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「訪問型介護サービス」の種類や料金、看護師がわかりやすく紹介します!

LIMO / 2020年8月23日 12時35分

「訪問型介護サービス」の種類や料金、看護師がわかりやすく紹介します!

「訪問型介護サービス」の種類や料金、看護師がわかりやすく紹介します!

~自宅介護の強い味方~

介護保険サービスは種類も多く、分かりづらいですよね。家族が利用したり、仕事で医療や福祉に携わったりしていないと、各サービスの具体的な違いが区別しにくいかもしれません。

いざ利用が必要となった段階で、「サービス名称だけではイメージが湧かない」「お金はどれくらいかかるのか?」などと不安を感じることがないよう、ちょっと予備知識があると心強いと思います。

前記事(https://limo.media/articles/-/18590)では、介護保険で使えるサービス全体をご紹介しました。今回は、たくさんある介護保険サービスの中から、介護士や看護師が自宅を訪問し援助を行う、「訪問型の介護サービス」をピックアップして整理していきます。

「自宅での介護が必要となった場合、どのようなサービスが、どれくらいの負担額で利用できるかのか」心づもりをしておけば、より安心した介護ライフにつながりますよ。

訪問介護(ホームヘルプ)

訪問介護職員(ホームヘルパー)が自宅に訪問し、食事や入浴、排泄などの身体的介護や掃除・洗濯や買い物・調理などの生活援助をしてもらうのが訪問介護です。要介護1~5の認定を受けた人が対象となります。

1つ注意して欲しいのが、「ホームヘルパーは家政婦(夫)とは異なる」という点です。利用者の家族の食事の用意など、「直接利用者の援助」に当たらない行為はできません。また、ペットの世話や庭掃除、正月の準備といった、日常生活の援助の範囲を超えるサービスも行うことができません。

料金

サービス費用の設定(1回につき) 利用者負担(1割)
身体介護

20分未満・・・165円

20分以上30分未満・・・248円

30分以上1時間未満・・・394円

1時間以上1時間半未満・・・575円

生活援助

20分以上45分未満・・・181円

45分以上・・・223円

通院時の乗車・降車等介助 ・・・98円

訪問入浴

看護師と介護士が自宅に介助用の浴槽を持参し入浴の援助を行うサービスです。身体の清潔を保ち、心身機能の維持回復を見込むことができます。

事業所によっては、天然温泉の湯で入浴できるものや入浴剤を使用してくれる事業所もあります。「お風呂は日常の楽しみ」、という方も少なくないので、うれしいサービスですよね。

料金

<要支援1・2の認定を受けた人>
サービス費用の設定(1回につき) 利用者負担(1割)

全身入浴の場合・・・845円

<要介護1~5の認定を受けた人>
サービス費用の設定(1回につき) 利用者負担(1割)

全身入浴の場合・・・1,250円

訪問看護

看護師が自宅に訪問し、主治医の指示に基づいて療養上の世話や診療の補助を行います。
具体的には、病状により

血圧、脈拍、体温などの測定、病状のチェック

排泄、入浴の介助、清拭、洗髪

在宅酸素、カテーテルやドレーンチューブの管理、褥瘡の処理、リハビリテーションなど

在宅での看取り

などのサービスを受けることが可能です。

訪問看護には、訪問看護ステーション(事業所)が行っているものと病院や診療所が行っているものがあります。

主治医が訪問看護指示書という依頼を訪問看護ステーションにするか、診療所や病院から直接看護師が派遣されるかの違いで、サービスの内容には違いはありません。

事業所によっては、訪問リハビリに力を入れているなど特色もあることがあります。

料金

<訪問看護ステーションから> 
サービス費用の設定(1回につき) 利用者負担(1割)

20分未満※・・・311円

30分未満・・・467円

30分以上1時間未満・・・816円

1時間以上1時間30分未満・・・1,118円

理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士による訪問の場合(20分以上)・・・296円

<病院または診療所から>
サービス費用の設定(1回につき) 利用者負担(1割)

20分未満※・・・263円

30分未満・・・396円

30分以上1時間未満・・・569円

1時間以上1時間30分未満・・・836円

<定期巡回・随時対応型訪問介護看護と連携>
随時訪問介護看護サービス(後述)というものがあり、訪問介護のみ受けるか訪問看護もセットでサービスを受けるか選択できます。

