子どもの「逃げ場」を作るってどういうこと? ヒト・モノ・コトで親子ともラクになる!
LIMO / 2020年8月18日 10時0分
子どもの「逃げ場」を作るってどういうこと? ヒト・モノ・コトで親子ともラクになる!
2016年にドラマ化された『逃げるは恥だが役に立つ』が、今年特別編として放映されました。
「逃げるは恥だが役に立つ」とは目を引くタイトルですが、実はハンガリーのことわざ。逃げることも選択肢に入れながら、自分が本当に戦う場所を選べという意味だそうです。
日本では昔から逃げることはマイナスに捉えられてきましたが、逃げたからこそ心の平穏を取り戻したり、自分自身を見直したり、冷静に物事を考えたり、新たな解決策にたどり着くこともあります。逃げてばかりでは困りますが、自分らしく生きていくためにも逃げが必要なこともあるでしょう。
それは子どもも同じこと。特に家庭や学校という限られた世界がすべての子どもにとって、「逃げ場」は重要です。
とはいえコロナ禍による外出自粛や、夏休みとはいえ連日続く暑い日で外に出かけられない子どもたち。3児を抱え、ワンオペ育児を始めて9年以上経つ筆者が、子どもの逃げ場について「ヒト・モノ・コト」に分けて考えてみました。
「ヒト」家のなかでの逃げ場作り
外出自粛で家のなかにこもるとなると、大人の場合は自らの手で「逃げ場」を用意できます。たとえばSNSで人とつながったり、自分の好きな食べ物を買ったり、テレワーク用や家にこもる用のアイテムを集めてみたり、趣味のヨガをして見たり。
一方で子どもたちは、自ら逃げ場を作ることができません。食べるものは決められ、勉強やゲームの時間を決められ、友達とも交流できないとなると、ストレス発散をする場所がなくなってしまいます。
子どもにとって、やはり「ヒト」は大きな存在です。親に怒られて祖父母に慰められたり、大好きな近所のおばさんや親戚に癒されたという記憶がある人もいると思います。ただ、現代はワンオペ育児で、母親ひとりで育児をする家庭がほとんどでしょう。
その場合、普段から「ワンオペ育児だからこそ子どもの逃げ場を用意する」という意識を持っておくと、親子ともにラクになります。怒るより、まずは子どもの気持ちに共感すると「分かってくれるんだ」と子どもも安心します。時には、子どものグズりが早くおさまることも。
何をしなさいと指示するよりも、どうするべきか一緒に考えると子どもが抑圧を感じにくく、自分の頭で考える機会が生まれます。それに、怒る機会が一気に減るので、親の方も気持ちがラクに。「共感&一緒に考える」は、ルール化しておくと定着しやすいでしょう。
同時に、ママ友、叔母や叔父、祖父母、近所のおばちゃん、いつも行く児童館の常駐スタッフ、園や習い事の先生など、外の人とのつながりを作っておくことも大切です。テレビ電話で連絡できる関係性の相手だと、家にいながら子どもも外部の人と触れ合えて良い気晴らしになるでしょう。
「モノ」大好きなものは心の支えになる
小さな頃、お気に入りのタオルやぬいぐるみがあって、それがないと眠れなかったという方もいるのでは。子どもは子どもなりに、「その子にとっての宝物」がある子も少なくありません。たとえば服やタオル、ぬいぐるみ、本やオモチャ、ゲームなど。
それがあれば落ち込んだ気持ちも癒せるし、元気が出て、寂しいときの支えになる。そういった「モノ」が一つでもあると、大切な逃げ場になります。子どもがそういったものを持てるためにも、子どもの好きなものをよく把握し、好きなものをプレゼントすると良いでしょう。
「コト」モヤモヤを発散する機会を
「コト」とは、商品やサービスによる体験を意味するもの。子どもにとっては、公園で遊ぶことや外出、旅行、また日常の遊びや習い事、ゲームも体験といえるでしょう。筆者の小4の息子は、旅行や買い物がストレス発散になるといいます。
今のように感染対策や暑さを避けるために家にこもるとなるとなかなか難しいですが、近場の散歩や公園遊びなど曜日や時間を決めておこなうと良い発散になるでしょう。
特に意識したいのが「身体を動かす遊び」です。ストレスを感じても、身体を動かすと発散されたり、忘れてしまうことは大人でもあるでしょう。トランポリンなど室内でもできる運動や、動画やゲームを利用してのダンスやフィットネス、オンラインの習い事、朝の散歩などを取り入れて、子どもがモヤモヤを吹き飛ばせる機会を作りましょう。
また、子どもの逃げ場作りとともに大切にしたいのが、大人の逃げ場作りです。真面目に、きちんと、「~しなければ」という完璧主義でいるとつらいもの。親側も逃げ場を作り、親子ともにリラックスできる家づくりをコロナ禍では目指していきたいものですね。
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