「心理学を職場で活かす!」すぐに使える5つのテクニック
LIMO / 2020年9月5日 12時35分
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「心理学を職場で活かす!」すぐに使える5つのテクニック
仕事をうまく進めるためには、円滑なコミュニケーションが欠かせません。職場での日頃のやりとりや、クライアントとの関係性づくりなど、もっとスムーズにできればと思う人も多いでしょう。
そんな対人関係に役立つのが心理学です。心理学のアプローチを上手に活用すれば、好印象を与えたり、信頼感につながったり、うまく交渉を進めたりすることもできます。この記事では今日からすぐに使えるテクニックを5つ紹介しますので、ぜひ活用してみてください。
1.ミラーリング
まず1つ目は「ミラーリング」です。ミラーリングとは、相手の言動やしぐさを鏡のようにマネすることを指します。
もともと人は、自分と似た人や似たものに対して好意を抱く傾向(類似性の法則)があります。そのため、ミラーリングで相手との共通点を演出できれば、お互いの距離を縮め、親近感を抱いてもらうことが可能です。
たとえば、相手の声のトーンや話すテンポ、音量などをマネしてみる、表情をそれとなく合わせてみる、相手と同じタイミングで資料を見たり、飲み物を飲んだりする、などが考えられます。
メールのやりとりでも、相手のトーンに揃えることは効果的です。丁寧な文章なら自分もまじめに、ラフな感じなら自分もくだけて、と調子を合わせてみてください。文章の長さもどちらかが一方的にならないよう配慮できるとよいでしょう。
ただし、やりすぎは厳禁です。明らかにマネされていると感じれば、不快感や警戒心を抱いてしまいます。あくまで自然に取り入れることを意識しましょう。
2.ネームコーリング
続いては「ネームコーリング」です。これはその名の通り、相手の名前を呼ぶことを意味します。
人は無意識に自分の名前を心地よいと感じ、反応しやすいものです。そのため、会話の中に「鈴木さん」などと相手の名前を入れることで、ぐっと距離感を縮められます。
一人の誰か、ではなく「鈴木さん」という個人として接していることが伝わり、好印象を与えられるでしょう。
逆に言えば、「あなた」「君」と名前を呼ばないことは、相手に対して無関心と捉えられる可能性もあります。そうならないよう、普段の会話からできるだけ相手の名前を呼ぶことを意識してみてください。相手もきっと嬉しい気持ちになるはずです。
3.ハード・トゥ・ゲット・テクニック
「ハード・トゥ・ゲット・テクニック」のhard to getは、入手困難なものという意味です。つまり「特別に」「あなただけに」といったアプローチで、相手からの信頼や好意を得ることをいいます。
人間は誰でも、特別扱いされたい、他人から認められたいという承認欲求を持っているため、その欲求を満たすことをうまく利用したテクニックです。
「このお手紙が届いた特別なお客様だけに…」といったダイレクトメールを、きっと一度は見たことがあるのではないでしょうか。
このテクニックでは、「あなただけに伝えます」「田中さんならOKです」「御社には特別に対応させていただきます」など、相手に対して特別感を提供しましょう。
もちろん、口先だけの嘘はいけません。ここぞという時の関係性づくりや、商品・サービスの価値を高めたい時に活用することをおすすめします。
4.好意の返報性
4つ目の「好意の返報性」とは、人から「好き」と言われたり、何かをしてもらったりすると、同じように好意や行動を返したくなる法則のことです。
仕事の場面では、相手に対して「好き」と言うことは少ないかもしれません。しかし、相手の提案や考え方、仕事への姿勢、関わる商品やサービスに対して評価をしたり、ポジティブな感想を伝えたりすることはとても有効です。
あるいは、典型的ではありますが、職場や取引先へのお土産・手土産もコミュニケーションの潤滑油になってくれます。
基本的に、人は他人から好かれたいと考えるものです。だからこそ、まずは自分から相手を好きになることが大切と言えるでしょう。
ただし第一印象が悪い場合や、最低限の関係性ができていなければ全くの逆効果です。その点にはくれぐれも注意してください。
5.フット・イン・ザ・ドア
最後の「フット・イン・ザ・ドア」は、営業のシーンでよく使われるテクニックです。「片足をドアに挟み入れ、まずは話を聞いてもらう」訪問販売時の様子に由来し、小さな要求からだんだん大きな要求を承諾してもらうことを指します。
これは、一度イエスと言ったらノーと断りにくくなる心理を活かしたテクニックで、人が持つ「一貫性の原理」(自分の言動に一貫性を持たせたい心理)が関わっています。
たとえば「5分だけお話いいですか」「一度無料で試してみてください」といったように、最初のハードルを低くするところから始めましょう。断るのも悪いかな、と思えるぐらいの簡単な要求がベストです。
営業に限らず、社内での企画を通したい時や、周りに何かの依頼をしたい時にも使えるテクニックですので、ぜひ活用してみてください。
さいごに
心理学には、仕事の場面で使えるテクニックがたくさんあります。うまく活用することで、話がスムーズに進められたり、今よりも良好な関係を築くことが可能です。
特にコミュニケーションが苦手な人には、心強い味方となってくれるでしょう。
もちろん、テクニックだけに走っても意味がありません。言うまでもなく、円滑なコミュニケーションには何より「心」が大切です。それをふまえた上で、日々のコミュニケーションにうまく取り入れてみてください。
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