withコロナ時代の新マナーをチェック「されて迷惑な行為」1位とは?
LIMO / 2020年9月7日 20時15分
withコロナ時代の新マナーをチェック「されて迷惑な行為」1位とは?
東京都や都市部を中心に、まだまだ収束をみせない新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。今後も完全に収束することは難しいと考えられており、上手に付き合っていく、いわゆる「withコロナ」が多方で叫ばれています。
今後も長く付き合わなければならないことが予想される新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。多くの人がまだまだ慣れずにストレスとなっている「新しい生活様式」の中で、どのような行為が他人にストレスを与える行為といわれているのでしょうか。
「コロナ禍で神経質になった」自覚のある人は7割弱
2020年8月にBIGLOBEがおこなった「withコロナ時代のストレスに関する調査」(全国の20代~60代の男女1,000人を対象)(https://www.biglobe.co.jp/pressroom/info/2020/08/200820-1)」によると、「新型コロナウイルス流行前と比べて、さまざまなことに対し神経質になっているか」という質問に対し、「そう思う」が23.6%、「ややそう思う」が43.7%、と全体の67.3%が神経質になっていることを自覚しているそうです。
また、「withコロナ時代になってより強く感じるストレスは」の質問に対しては「常にマスクをつけなければならないこと」が54.5%で最多という結果に。次いで「withコロナがいつまで続くかわからない不安」(53.4%)、「旅行ができないこと」(43.1%)、「感染予防で気疲れすること」(40.4%)、「気軽に人と会って話せないこと」(36.8%)となりました。
今年の夏は人生で一番マスクを着けて過ごしたという人もかなり多かったのではないでしょうか。とはいえ、自分がマスクをしないことによって感染する可能性や周りに感染させてしまう可能性などを考えると、やはり気軽に外すことのできないマスク。
そういった気配りも含め「自分は神経質になった」と感じている人が多いのかもしれません。また、今までのインフルエンザのように季節性のものであればある程度収束の予測も立てられましたが、今回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関しては先が読めないこともあり「いつまで続くかわからない」終わりの見えなさがストレスをより大きなものにさせてしまっているようです。
「熱でも出社」は迷惑行為「どんなときでも休まない美徳」は時代錯誤⁈
続いて「withコロナの生活で迷惑行為だと思うもの」という問いに対し、一番多かった回答は「体調がすぐれないのに無理に仕事や学校へ行く」の69.4%という結果に。約7割の人が、体調の悪い中出勤したり登校することを迷惑な行為と認識していることがわかりました。
ひと昔前によくあった「俺が若いころは高熱でも這って出社したものだ」という根性自慢は時代錯誤な感覚なだけではなく、むしろ周囲への迷惑な行為と認識される現代。特に今回の感染症は感染力の強さが叫ばれていることもあり「いまだに根性論で何とかしようとする感覚はテロ行為のよう」という声も聞かれました。
ちなみに、2位以下の回答は「店や施設内でマスクをしない」(60.8%)、「大声で話す」(55.2%)、「大人数で行動する」(50%)、「距離が近い」(42.7%)となりました。どれも多くの場所で呼びかけられている「3密を避ける」といった基本的なマナーを守れない人に対し、マナー違反だと感じている人が多いようです。
マスクはストレス。でもマナーであり思いやり
コロナ禍でストレスの原因となっているマスク。調査によると「夏場の公共交通機関でのマスク着用をどう考えるか」という質問に「満員となった公共交通機関」という条件をプラスして回答してもらったところ「つけるべき」(82.1%)、「どちらかと言うとつけるべき」(12.8%)、「どちらかと言うと外すべき」(2.9%)、「外すべき」(2.2%)という結果になりました。「ストレスだからしない!」という意見はほとんど聞かれず、全体の9割強もの人がマスクを着用すべきと回答しているところに「マスク=マナー」という考えが読み取れるのではないでしょうか。
自分を大切にすることが相手へのマナーにも
自分が無理をすることで、自分だけでなく身近な人さえも巻き込んでしまう可能性がる感染症。過去にも「インフルエンザだけど熱が下がったので翌日に出勤した」というような社員によって職場にインフルエンザが流行ってしまったといった話が聞かれたこともありました。
「体調が悪いのを押して出勤」という行為を美徳としていた時代も、確かに古い日本にはあったかもしれません。しかし、感染症は「かからない」ことと「うつさない」ことが大切といわれる今、そういった行為は「美徳」なこととはとられないようです。
自分がしっかりと養生することで相手へのマナーにもなる。そんな基本的なことができない人がでてしまうのは、まだまだ日本の職場に休みにくい雰囲気があることも原因かもしれません。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)だけでなく「体調が悪い時や異変を感じたらゆっくり休む」ことが当たり前の社会になることこそが、「withコロナ」時代の大切な働き方改革のひとつとなるのではないでしょうか。
【参照】
BIGLOBE「withコロナ時代のストレスに関する調査」(全国の20代~60代の男女1,000人を対象)(https://www.biglobe.co.jp/pressroom/info/2020/08/200820-1%EF%BC%89)」
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