1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

お金が貯まる人と貯まらない人の「口ぐせ・行動」の差〜借金返済の現場で目にしたこと

LIMO / 2020年8月18日 11時0分

お金が貯まる人と貯まらない人の「口ぐせ・行動」の差〜借金返済の現場で目にしたこと

お金が貯まる人と貯まらない人の「口ぐせ・行動」の差〜借金返済の現場で目にしたこと

筆者は貸金業で働いていたとき、お金を貯めて返済していく人と、どんどん借金を重ねて家計が破綻していく人、両方のパターンを毎日のように目にしていました。そして、お金が貯まる人と貯まらない人の言葉や行動には大きな差があることを実感したものです。

今回は、こうした人たちにどんな違いがあるのか、筆者が見てきた事例を紹介したいと思います。「お金が貯まらない」と悩んでいる人や「最近、なぜかお金がよく出ていく」という人は参考にしてみてください。

「お金に対する扱い」の差

お金が貯まる人と貯まらない人でよく見られた違いは、お金の扱い方でした。

たとえば、お金の扱いがとても丁寧で、紙幣の向きを揃えたりシワをきれいに伸ばしたりしてから返済していた人の多くが、お金を貯めて借金を返していきました。

逆に、借金を重ねて破滅していく人に多かったのは、お金をシワシワのままポケットやバッグに入れたり、たばこの空箱に入れたりしている人。また、お金を支払うときに投げるように置く人や、お釣りの金額をまったく確認せずに財布に入れるような人も、破産や夜逃げなどの道を辿る人が多かったのです。

「お金は、大切に扱ってくれる人のところに集まる」というような言葉を耳にすることもありますが、たしかにそうかもしれないと思わせる特徴でした。

「現状に対する意識と行動」の差

顧客が返済に来るときや借り換えに来るときには、そのときの生活状況や借金の返済状況などについて会話をすることが多くあります。その際に感じたことを、いくつかのパターンにまとめてみました。

周囲に迷惑をかけまくる能天気な人

お金が入ってくるアテもないのにやたらと能天気な人には周囲を巻き込んで破滅していくタイプが多く、親しい人だけでなく知り合ったばかりの人たちも危険にさらします。人の懐にサッと入り込んで泣きつき、保証人になってもらったり借金を肩代わりしてもらったりして、自分は破産宣告をしたり夜逃げしたりするケースが多く見られました。

もし、借金をしているのに旅行に行ったりブランド物のバッグや洋服を買ったり、外食やギャンブルを楽しんでいるような人と知り合ったら注意しましょう。細かいところで言えば、借金をしているのに嗜好品であるお酒やたばこがやめられない人、衝動買いをしてしまう人も要注意です。

こういった人たちは自分の借金の額や現状に真剣に向き合っていないことが多く、平気で家族や友人にも迷惑をかけてくるため、距離を取るほうが無難でしょう。「類は友を呼ぶ」ということわざからもわかるように、お金に堅実で金銭問題を持ち込まないような人たちとお付き合いすることが大切です。

常にネガティブで弱気な人

借金をしている状況には真剣に向き合っているものの、「借金があるからどうしようもない」と嘆いている人や、「金策に走り回るばかりで時間がない」と弱気になっている人は、副業や事業内容の変更を提案しても改善が見られないケースがほとんどでした。

そして、「何をしてもうまくいくとは思えず、明るい未来が見えない」というふうに考えている人が多く、その場合は行動を起こさないまま破産などの債務整理に至ってしまいます。

現状と向き合って試行錯誤する人

一方、どうにか借金を返済しようと副業をしたり、各金融会社に支払いについて相談したり、試行錯誤をしながら頑張っている人の多くは借金返済を実現していました。

経営者の場合には、事業内容を変更したり一部の事業を廃止したり、「どうしていまのような状況に陥ったのか?」と考えて、現状にしっかり向き合っている傾向にありました。

こういった人が借金をしたキッカケの多くは、以下のようなケースです。もし似たような状況に直面したら、注意が必要と言えるでしょう。

友人を信じて保証人になったが、友人が破産手続きや夜逃げをして借金を被るハメになった

友人や従業員を信じて経理を任せていたところ、使い込みや横領が発覚し、気づいたときには事業が立ち行かなくなっていた

事業拡大のタイミングや内容を読み誤り、莫大な損失を被った

「口ぐせ」の差

「現状に対する意識と行動」につながっていくことの多い口ぐせにも、お金が貯まる人と貯まらない人の差は多く見受けられました。

借金を重ねていった顧客の多くがよく口にしていたのは、「どうせ」や「でも」、「だって」や「だけど」といったネガティブ発言につながる接続詞や次のような言葉です。

「どうしようもない」

「運が悪いから」

「仕方ない」

「人生こんなもの」

「自分だけが」

また、バブル景気やITバブルなど時代の恩恵を受けて大金を手にした記憶が忘れられず、いつまでも「あのときは良かった」と繰り返す人もよくいました。

こうして過去を振り返ってばかりの人は、昔の良かったころの思い出にすがりついて現状に向き合うことができない傾向が強く、改善策を実行しないまま借金を重ねていく傾向がありました。

逆に、お金を貯めて借金を返済していった人たちがよく口にしていたのは、下記のような前向きな言葉です。

「お金を借りて、お金のありがたみがわかってきた」

「借り入れをしたことで、事業内容を変更したり新しいことにチャレンジしたり、いろいろと試してみるキッカケになった」

「返済計画を立てて返済するのが楽しくなってきた」

おわりに

筆者自身、「お金と縁がないな…」と嘆いていた時期を振り返ってみると、ついつい「お金が貯まらない人」の口ぐせや行動になっていたことがほとんどです。まずはお金に対する意識を変え、ポジティブな気持ちを持ちましょう。

また、「頭では理解していても実行できていなかった」「気づけば、お金が貯まらない人の言動になっていた」ということもあると思うので、ときどき振り返ってみることも大切だと思います。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください