牛丼「すき家」のゼンショーHD、既存店売上高が再びマイナス成長に(2020年8月)
LIMO / 2020年9月4日 12時0分
牛丼「すき家」のゼンショーHD、既存店売上高が再びマイナス成長に(2020年8月)
注目小売店月次実績シリーズ
シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「すき家」他を運営するゼンショーHD(7550)の、2020年8月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年9月3日に更新された、すき家の速報ベースの2020年8月既存店売上高は、対前年同月比98.8%。内訳は客数95.6%、客単価103.3%であり、客単価のプラスで客数のマイナスがカバーできずマイナス成長となりました。
ただし全店売上高は100.0%であり、対前年同月比で横ばいとなっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。
前期の既存店売上高は7月(98.6%)と新型コロナウイルス問題の生じた3月(92.2%)以外は全ての月でプラス成長を達成しました。
今期は4月88.1%、5月90.8%、6月91.3%、7月102.7%、8月98.8%と推移しており、コロナ禍の影響からマイナス成長が続きましたが、7月にいったんプラス成長を回復しました。しかし8月はわずかながら再びマイナス成長に転じています。
また全店売上高も前期の7月(98.5%)と3月(92.6%)に加え、今期は4月87.6%、5月90.7%、6月92.1%がマイナス成長となりました。そして7月にプラス成長(103.8%)を回復した後、8月は横ばい(100%)となっています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の2019年以降の株価は、2,500円台で天井を付ける傾向にありました。2020年も1月に最高値2,535円を付けた後に下落を開始しています。ただし世界的な株価下落を受け、3月には1,677円まで下落。その後はN字型での上昇を見せており、9月に入り株価は2,400円台まで回復しています。
コロナ禍によるマイナス成長が続いた後、7月は今期初のプラス成長となりました。しかし既存店は8月にマイナス成長に転じています。9月は再び既存店・全店ともにプラス成長とすることができるのかが注目されます。
参考資料:すき家 月次売上推移 (2021年3月期)(https://www.zensho.co.jp/jp/ir/finance/monthly/)
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