サービス費用の設定(1月につき) 利用者負担(1割)

訪問看護費・・・2,935円

※各料金は要支援・要介護のいずれの認定を受けても利用者負担は同額です。

訪問リハビリテーション

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が自宅に訪問し、利用者に必要なリハビリを行うサービスです。各リハビリの具体的な内容はこんな感じです。

理学療法士・・・立ち上がりや歩行など基本的な運動の動作などのリハビリ

作業療法士・・・基本的な動作を応用して行う調理や掃除など作業についてのリハビリ

言語聴覚士・・・喋る、食べる、飲み込むなど口を使った機能のリハビリ

料金

<要支援1・2の認定を受けた方>
サービス費用の設定(1回につき) 利用者負担(1割)

20分以上実施した場合・・・290円

<要介護1~5の認定を受けた方>
サービス費用の設定(1回につき) 利用者負担(1割)

20分以上実施した場合・・・290円

夜間対応型訪問介護

夜間対応型訪問介護は自宅で24時間安心して暮らせるようにするサービスです。「定期巡回」と「随時対応」の2種類のサービスがあります。

基本的に在宅介護は介護付き有料老人ホームなどに入所するより安価に抑えることができます。とはいえ、訪問サービスはその都度料金が発生するため、結果的に費用が高額になる可能性もある点を頭に入れておきましょう。

訪問回数が多くなる場合は定期巡回・随時対応型訪問介護看護の利用を検討するのも一つの手です。

定期巡回・・・夜間(18時~翌8時)まで定期的に訪問し、排泄の介助や安否確認などのサービスを受けられます。

随時対応・・・「トイレに行こうとしたら転倒してしまった」「突然気分が悪くなった」など、夜間の急な体調不良時に介護士を呼び、介助や救急車の手配をしてもらえるサービスです。

料金

<要介護1~5の認定を受けた方>

サービス費用の設定 ・・・利用者負担(1割)

基本夜間対応型訪問介護(1月につき)・・・1,009円

定期巡回サービス (1回につき)・・・378円

随時訪問サービス(1名による訪問の場合)(1回につき)576円

随時訪問サービス(複数名による訪問の場合)(1回につき)・・・775円

定期巡回・随時対応型訪問介護看護

利用者の心身の状況に応じて、24時間365日必要なサービスを必要なタイミングで柔軟に提供してもらえるサービスです

介護士だけでなく看護師とも連携しているため、介護・看護の一体的サービスを受けることが可能となります。夜間対応型訪問介護と違い、1月毎の料金プランですので訪問の時間や回数による料金の変化がありません。

料金

<要介護1~5の認定を受けた方>
サービス費用の設定(1月につき) 利用者負担(1割)
訪問看護サービスを受ける場合

要介護1・・・8,267円

要介護2・・・1万2,915円

要介護3・・・1万9,714円

要介護4・・・2万4,302円

要介護5・・・2万9,441円

訪問看護サービスを受けない場合

要介護1・・・5,666円

要介護2・・・1万0,114円

要介護3・・・1万6,793円

要介護4・・・2万1,242円

要介護5・・・2万5,690円

まとめ

介護保険で利用できるサービスは多岐にわたり、ます。サービスを利用する際には、ケアマネージャーが一緒に考え、家庭の状況を踏まえた提案をしてくれます。

とはいえ、介護が必要な時は突然やって来ます。お金の準備だけではなく、「在宅でどんなサービスが受けられるのか」という、予備知識があるかないかで、ケアマネージャーの提案への理解度も変わってくるでしょう。

既に介護生活の入り口に立たれているご家族だけではなく、「我が家は当分介護とは無関係」と思っている人も、ぜひ、「いざとなったときに頼りになる介護サービス」について、頭の片隅にでも置いていただければ嬉しいです。

突然訪れる「そのとき」に、きっとより良い介護生活のスタートが切れるのではないかと筆者は考えます。

【参考】
介護サービス情報公表システム「公表されている介護サービスについて」(https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish/) 厚生労働省
「知っておけば得するかも?」介護保険で使えるサービスにはこんなものがある!(https://limo.media/articles/-/18590)LIMO

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