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6年間不登校だったけど高卒になれた…。学ぶことをあきらめないで!

LIMO / 2020年9月24日 10時0分

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6年間不登校だったけど高卒になれた…。学ぶことをあきらめないで!

子供が学校に行かなくなったり、ひきこもったりして、「この先どうしよう」と途方にくれたり、「この子の人生は終わった…」と嘆いてはいないでしょうか?

実は、不登校やひきこもりでも、中学卒業後の進学先や学びの場は意外とあるものです。小学4年生から約6年間にわたり不登校児だった筆者が、自身の経験を交えて紹介します。

不登校時の不安な思いと「高卒」として得た自信

筆者は人付き合いがヘタなことが原因で不登校になり、小学4年生ぐらいから中学3年生まで、ほとんど通常の公立学校に通うことはありませんでした。そのため、「もう高校には行けないな」と、常に不安に思っていたものです。

もちろん全日制高校の普通科を受験する選択肢もありましたが、学校に通っていなかったことによる学力低下や劣等感などから二の足を踏んでしまいました。

そんなとき、親が4つの進路を提案してくれ、そのうちの1つである通信制高校を選択。入学当初は、それまで学校に通っていなかった後ろめたさや恥ずかしさ、人間関係への不安があったものの、学校側の配慮もあり最後まで続けて卒業することができたのです。

こうして「高卒」となったことで自信がつき、就職や進学の幅も広がり、自分の将来に明るさが戻ってきたと実感しました。

そのため、筆者と同じように小学校や中学校で不登校になったとしても、4つの進路について知ってもらうことで未来への一歩を踏み出すことができるのではないか。そういう思いから、この記事を書いています。

1. 定時制高校

定時制高校は、中学卒業後に経済的事情などで全日制高校に進学できない生徒の教育の場として設立されました。最近では、小学校や中学校で学校になじめなかった生徒の居場所としても大きな役割を果たすなど、サポート体制が整っている学校も少なくありません。

入学後の約1か月は、小学校や中学校で習った内容などを復習し、つまずいている部分がどこかを見つけて指導してくれる学校も多いようです。

また、定時制というと夜間のイメージが強いかもしれませんが、夜間だけでなく、午前の部と午後の部に分かれている昼間部が設けられている学校もあります。

多くの場合1日の授業時間が4時間程度と短めのため、学校にしばらく行っておらずイスに座っているのが苦痛という場合も、授業を受けることになじみやすいかもしれません。

卒業までにかかる年数

1日の授業時間が短いこともあり、卒業までに必要な単位を取るのに4年かかることが一般的です。学校によっては、2年生以降に昼間部の午前・午後または昼間部と夜間部を併用することで、3年で卒業できるケースもあります。また、高卒認定試験や通信制の利用という方法もあります。

定時制高校の卒業条件は、3年以上の在籍期間と必要な単位の取得ですので、自分に合ったプランを選択して登校できるのもメリットと言えるでしょう。

学校行事・資格取得など

全日制高校と同じように、学園祭や体育祭などがあるほか、地域への奉仕活動や近隣保育園などとのタイアップ授業をおこなっている学校もあります。

資格取得は学校によって異なりますが、一般の普通科の高校生が取得するような内容のものにはチャレンジできることが多いようです。

2. 通信制高校

通信制高校では郵送やインターネットを利用した自宅学習が中心で、レポート提出とテスト、スクーリングを受けて単位を取得すれば3年で卒業できます。

月に数回程度、先生と実際に会って面接授業を受けるスクリーングや体育の授業を受ける必要がありますが、不登校経験者の生徒も多いため、

人間関係が苦手な生徒からの希望があればパーテーションで仕切る

ヤンチャな生徒とおとなしい生徒を違う階に分ける

1人でいる生徒には先生が積極的に声をかけて「ぼっち」にしない

などの配慮がなされているケースもが少なくありません。筆者の通っていた通信制高校でも、実際にそういった配慮が行われていました。

また、週に3回ほど学校に通いながら勉強をする通学コースが設けられていて、在学中はどちらにでも変更ができる通信制高校もあります。

学校行事・資格取得など

学校行事は少ない場合が多く、入学式、卒業式と校外学習(美術館・テーマパーク・講演会への出席など)程度というシンプルな場合もあります。一方、希望者を募ってのイベント開催や、生徒の自主的な提案による企画を実行する学校もあります。

取得できる資格は学校によって異なりますが、日本語検定や漢字検定、英検、エクセルやワードなど、全日制高校と大きく変わらない幅のジャンルに挑戦できることが多いようです。

3. 高等専修学校

高等専修学校とは「専修学校」というグループに属し、「職業もしくは実際生活に必要な能力を育成し、または教養の向上を図ること」が目的とされています。様々な職業に必要となる専門知識や技術を学ぶことができ、修業年数は1~5年制と幅が広くなっています。

条件を満たして卒業しても高卒とはなりませんが、「高等専修学校の卒業生は、社会的には高等学校卒業生と同等の扱いを受けます」とされています。

また、一定の要件を満たした高等専修学校を卒業すると「大学への入学資格」を得られたり、通信制高校との併用で高校卒業資格を得ることができるなどの特例もあります。

なお、学べる分野は以下の8つです。

工業分野

農業分野

医療分野

衛生分野

教育・社会福祉分野

商業実務分野

服飾・家政分野

文化・教養分野

4. 職業訓練校

職業訓練校とは、さまざまな職業訓練を受けられる学校のことで、条件を満たせば受講している間に給付金を受け取りながら技術やスキルを身につけることもできます。

学べる技術や内容は、各都道府県にある職業訓練校によって変わりますが、たとえば以下のように、将来的な就職に役立つものが多くなっています。

宅建

介護

医療事務

WEB関連

プログラミング

不登校のお子さんがいる親御さんへ

このように、小学校や中学校で不登校になったとしても、何らかの形で学習を続ける場はあります。

一度不登校になってしまうと、なかなか「学校」という枠のなかに戻ることができないという事実は否めませんが、無理をせずゆっくりと進むことで道が開けることもあります。

お子さんの状況や性格、趣味、将来の夢などを考慮しながら、進路について話し合ってみてはいかがでしょうか。

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