親が子どもに伝えたい「学校では教えてくれない」3つのこと~「投資」を教えるということ~
LIMO / 2020年9月4日 11時15分
親が子どもに伝えたい「学校では教えてくれない」3つのこと~「投資」を教えるということ~
子どもがいる家庭では、子どもへの教育もしっかり考えていることでしょう。それは学習面だけではなく、生活面、あるいは一生涯使っていくマナーや礼儀、生きるための知恵や知識も含むと思います。現在高校生の子どもが2人いる筆者が、子どもに親として伝えていかないといけないと考えていることを3つ紹介していきます。
学校は万能ではない。教えてくれないことの方が多い
親として子どもに教えていく必要があると感じることは、子どもの年齢によって大きく違ってきます。家庭での役割としては、人としてのマナーや生活習慣に関することが多いのかなと思っていますが、学校などとの連携も必要になってくるでしょう。でも子どもの教育は基本的には親が主体でしていくことだと思っていて、特に生涯にわたって必要となる知識や知恵は親が教えないと身につかないとさえ思っています。
理由は学校では教えてくれないからです。学校のカリキュラムには限界がありますし、「そもそも家庭で親が教えること」という認識もあるのでしょう。まずは「学校では教えてくれないこともある。むしろ教えてくれないことの方が多い」と理解した上で、「親が子どもに教えるべきことがある」と親が考えることが、子どもの教育においては大切なことなのかなと、子育てをしてきた筆者は考えています。筆者の子どもは高校生ということもあり、高校生に親として教えていこうと思っていたこと、そして今も思っていることが3つあります。
お金のこと、投資のこと
お金とは一生付き合っていくことになります。お金によって人は幸せを感じたり、トラブルを起こしたり、とにかく振り回されてしまうことが多いのもお金の特徴の1つでしょう。ただこれは「お金そのもの」というよりは、「お金で手に入れられるもの」が原因になってくるでしょう。
昔から「お金はただの紙」「お金は手段にすぎない」と言いますが、お金を使って何を手に入れるのかという部分が、人にとって重要になってくるというわけです。もちろんお金をたくさん持っているに越したことはありません。お金がたくさんあれば、欲しいものが買えたり、欲望を満たすことができます。夢や希望を叶えるための手段としてのお金と考えれば、高校生の段階で「増やし方」を知っていてもいいと筆者は考えています。つまり「投資」です。
実は筆者はかれこれ20年以上投資をしています。現在は「つみたてNISA」を利用して、10年後、20年後を見据えて投資信託を毎月買っています。ただ投資に関しては、筆者自身は親から教えてもらったことはありません。大人になって家庭を持った時点で、「なぜ教えてくれなかったのだろう」と思いました。それくらいお金についての知識は必要だと感じたのです。
高校生の段階でお金を増やす方法と手段を知っていてそれを実行しているかどうかで、おそらく40代、50代になったときに大きな違いが出てくると筆者は思います。長期的な視点を持って無理のない範囲でコツコツ投資を続けていく。これが筆者の今の基本スタンスですから、これを高校生の子どもには教えていますし、実際に今子どもたちも「ジュニアNISA」を利用しながら、積立投資をしています。今は親である私たちが投資資金を出していますが、いずれはバトンタッチをしていきます。
友達の悪口は言ってもいいけれど、家の中だけで
高校生の悩みの1つに人間関係があり、愚痴を言うこともあります。筆者は愚痴や悪口は言ってもいいと思っています。ただし家の中だけです。外で言ってしまうと、どこでどう広がるかわかりません。もちろん「死ね」など絶対に言ってはいけないこともありますが、例えば「○○がさ、苦手なんだよね。なんか合わなくて」は、家の中で親に言うなら構わないでしょう。
逆にそういう愚痴を言えずに、子どもの中でモヤモヤが残りストレスになってしまう方が危険だと思っています。そのため「家の中で愚痴を言うのはいい。でも外で誰かの前では絶対に言ってはいけない」と伝えています。
「何をやるか」ではなく「何をやらないか」
人に与えられた時間は有限なので、その中でいろいろなことをこなしていく必要があります。「あれもこれも」では結局全部が中途半端になりますから、ある程度の選択が求められます。そのとき筆者は「何をやるか」ではなく「何をやらないか」を考えます。いろいろな選択肢がある中で、そこから選ぶのは実は大変な作業です。
だから「やらないこと」を決めた方が効率がいいかもしれないと思いました。でもこの考えは高校生でも自然にしていて、例えばテストの時でも「この問題は捨てる」と考えることもあるはずです。確実に解ける問題にしっかり取り組んだ方が点数が取れるからです。それと同じことを、将来は仕事や日常生活でもしていこうということです。
まとめ
自立に向けて本格的に動いている高校生という時期は、一生涯使っていく知恵や知識を教えていく最後のチャンスかもしれません。子どもが自分で学んでいくことも多いのですが、親の助言が必要なことも少なくないでしょう。今すぐ子どもが「教えてもらってよかった」とは思わないでしょうけれど、いずれ大人になったときにしみじみそう感じるのかなと筆者は考えています。
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