がいつハラスメントと捉えられるかと不安に思いながら仕事をしている管理職も少なくないようです。

おわりに

こうして聞いてみると、先輩や上司にとって、若手が仕事を完璧にこなせないこと自体は織り込み済みのようです。見栄を張らず、素直に頼って質問したり、確認のお願いをしたりするのも一つのコミュニケーションだと思って積極的にアプローチしてみることが大切だと言えるでしょう。

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