フツーの会社員人生からあえて外れた3人の理由。なぜその道を選んだの?
LIMO / 2020年9月9日 18時0分
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フツーの会社員人生からあえて外れた3人の理由。なぜその道を選んだの?
本気で自分の人生と向き合ったことがありますか。そう言われると、答えに窮する人も多いのではないでしょうか。日本人はよくも悪くも規範から外れること、レールから外れることを厭う傾向にあると言われますよね。ある程度成功ルートが決まっていて、それに乗るためにみんな努力をします。
今回はそんな「当たり前」からあえて外れ、チャレンジする人たちに話を聞いてみました。
就活であきらめていた「本当にやりたいこと」に再挑戦
フリーアナウンサーとして活動するAさんは、やや遅いともいえるタイミングで今の仕事に転向して活動を始めました。もともとは一般の民間企業で働いていましたが、親戚の受験生を見て「自分は何をしたくて勉強していたんだっけ」と思い返したのだそう。
「その頃は社会人生活にも慣れて割とうまくやれていたから、心のどこかで『人生こんなもんだろう』って思っていたと思う。でも、親戚の子が頑張って勉強する姿を見て自分の昔の夢を思い出した」というAさん。
「就活のときにアナウンサーの試験を受けたかったけれど、容姿に自信がないし、帰国子女じゃないし…と、自分で色々な理由をつけて受けなかった。多分落ちて自信をなくすのが怖かったんだと思う。アナウンサーの枠に入ろうと思えば容姿はイマイチだけど、一般企業なら別にそこそこのレベルでいられるかも、みたいな打算もあった気がする」と笑います。
「でも、フリーのアナウンサーなら専門知識や個性で勝負できる。一種の開き直りみたいなものもあるけれど、転向するなら今かもしれないと思って20代後半で会社をやめて転向。今だって売れっ子というワケじゃないけれど、なんとか生活できているし、心からやりたかった仕事なので毎日の充実度が全然ちがう」と教えてくれました。
Aさんは企業勤めの頃からとても優秀で、将来的には管理職を目指せるような人でしたが、そうした評価とはまったく異なる場所にあえて自分から飛び込んでいきました。彼女の勇気を見ていると、企業勤めばかりが当たり前のことではないし、やりたいことをやるべきだと心から思えます。
とにかく一等賞を目指して勉強も仕事も整形も…
続いては、現在外資系の金融機関で働くBさんです。Bさんは元々ある銀行系の証券会社に勤めていましたが、「自分は人生で一番欲しかったものが手に入った覚えがなくて、なんでも二番目で妥協してきた…。そんな自分にモヤモヤして、とにかく何でもいいから自分が一番欲しいモノを手に入れてやるって奮起した」と話します。
それは社会人2年目の何気ない仕事の帰り道、地下鉄の中でふと思ったのだそう。「とにかくいろんなジャンルで自分なりの一等賞を決めた。仕事だったら外資系金融が一番だっていう自分の勝手な思い込みだけど、転職のために英語を勉強したり、最終学歴を変えたくて大学院に入りなおして仕事をしながら通った」のだそう。
「二足のわらじで仕事がおろそかになっていると言われたくもなかったので、当時の職場でとにかく成果を上げて転職した。不思議なことに集中力やモチベーションが落ちることはなかった」と続けるBさん。
「とりあえず仕事で自分なりに納得する会社に入れたから、次は営業成績で一等賞を狙おうかなと思っている。その前に、結婚相手の一等賞を決めて動き出したいと思って、最近はプチ整形も取り入れている」とのこと。
「私は自分の顔にも一等賞をつけていて、鼻筋がもう少し高くて輪郭がほっそりするといいなと思っていたから整形することにした。日本では整形って言うと『えー!』ってビックリされたり、後ろ指を指されたりするけれど、私は私なりの方法で一等賞を取ろうと思った」とBさん。
日本では整形というとポジティブなイメージはないかもしれませんが、Bさんは整形したことを隠すこともなく、自分の一等賞に邁進。結婚相手の一等賞を決めかねている最中だと楽しそうに教えてくれました。
何歳になっても「やってみよう」と思ったときが始め時
最後は40代のCさんです。彼は一般企業で管理職をしながら、アマチュアバンドのサポートとして楽器を演奏する土日を過ごす日々を送っていました。
「音楽が好きで、学生時代は自分でバンドを組んでいた。でも、みんなが一斉に、当たり前のように普通の民間企業への就職活動を始めていたときに自分も流されたんだと思う」と話します。
「そのまま何かを考えることなく働き続け、結婚して子どもが生まれたとき、この先に希望と未来が当たり前のように広がっている我が子を見て『いいよな〜』と思ってしまって…。一度そう思うと妬ましいような羨ましいような、なんだかヒリヒリした気持ちになった。でも、よくよく考えたら別に今から好きなことをやってもいいんだと思い直した」とCさん。
「そう思ったとき、楽器も好きだったけど文化祭でやった演劇の快感が忘れられなくて。それで劇団員として生活することにした。妻も『人生一度だから』と2人でやりたいことをあきらめない生き方をしようと言ってくれて、本当にうれしかったしありがたかった」と話します。
「公演の都合があるから正社員は続けられなくて、今は契約社員になったけれど毎日同い年の妻と将来こんなことしたい、あんなことしたいと話せるのは楽しい」と笑顔で語ってくれました。
正社員の管理職という立場を捨て、劇団員として活動する道を選んだCさん。人生一度きりだと思うと何でもできるものかもしれませんね。
おわりに
人生一度きりという言葉は、誰もが一度は聞いたことがある言葉だと思いますが、それについて深く考えたことがある人はそう多くないのではないでしょうか。何かをあきらめたことが心残りだったり、今まであまり自分の人生について考えたことがないという人は、自分の人生とじっくり向き合ってみてはどうでしょうか。
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