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「夫婦円満? 笑わせないで」妻から突然の離婚宣告…それって本当に“突然”?

LIMO / 2020年8月29日 8時0分

「夫婦円満? 笑わせないで」妻から突然の離婚宣告…それって本当に“突然”?

「夫婦円満? 笑わせないで」妻から突然の離婚宣告…それって本当に“突然”?

「もう我慢の限界です。別れましょう」と妻から突然離婚を迫られ驚愕する夫…。

これは非常によくあるパターン。夫側は皆口を揃えて「ずっと何の問題もなくやってきた。うまくいっていると思っていた」と訴えます。しかし、妻の言い分はこう。

「ずっとうまくいっていた? 笑わせないで。ずっと『私が我慢してきた』の間違いでしょう?」

夫婦円満だと思っているそこのあなた、もしかしたら奥さんは着々と離婚の準備をすすめているかもしれませんよ…?

いきなり離婚届を突きつけられて…

会社員のAさん(45歳)は、今まさに「離婚危機」に直面しています。ある日、いつも通り仕事から帰ってくると、Aさんの妻が怖い顔をしてリビングに座っていたのだそうです。目の前のテーブルの上には、妻の名前が記名済の離婚届。

「状況がまったく呑み込めず、ぼうぜんとしていると、妻が私の目を見て『離婚しましょう。もう私は限界です』って言うんです」

Aさんにとってはまさに青天のへきれき。結婚してこのかた、浮気もしたことがないしギャンブルにもまったく無縁。家族に内緒の借金もありません。

「自分は毎日身を粉にして家族のために働いてきました。休日もなるべく家族で出かけるようにしていたんです。離婚を迫られる心当たりはまったくありませんでした」

「とりあえず落ち着いて、考え直してほしい」と説得を試みるも、妻はかたくなに首を縦に振ろうとしません。

「ひとり息子はまだ小学生。両親が揃っていた方が絶対いいに決まっています。それに何より、自分自身が、妻を、家族を愛しているんです」

妻から告げられた意外な理由

どれだけ説得しようとしても取り付く島のない妻に、Aさんも根負けし、「とりあえず、実家に戻って冷静に考え直してみてくれないだろうか」と伝えたところ、妻はそれを了承。子どもを連れて実家へと帰ったそうです。

「妻の実家はわが家からさほど離れていないため、子どもは妻の実家から通学できることもあり提案してみました。きっと衝動的に怒りがこみあげて、離婚なんて口走ったんだろうな…と思っていたんです」

しかし、実家に戻って1カ月ほどたったころ、妻から「やっぱりやり直せない。私の両親も離婚には賛成してくれている」というLINEが。

「別れるにしても理由がわからない。理由を話してくれないか?」とAさんが返信すると、妻から「あなたは、モラハラ夫でした」という思いがけない答えが返ってきました。

積年の恨みは海よりも深かった

「モラハラ(モラルハラスメント)」という物騒な言葉にAさんは再度仰天、慌てて「まったく自覚がない、話を聞かせてほしい」と連絡。妻の実家で話し合いの時間を設けることになりました。

「ようやく妻と話ができたのですが、妻の恨みは相当根深いものだったんだな…ということを痛感させられる時間でした」

「自分のどこが悪かったのか教えてほしい」と訴えるAさんに、妻がまず語り始めたのが、出産時のエピソード。

「産後心身ともに疲労していたのに、あなたは義両親を部屋に連れてきて、こともあろうにお宮参りの話をし始めた。私は全く頭が回らない状況で、反論する元気もなかった。それをいいことに、勝手にお宮参りの場所や日程を決めて…。8月の暑い盛りに着物を着てのお宮参りは地獄だった」

せきを切ったようにAさんへの恨みを語り始める妻。

子どもの夜泣きがひどいときに「ちょっと静かにさせてくれないか」と言った。

私がぎっくり腰になり「子どもをお風呂に入れてほしい」と頼んだのに、「今からジョギングに行くからムリだ」と言われた。

体調が悪くてスーパーのお惣菜を夕食に出したときに、「お、今日は手抜き?」と言われるのが冗談でもイヤだった。

ボディソープがきれたことに腹を立てて3日間も口をきかなかった。

お付き合いでクラブに行くのは百歩譲ってよしとしても、そこのホステスの誕生日にネックレスをあげていたのは許せなかった。あなた、私の誕生日に何かくれた?

ゴキブリが出たときに「ゴキブリが出るくらい家が汚れていても平気なのか」と私を罵倒した。

ことあるごとに「家事はお前の役目」と言って手伝おうともしてくれなかった…

正直どれも軽い気持ちの言動だったので、覚えていませんでした。でも、妻にとっては恨みつらみが積もりに積もって、許容量をこえてしまったのでしょう。正直、ここまで恨まれているとは思いもよりませんでした

ひとつひとつは「取るに足らないこと」かもしれません。しかし、Aさんの妻は「妻を思いやる気持ちがない言動」を繰り返すAさんとの生活に疲れてしまい、離婚の決断に至ったのでしょう。

ここまで具体的に言われるとAさんに反論の余地はありません。今は離婚に向けての話し合いを進めているそうです。

「離婚もさることながら、妻に憎まれているという事実が辛いです」

まとめ

「え? Aさんの言動ってモラハラなの?」と思う方もいるかもしれませんが、妻のしている家事や育児を否定すること、気に入らないことがあれば無視をすることは、立派なモラハラ

男性は「夫婦間がうまくいっているかどうか」を考える際に、「自分の機嫌がよく、何も問題がないとき」のことを思い浮かべて判断しがち。

しかし、本当に大切なのは、「どちらかが疲れていたり、ピンチだったりしたときに、どれだけ相手を支え、思いやる言動ができるか」。えてして妻から突然離婚を突き付けられる男性に足りないのは、この「思いやり」なのです。

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