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「わが子がいじめられるかも…」トラウマから抜け出せないママたちの悩み

LIMO / 2020年8月26日 7時30分

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「わが子がいじめられるかも…」トラウマから抜け出せないママたちの悩み

いじめが原因で子どもが自殺してしまったり、教師までがいじめに加担していたなど、胸が痛むニュースは後を絶ちません。どんな時代にも、自分とは異なる他人の個性を受け入れられずにいじめという行動に変換してしまう人がいるものです。今回は、そんないじめで心に大きなトラウマを抱えた母親の思いを聞いてみました。

自分の幼い頃と子どもがそっくりで…

「自分の幼い頃に娘がそっくりで、いじめられてしまうんじゃないかと怖くなる」と話すのは、東京近県に住むAさん。5歳になる娘さんが大きくなるにつれて自分に似てくることが不安だと言います。

「自分は幼い頃、ずっといじめられていた。容姿なのか、性格なのか、小学校の頃はいじめられる原因が何かもよくわからなかったし、気が小さくておとなしいタイプだったから反撃も反論もできず、先生や親に助けを求めることもできなかった。小学校を卒業した後も、同じ中学校に進学した同じメンバーからのいじめが続いた」のだそう。

「高校受験が近づく頃にはみんな意識が受験に向いて、いじめなんかに興味はなくなったようだったけど、それでもあからさまに避けられていた。そんな私が親になるのはもともと不安だった」と話すAさん。子どもの頃のいじめの記憶が強いトラウマとして心にこびりついているのだそうです。

「大人になって振り返ると、自分は声も小さくて話をしてもイライラするだろうし、頭もよくなくて運動神経もない。運動会ではクラスの足を引っ張ったし、いじめられる要因は自分にもあったのかなと思う。だからこそ、娘には小さい頃から運動を習わせて自信をつけさせたいと思って、いまは新体操をやらせているけれど向いていないみたいで…」と言うAさん。

「『やめたい』と泣く娘を叱責しているときにも苦しいし、レッスンについていけない娘を見るのも苦しい。娘が自分に似てくるのが怖い。幸い今のところはいじめにあってはいないようだけれど、小学校に入れば何が起こるかわからない。今から小学校進学が不安で仕方ない」と話してくれました。

いじめは本人が悪いわけではないのでしょうが、Aさんは昔のトラウマを抱え、現在も苦しい思いをしていました。娘さんが自信を持って小学校でのびのびと成長できることを祈りたいですね。

夫のFacebookがきっかけで…

「夫が子ども時代、いじめをしていたと知っていたら結婚していなかったと思う」と話すのは、関東地方在住で小学4年生と小学2年の女の子がいるBさん。そのBさん宅では、旦那さんがFacebookにお子さんの写真をアップしていたことが問題になりました。

「夫が小学校や中学校でいじめを繰り返していたみたいで、その被害にあった人から子どもの写真に対してちょっと怖い書き込みがあった。『自分の過去のことを棚に上げて、親になるなんて』みたいな…。その一件以来、夫には子どもの写真をすべて消してもらい、新しく投稿するのもやめてもらった」とのこと。

「夫が主犯ではなかったにしろ、いじめにかなり加担していたということもあって、こちらからその人に対してあまり強く言えない。私自身も短期間だけどいじめられていたことがあったから夫の行動が許せなくて、絶望的な気持ちになった」と言います。

「今、住んでいるのは夫の地元に近いので、夫がいじめていた人とどこで出会うかもわからない。あの書き込みがトラウマのようになって、2年近く経った今でも、娘の身に何かあったらどうしよう、報復に遭わないだろうかと不安になる。書き込みは止まったものの、その人がどれだけ恨みを持っているのかが見えないので本当に怖い」と頭を抱えます。

昔いじめをしていたことが、自分が親の立場になったときに降りかかってくるとは思いもしなかったでしょう。しかし、結婚前に「あなた、過去にいじめをしていたことはある?」なんて確認することもありませんし、いじめをしていた側の多くはそんなことは忘れているのでしょう。いまだにBさんは見えない相手におびえていると言います。

いじめが多い小学校への入学で…

「来年から通わせる予定の学校が荒れていると知ってとても心配」と語るのは、東海地方に住むCさんです。Cさんには来年から小学校に通う男の子が1人、3歳の女の子が1人います。夫の実家近くに新築戸建てを購入し、義両親との関係も良好で、仲良く楽しく暮らしていたのだそう。そんなある日、小耳に挟んだ話にショックを受けたといいます。

「夫と義母が『あの小学校って、あなたが子どもの頃はいじめで荒れていたよね』と話しているのを聞いてしまった。普通に公立に通わせるつもりだったけれど、それを聞いて心配になった。今もいじめがはびこっているとは限らないのかもしれないけれど、自分も昔、そういう学校を経験したから…。うちの子はちょっとドンくさいところもあるから標的になるのが心配」と話していました。

Cさんのお子さんはおとなしいタイプで、保育園でも遊んでいたおもちゃをほかの子に取られたり、いじわるをされても言い返せなかったりするところがあるようです。「そういう息子だから不安でしょうがない」とため息をついていました。

おわりに

こうして話を聞いてみると、いじめがいかに人の心に深く傷を残すものかがわかります。自分の子どもがいじめの被害者になるのはもちろん、加害者になるのも親としては絶対に避けたいもの。彼女たちの話を聞いて、自分なら何ができるるかを考えてみるのもいいかもしれませんね。

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