回転ずしのスシローGHD、既存店・全店売上高が揃ってマイナス成長に(2020年8月)
LIMO / 2020年9月8日 12時0分
回転ずしのスシローGHD、既存店・全店売上高が揃ってマイナス成長に(2020年8月)
注目小売店月次実績シリーズ
シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は回転寿司チェーン店「スシロー」を運営するスシローグローバルHD(3563)の、2020年8月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年9月2日に更新されたスシローグローバルHDの2020年8月既存店売上高は、対前年同月比87.7%。内訳は客数83.4%、客単価105.2%で、客単価のプラスで客数のマイナスをカバーできずマイナス成長となりました。
また全店売上高も92.5%のマイナス成長で、既存店・全店ともにマイナス成長となっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は9月決算)。
既存店売上高は、本年2月までプラス成長が続きました。しかし新型コロナウイルス問題が本格化した3月以降、対前年同月比で3月86.3%、4月55.6%、5月81.4%、6月97.9%、7月96.5%、8月87.7%とマイナス成長が6カ月継続中です。また8月は7月比でマイナス幅が拡大する結果となりました。
全店売上高も既存店同様に3月からマイナス成長が続きましたが、6月(103.1%)及び7月(101.8%)はプラス成長を回復。ただし8月は92.5%となり、再びマイナス成長に転じました。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2019年6月の1,498円を底に上昇し、2020年1月には高値2,578円に到達しました。その後は反落し、2月後半からの株式市場全体の下落もあり、4月6日には1,250円まで下落しています。
しかし、反転して7月には年初来高値2,630円に到達。いったん2,200円台まで下落した後に再度上昇しており、直近は2,700円前後で取引されています(なお、2020年3月31日に1株→4株の株式分割を実施)。
6~7月に全店ベースでは対前年同月比プラス成長に戻りましたが、8月はマイナス成長となり、再び既存店・全店ともにマイナス成長になりました。既存店と全店が揃ってプラス成長となるタイミングが注目されます。
参考資料:スシロー全店および既存店前年同月対比実績(2020年9月期)(http://www.sushiroglobalholdings.com/financial/highlight/monthly/)
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