節約上手さんが「やめてよかった3つのこと」~目指せ!耐久力のある家計~
LIMO / 2020年9月3日 11時45分
節約上手さんが「やめてよかった3つのこと」~目指せ!耐久力のある家計~
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の収束はいまだめどがたっていません。私たちの生活をとりまく経済も不安定な状況が続いています。
外出自粛や休業要請の影響を受け、個人消費も落ち込んでいます。その一方で、1年後の物価については「今よりも上昇する」と予想している人が多いことがわかりました。
コロナ禍で、既に収入減に見舞われたり、今後を不安視する声は後を絶ちません。この先もし物価が上昇しても耐えられるように、今こそ家計を引き締めていきたいですよね。
「1年後は物価上昇」の予想が多数派
2020年8月に内閣府が実施した「消費動向調査(https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/honbun.pdf)」では、1年後の物価について、「今よりも上昇する」という回答が「低下する」という回答を大きく上回りました。
その内訳としては、上昇幅が「2%未満」が23.9%、「2%以上~5%未満」が30.9%、「5%以上」が20.3%で、全体の75.1%が「物価は今よりも上がる」と予想しています。「低下する」と予想した世帯は9.3%で、大きな差がみられる結果となりました。
今は停滞している経済も1年後には回復傾向にあると予想したり、コロナ禍で落ち込んだ消費が反動で上向くと考えたりする人が多いのかもしれません。
今こそ家計を引き締めよう。
多くの人の予想通りに物価が上昇するかどうかは予測できません。また、コロナ禍のような想定外の事態が再び訪れる可能性はゼロではありません。
日頃から家計を引き締めておくことで、少しでも安心したいですよね。でも、ただでさえ不安定な状況が続いてストレスが溜まりがちなところへ、あれもこれも我慢して節約を頑張る…というのは、心身ともに悪影響を与えそう・・・。
そこで、日頃のちょっとした工夫で節約につながるような、気軽に実践できる家計引き締めのコツをご紹介します。
出費には優先順位を!
日々の無駄遣いを減らすため、食費や日用品費、教育費や交際費といった項目ごとに月々の予算を設定している家庭は多いかと思います。その際、それぞれにどのくらい予算を割り当てればいいのか悩むこともあるでしょう。そんな時におすすめなのが、出費の優先順位付けです。
予算を組むとき、各項目の内訳を考えて、その中で自分が「これだけは譲れない」というものを上位にランク付けします。そのときに重要なのが、上位・下位を決めるための基準は、あくまでも「自分にとっての必要性」であるということ。「高いか安いか」や「みんなが買っているかどうか」ではありません。
例えば、COVID-19の影響を受けて自宅で仕事をすることになった、あるいはこれまでも在宅の仕事をしていたとします。その場合、パソコンはもちろん、通信費や周辺機器といった設備への出費は削りようのないものです。
その一方で、オフィスに出勤する機会が減ったなら、服や化粧品などにお金をかける必要性は薄れたかもしれません。
他にも、自宅で過ごす時間が増えて運動不足が気になる人が通うジムの会費や、資格取得を目指している人のスクール受講費のような、はっきりした目的がある支出なら、自分にとって本当に必要なものだと言えるでしょう。
優先順位の高いものから予算を組んでいくと、より有意義なお金の使い方ができます。節約生活を送る上でも、張り合いが出そうですよね。「あれもこれも我慢」ではなく「自分にとって本当に必要なことにのみ注力・投資する」と考えることで、無理なく家計の引き締めにつながることが期待できます。
節約上手さんたちが「やめてよかった3つのこと」
家計簿アプリを入れたり、自炊の回数を増やしたりと、新しい節約法を始めてみる人も多いでしょう。それぞれ、月々の収支を可視化できる、食費を抑えることができるなど、メリットはたくさんあります。その一方で、「何かを始める」のではなく、「普段やっていることをやめる」という視点から、節約につながるヒントが見つかるケースも。
STOPその1:食料品や日用品のストック買い
1つ目は、日持ちする食料品や日用品をストック買いすること。「どうせまた買いに来ることになるんだから」と買い置きしておく人は少なくありません。割引になっていたり、ポイントアップ期間中だったりすると、お得感もあるためなおさら多めに買ってしまいがちです。買い物に行く回数を減らすことで余計な無駄遣いを防ぐ、という節約効果を期待している人もいるでしょう。
ですが実際のところ、ストック品が常にあるという安心感のために1回分の使用料が多めになってしまう、というデメリットもあるようです。無くなったら次を開ければいいから、というある種の油断が消費ペースを速めてしまうことのないように、「必要なときに必要なものを買う」という意識で、ストックはほどほどにしておくのがいいかもしれません。
STOPその2:外出時のペットボトル飲料の購入
2つ目は、出かけた先でペットボトルのドリンクを買うこと。特に夏場は水分補給が欠かせないため、コンビニなどで購入する機会も増えがちです。しかし、1本100円前後とはいえ、塵も積もれば山となります。飲み物を購入するために立ち寄ったコンビニで、ふと目に付いたものを一緒に買ってしまうこともあるでしょう。
そんな人は、家からマイボトルに飲み物を入れて持ち歩くようにすれば、出先で購入する必要はありません。どうしても荷物は増えてしまいますが、これを機にカフェの利用回数も減らすことができれば、そちらの出費も節約できて一石二鳥です。
STOPその3:頻繁なクレジットカード払い
3つ目は、クレジットカード払いを多用すること。手軽に決済できてポイントも貯まるクレジットカードは便利ですが、「お金を使っている感」が薄いのが特徴です。支払いのたびに財布からお金が出ていく現金払いと異なり、アプリや明細書を確認してきちんと支出を管理していないと、知らないうちに使い過ぎてしまうことも少なくありません。
とはいえ、カード払いをはじめとするキャッシュレス決済に慣れてしまうと、会計のたびに財布からお金を取り出す現金払いを面倒に感じるのは無理もないでしょう。
そこでおすすめなのが、デビットカードによる支払いです。決済した時点で口座から利用金額が引き落とされるため、月々の利用額がまとめて請求されるクレジットカードよりも「お金を払った感」が持てます。
現金払いや口座振り込みに近い感覚で使うことができるデビットカードのなかにも、しっかりポイントが貯まるタイプもあるので、ぜひチェックしてみてください。
おわりに
「必要なものを吟味してお金をかける」「日頃何気なく習慣化していることをやめてみる」。どちらも、節約や家計管理に対するモチベーションを保ちつつ、気軽に実践できる方法ではないかと思います。
1年後、多くの人の予想通り実際に物価が上昇しているのかどうかはわかりません。しかし、こんな先が見えない情勢だからこそ、どのようなアクシデントが起こっても対応できる、耐久力のある家計を目指していきたいものですね。
【参考】
「消費動向調査 令和2年8月実施調査結果(https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/honbun.pdf)」内閣府
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