コロナ禍だから分かることも…「ブラック企業」見分けるポイントとは
LIMO / 2020年9月2日 17時45分
コロナ禍だから分かることも…「ブラック企業」見分けるポイントとは
就活生にとって、就職先は慎重に選びたいのは当然ですが、期間には限りがあり迷い続けてもいられません。そこで、就活生向けに自分に合う企業選択のポイントや、雰囲気の良い会社やブラック企業の見分け方をまとめました。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、就職活動にも変化がみられています。就活真っ最中の方はもちろん、これからスタートする方、すでに複数の内定を獲得している方の一助になれば幸いです。
2021年卒就活生にとって魅力的な企業とは…
㈱i-plug(アイプラグ)が2021年に卒業予定の大学生を対象にアンケートを実施しています(※1(https://offerbox.jp/company/columns/19694.html))。調査データによると、就活生が企業に魅力を感じるのは「社内の雰囲気が良い」ことでした。
4,000を超える回答の75.6%と、そのほかの項目を引き離すダントツの結果です。ちなみにこの項目は4年連続でトップです。
企業の魅力については、就活での着目ポイントになると思われますが、具体的には、どのような企業であれば雰囲気が良いといえるのでしょうか。
自分に合う企業を選ぶための「3つのポイント」
企業選びで気をつけたいのは、「面白そう!」という印象だけで決めないことです。本当に興味のがある企業を選択するための自己分析も大切です。適切な企業選択のための3つのポイントを解説します。
人生で大切にしているものを再確認
就活の手始めとして自己分析をしておくことは、非常に重要です。
「何に興味があるか」「今まで頑張ってきたこと」「自分が楽しいと思えること」など多角的に考えます。
自分の答えに「なぜ?」で深掘りしていくと、人生で大事にしていることや価値観が見えてくるでしょう。これらがあなたの「就活の軸」となり、企業選択の助けになるはずです。
5年後の自分を想像してみる
5年後にどのような自分でいたいかを考えておくことをおすすめします。
目標から考えていくと、キャリアプランの逆算や細分化もしやすいはず。そのうえで、企業の方向性や仕事への適性など、自分のプランや展望にフィットする企業を選択しましょう。
業界・企業研究は視野を広く!
業界・企業研究は、はじめから絞り込み過ぎないことが重要といえます。「興味レベル」の業界や企業も調べてみましょう。思いがけない業界・企業と出会えるかもしれません。
エントリー候補企業の事業内容、近年の業績、キャリア・教育制度、福利厚生などをまとめます。とくに女性は、結婚や出産などのライフイベントによってキャリアが大きく左右されます。育児休暇制度の有無や実際の取得率なども調べてみるといいでしょう。
あなたの就活の軸とマッチする企業を見定めたうえで、エントリーするようにしてみましょう。
コロナ禍だからこそ分かることもある
職場の雰囲気や企業のブラック的な傾向はどうやって見分ければいいのでしょうか。
社風や雰囲気は直観を信じてみよう!
オープンで風通しの良い環境か、上下関係がしっかりしているか、どちらがあなたに合うかを考えます。加えて、年功序列か実力主義かどうかも大きな判断基準となるでしょう。
コロナ禍における企業の対応
企業に出向いたりOB訪問をしたりすると、「合いそう」「合わなさそう」など直感で感じることもあります。直感が当たることもあるので、自分を信じて慎重に判断しましょう。チャンスがあるなら積極的に活用したいところですが、コロナ禍により直接企業に足を運ぶ機会が減っている状況です。
就活生が不安な部分があるのと同様に、採用する企業のほうも不安を感じています。今までにはなかった先輩社員のリクルーター面談を設けているなど、コロナ禍ならではの対応があるかどうかは、企業選びの判断材料になります。
ブラック企業を見分ける3つのポイント
「せっかく入社できたと思ったらブラックだった…」ということがないよう、就活段階からブラック企業かどうかを見分ける目を養っておく必要があります。
最低でも以下の点はチェックしておきましょう。
【高すぎる離職率】
離職率は要チェック。社員の離職で人手不足になると、残る社員の長時間労働が起きやすいです。社員の業務状況や心理状態を含め、職場環境に負のスパイラルが生じている可能性があります。
【頻繁な人材補充】
ブラックな職場で働き続けたいと思う人はいません。欠員補充が頻繁な企業は、何らかの問題が潜んでいる可能性があります。ただし、事業拡大などによるプラスの求人もあるので募集背景もしっかり確認しましょう。
【口コミサイトの評判】
ネット上には、企業について既存社員やOBが口コミや評価を投稿するサイトがあります。個人的な主観ではあるものの一定数になれば「傾向」は見えるでしょう。ブラック企業ほど、離職者が多いほど、口コミ数は増える傾向にあります。
ただ、鵜呑みにしすぎないことも大切です。顔の見えない人の評価なので、気になることがあればOB・OGに質問してみるなど、確認作業も怠らないようにしましょう。
また、安全衛生優良企業マーク推進機構(SHEM)の「ブラック企業一覧」(http://shem.or.jp/yujiro/black)も確認しておきたいですね。
まとめ
就活で悔いのない選択をするためにも、まず自分自身と向き合い、どのような社会人として生きていきたいかを考えてみましょう。理想の姿を掴んだうえで、どのような仕事に携わりたいかをイメージするとキャリアプランもさらに具体的になり、就職先も選びやすくなります。
Web面接では、会社の雰囲気がつかみにくいのは否めませんが、その分リクルーター面談を行うなど、先輩社員と接する機会を増やしている企業もあります。コロナ禍での対応を行っているかどうかも、企業選びの大きなポイントになります。
上記で紹介したポイントや見分け方も企業研究の段階でぜひ取り入れてみてください。就活の軸や自分の価値観を大事にしながら、最適な企業選択をしましょう!
参考
(※1)就活生の「企業の魅力と働き方」に関する意識調査アンケート(2021年卒版)(https://offerbox.jp/company/columns/19694.html)株式会社i-plug
「ブラック企業一覧」(https://shem.or.jp/yujiro/black)SHEM
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