マスクの転売規制解除へ。「信頼できる質」で高額転売の可能性も
LIMO / 2020年8月29日 17時15分
![マスクの転売規制解除へ。「信頼できる質」で高額転売の可能性も](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_19002_0-small.jpg)
マスクの転売規制解除へ。「信頼できる質」で高額転売の可能性も
これまで転売が禁止されていたマスクや消毒液。29日に転売が解禁になります。不安の声もあるのですが、マスクの供給が落ち着いてきたのは確かではないでしょうか。とはいえ次のターゲットはこれまでとは違ってくる可能性があります。転売規制解除で何が起きるのか、この記事で解説していきます。
マスクの転売規制解除へ
「国民生活安定緊急措置法施行令の一部を改正する政令」が閣議決定されたことを受けて、8月29日からマスクや消毒液の転売規制が解除されることになります(※1)(https://www.meti.go.jp/press/2020/08/20200825005/20200825005.html)。
今現在、マスクの値段も落ち着いてきていますし、供給が間に合っているのだなという感じはします。近所のドラッグストアではマスクが山積みになっていて、以前のような人だかりはまったくできていません。だからといって転売されないかというと、高額転売の危険性はまだまだあると思っています。
今後転売される危険がある製品の特長とは
本当にマスクが手に入らなかった時期は、「とりあえずマスクなら」という感覚で高額転売がされていましたし、それを買う人もいました。そしてマスクの高額転売が社会的にも問題視されて、結果転売禁止が決まってしまったわけですが、今後懸念されるのは「質のいいマスクの転売」です。
マスクの供給が足りている感覚はありますが、それは海外で作られたものが多いように筆者は感じています。実際にネットで見ると、日本製のマスクよりも海外で作られたマスクの方がたくさん売られています。海外の製品でも品質には問題ないと証明書が掲載されていたりしますが、なんとなく抵抗がある人も少なくないでしょう。
一方でマスクが不足する中では、例えばシャープがマスクの生産販売を始めましたが、いまだに抽選でしか買えない状況が続いています(※2)(https://cocorolife.jp.sharp/mask/)。
最近ではネピアも同じですね(※3)(https://apply.e-nepia.com/56.html)。
抽選が行われているので、それだけ人気があり信頼されているマスクなのだと思います。こういったなかなか手に入らない、日本人からとても信頼されているメーカーのマスクが、今後は転売の標的になってくるのではないかと筆者は考えています。
信頼できる情報をもとに「買わない」意思を貫く
規制が解除されたことによって、転売を止めるのは難しいのが実情です。ただフリマアプリのメルカリやラクマ、PayPayフリマそしてネットオークションのヤフオク!では今後もマスクや消毒液の出品を禁止すると発表しています。
これは運営会社独自の判断です。ただ今後出品禁止物から外れる可能性もありますし、フリマアプリで売らなくても売り場はいくらでもあるでしょう。そうなってくるとやはり買う側の意思が必要になってきます。
高額で売られているマスクや消毒液は買わないと決めてしまえばいいのですが、人の気持ちは結構簡単に動いてしまうのが正直なところです。でも気持ちが緩んできたら、新しい情報に目をむけてみましょう。例えば8月24日には、理化学研究所が世界最高の計算速度を誇るスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」を使ったマスクによる飛沫の拡散防止効果などを計算した結果を公表しています(※4)(https://www.r-ccs.riken.jp/wp-content/uploads/2020/08/20200824tsubokura.pdf)。
これによると、不織布、ポリエステル、綿を使ったマスクの防止効果は不織布が最も高かったのですが、他のマスクでも約8割の飛沫を防げ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対策に有効だとわかったのです。ということは、わざわざ高額で売られている不織布のマスクを買わなくても、たくさん売られている布のマスクでもいいのでは?と考えることもできます。
まとめ
このような信頼に値する機関からの研究成果や調査データなどは今後もたくさん出てくるでしょう。またCOVID-19に関する新しい見解や予防策も見つかるかもしれません。
もちろんデータや研究成果の出所は重要です。新しい情報だとしても、出所が曖昧だったりすると逆に感染を拡大させる恐れもあるので、基本的には政府や国の機関、国際的に信頼がある機関からの発表を筆者は参考にしています。
そういった最新の情報を得ながら感染予防をしていくことが、「withコロナ」では大切な考え方になってくるのではないでしょうか。
参考
(※1)『「国民生活安定緊急措置法施行令の一部を改正する政令」が閣議決定されました』(https://www.meti.go.jp/press/2020/08/20200825005/20200825005.html)経済産業省
(※2)「個人のお客様向け マスク抽選販売のお知らせ」(https://cocorolife.jp.sharp/mask/)SHARP
(※3)「第2回 ネピア 長時間フィットマスク ふつうサイズ50枚入り抽選販売のお知らせ」(https://apply.e-nepia.com/56.html)王子ネピア㈱
(※4)「室内環境におけるウイルス飛沫感染の予測とその対策」(https://www.r-ccs.riken.jp/wp-content/uploads/2020/08/20200824tsubokura.pdf)理化学研究所
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