習いごとってオンラインだと難しい! 自宅では“やる気スイッチ”が入らない子どもたち
LIMO / 2020年8月25日 9時0分
習いごとってオンラインだと難しい! 自宅では“やる気スイッチ”が入らない子どもたち
新型コロナの影響を受け、子どもの習いごとにも変化が現れています。今まで対面で行われていた習いごとが、オンライン授業へと切り替わるケースも増加。“自宅でできる!”というフレーズに魅力を感じ、新たにオンラインスクールを利用し始めたという家庭も多いかもしれませんね。
しかし、教室やスクールへ実際に通うのとは違って、「自宅」で受講するオンラインスクールの難しさに直面している親が多いのも事実。
今回は、オンラインで習いごとをする難しさにスポットを当てて、考えていきたいと思います。
自宅では子どもの集中力が続かない
新型コロナの感染拡大を防ぐため、「おうち」で過ごすことが推奨されている現在。半年ほど前までとは生活のしかたも大きく変わり、幼い子どもたちの生活にも影響を与えています。
当たり前のように通っていた習いごとも、緊急事態宣言の発令とともに大半がお休みに。そんな中でもなんとか子どもたちに学び・経験の場を与えようと生み出されたのが、オンラインスクールです。
習いごとによってはオンラインでは無理なものもありますが、各分野でいろいろと工夫が重ねられ、さまざまなカリキュラムが開発・配信されるようになりました。自宅で受講するので送り迎えの必要もなく、親にとってもメリットが大きいのでは?と思ったのもつかの間、壁に突き当たってしまう親子が続出しているようです。
オンラインに切り替わった経緯がわかっている親に対して、幼い子どもたちは、「突然習いごとがお休みになって、家で画面越しに先生と会うことになった」程度の感覚。教室のある場所に移動することで集中モードに気持ちを切り替えていた子どもたちにとって、「自宅での受講」は親が想像する以上に難しいことだったのです。
「自宅=くつろげる場所」と感じている子どもたち。自宅でパソコンやタブレットの画面を見せられても、場所が自宅であるため、教室にいるときのようには集中できないことがほとんど…。
筆者の子どもも体操教室が一時期オンラインに切り替わり、パソコンの画面を見せながら自宅で受講させていました。普段ならコーチの話をしっかり聞いて取り組めていることも、自宅ではそう簡単にはいきませんでした。
すぐに気が散ってコーチの話を聞かなかったり、途中で寝転んでしまったり…とオンライン受講の難しさを身をもって体験しました。下の子がいる家庭では、集中できる環境を整えてあげるのはさらに難しいことでしょう。
画面の向こうは「ゲームの世界」?
普段なら生身の人間(コーチや先生)の体温を感じながら、受講している習いごと。その場に流れる空気なども、子どもの集中力に影響しているのかもしれません。
オンラインに切り替わると、目の前の端末に見慣れたコーチや先生が現れたとしても、なんとなくバーチャルでゲームを見ているような感覚に陥る子どもも少なくないようです。
今の子どもにとって、パソコンやタブレットなどの端末は、ごく日常にある触り慣れたアイテム。普段動画を見たりゲームをしたり、娯楽用として使用しているものの画面に、突如コーチや先生が現れることになります。「はい、授業スタート」と言われても、なかなか頭が切り替わらないのもムリはありません。
習いごとだけでなく、今後の状況次第では、学校の授業でもオンライン授業が増える可能性があります。今回オンラインで習いごとなどを受講させた親御さんの中には、子どもを集中させる方法を考えあぐねて、悩んでいる人も多いのでは?
オンラインで学校の授業に新たな可能性を開いてほしいと期待する一方、小さい子どもにとってオンラインでの学びが、そう簡単なことではないと実感した人も少なくないと思います。いかにして生身の感覚に近づけ、子どもの関心をそらさないようにできるか。また、自宅で集中するにはどうすればいいのかなど、教育サイドでも親子の側でも考えていかなければいけないことが山積みなのではないでしょうか。
リアルとオンラインの相乗効果を!
今回のことで、塾やピアノ教室、体操教室などの習いごとから、子どもたちはただ知識や技術を身につけているだけではないのだと、大いに考えさせられました。
新型コロナの影響を受け、子どもをできるだけ外出させたくない、人との接触を減らしたいという親御さんも多いことでしょう。しかし、「全部オンラインで」というのでは、子どもたちから“本当の学び”の機会を奪うことになるのではという不安があります。
コロナ禍を生き抜いて習いごとの経験を活かして成長してもらうには、オンラインだけでなく、肌で感じる体験も大切…。現状では難しい部分もありますが、両立できる方法をなんとか作り出すのが大人の使命なのではないかと感じました。
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