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コロナ禍が生む「精神的ワンオペ」な妻たち。~約半数が夫の家事・育児に不満!?~

LIMO / 2020年8月24日 12時0分

コロナ禍が生む「精神的ワンオペ」な妻たち。~約半数が夫の家事・育児に不満!?~

コロナ禍が生む「精神的ワンオペ」な妻たち。~約半数が夫の家事・育児に不満!?~

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受け、緊急事態宣言の解除後も在宅勤務を続けている人も多いかと思います。以前よりも家で一緒に過ごす時間が長くなることで、日頃の家事・育児への関わりや考え方についての夫婦間のギャップが浮き彫りになり、夫への不満を募らせる妻たちもいるようです。

今回は、ステイホーム期間中の夫の家事・育児に対する妻たちの本音と「精神的ワンオペ」に苦しむ実態についてご紹介します。

コロナ禍で増加中!?「夫の家事・育児への不満」

ビースタイル グループが展開するしゅふJOB総研が『コロナ禍と夫の家事育児』をテーマに働く主婦層を対象として実施したアンケート調査(※(https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/news-20716/))の結果から、在宅時間が増えた夫の家事・育児への関わり方についての妻たちの考えをみていきましょう。

「夫は家事・育児に十分取り組んでいると思いますか」という質問に対する回答の内訳は、新型コロナウイルス感染症の拡大以前の2019年11月とコロナ禍の2020年5月で以下のように変化しています。

「十分行っていて満足」…19.3%⇒18.2%

「少しは行っていて不満はない」…28.3%⇒31.6%

「少しは行っていたが不満」…38.5%⇒29.6%

「全く行っておらず不満」…14.0%⇒20.6%

このように、コロナ以前と以降を比べると、「少しは行っていて不満はない」と「全く行っておらず不満」と答える人の割合が大きくなりました。

「十分行っていて満足」あるいは「少しは行っていて不満はない」と答えた人のコメントでは、

「思った以上に家事をしてくれて、かなり嬉しかった」

「今まではちょっとした手伝いだった家事を、自分の仕事として動いてくれています」

 「体力的に余裕があるらしく、自ら動くようになった」

という声が聞かれます。一方で、「少しは行っていたが不満」もしくは「全く行っておらず不満」とした妻たちからは、

 「双方が在宅勤務でも(家事・育児は)主体は女性がやるものだと夫は思っている」

 「夫は『(妻を)手伝ってあげてる』という認識なのが納得いかない」

 「今までは、帰宅が遅いために家事ができないのだと思っていたが、単にやりたくないだけだったのがわかった」

 「コロナ以前より何もしない。むしろ、ずっと家にいるだけこちらの家事が増えている。そのことに気づいていない」

というような意見が挙げられました。

たとえ夫の家事や育児への関わり方がコロナ以前から変化していなかったとしても、ステイホームで在宅時間が伸びた分、「家にいるのに何もしない」という「やっていない感」がより目に付きやすくなったことが要因の一つと言えるかもしれません。

「目の前にいるのに…」妻が感じる“精神的ワンオペ”

「ワンオペ育児」の「ワンオペ」とは元々、コンビニや飲食店などの一人勤務=「ワンオペレーション」を意味しており、夫婦のうち一方が単独で育児の全てをこなさなければならない、という過酷な状況を指して使われるようになりました。

多くの場合、ワンオペを強いられるのは妻のほうで、その場合の夫は単身赴任だったり、残業や休日出勤が当たり前のハードワーカー、あるいは入院中だったりと、「物理的に家にいない」状態が想定されます。

しかし、このたびのステイホーム期間中のように、夫が家にいるにもかかわらず、家事・育児に関与しないために「実質ワンオペ」「精神的ワンオペ」になってしまっている家庭も少なくないようです。

仕事などで物理的にその場にいないなら妻側もある程度の諦めがつく、という人は多いと思います。でも、テレワークや外出自粛によって家にいる、目の前にいるのに何もしないから、自分のワンオペが際立って余計にストレスに感じてしまうという側面が大きいのかもしれませんね。

「簡単な作業に見えていた」保育園の送り迎えで妻の大変さを実感

とはいえ、妻を「精神的ワンオペ」状態にしてしまっている夫も、いわゆる確信犯的に家事・育児に関わらないでいる人と、そもそも妻が一人で奮闘している状況に気がついていない人に分かれるようです。中には、それまでほとんど関与していなかった育児に参加するようになり、想像以上の苦労を経験して初めて、妻の大変さを実感したという人もいます。

フリーランスになったことをきっかけに、保育園へ通う息子の送り迎えを担当するようになったAさん。

「ただ園へ行って帰ってくるだけの簡単な作業だろう」と考えていた送迎が、キリがないほどの面倒事をはらんでいることを知りました。思った以上に時間をとられる他の保護者や先生とのやりとりに始まり、意外に複雑な園からの指示や関連行事の確認、車の渋滞や子どものグズグズに対するストレス…。

そして、保育園の送り迎えにまつわる一連の苦労が子育て中の多くのママたちが日々こなしている大変な仕事のたった一部に過ぎないと気づいた時、これまで妻への感謝や労いの気持ちを欠いていたことを深く反省したそうです。

さいごに

コロナショックの影響はその全貌が未だ見えず、感染拡大の収束はいまだめどがたっていません。これまで以上に家族がそろって家で過ごす時間が長くなると予想されます。

今後も在宅勤務が続く見込みの男性の中で、日頃あまり家事・育児に関われていないな…と思い当たる方は、これを機に少しずつでもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

その際にはぜひ、「妻の仕事のお手伝い」感覚ではなく、繁雑な業務を二人で分け合ってこなしながら共に家庭を運営していく、良きパートナーとしての立場で関わっていってもらえたらと思います。

【参考】
(※)「コロナ禍で、働く主婦が夫に求める“家事・育児”に変化 要望率増加1位「料理」2位「買い物」3位「子どもの宿題・勉強」要望率減少の1位は「子どもの学校行事」(https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/news-20716/)」~しゅふJOB総研調査~ビースタイル グループ

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