危険なまま使ってない? クレジットカードの裏面に署名しない3つのリスク
LIMO / 2020年9月8日 20時0分
![危険なまま使ってない? クレジットカードの裏面に署名しない3つのリスク](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_19183_0-small.jpg)
危険なまま使ってない? クレジットカードの裏面に署名しない3つのリスク
みなさんは、自分のすべてのクレジットカードの裏面に署名をしていますか?「なんとなく面倒くさいから空白のままに使っている」という方も、中にはいるのではないでしょうか。
実は、クレジットカードの裏面に署名をすることは、各カード会社の利用規約にきちんと定められています。つまりクレジットカードが手元に届いたあと速やかに署名をしないことは、規約違反なのです。
それだけでなく、署名をしていないクレジットカードを持ち歩いたり利用したりすることには、多くのリスクが伴います。そこで本記事では、なぜクレジットカードに署名をしていないことがリスクにつながるのかを、一緒に確認していきましょう。
なぜクレジットカードの署名は必要?
クレジットカードを新規に発行するときや、保有しているクレジットカードの有効期限が近づくと、新しいカードが手元に届きます。その際、クレジットカードに印字してある名前に誤りがないかを確認したうえで、その時点で必ず裏面に署名をすることが最も大切です。
というのも、どのカード会社もクレジットカードの利用規約には、クレジットカードの裏面には必ず署名をしなければならない旨を明記しています。
例1:三井住友カード「会員は、カードを貸与されたときは直ちに当該カードの署名欄に自署するものとします。」(第6条)
例2:JCBカード「会員は、カードを貸与されたときに直ちに当該カードの所定欄に自己の署名を行わなければなりません。」(第2条)
このように、署名が義務付けられているのはクレジットカードが契約者本人のものであるという確認をするためです。署名をしていないクレジットカードは、原則として使用することができません。
ちなみに、署名といえばフルネーム(漢字)だと思っている方が多いかと思いますが、実はひらがなやカタカナ、ローマ字でもOKです。また、名字だけや名前だけ、イニシャルでも問題はないとされています。
重要なことは、クレジットカードを店舗などで利用するときに伝票に記入するサインが、カード裏面の署名と一致しているかどうかです。必ず同一の署名を記入するように気を付けましょう。
クレジットカードの裏面に署名をしないことのリスク
この記事を読んでいる方の中には、クレジットカードの裏面に署名をせずに、そのままカードを使用しているケースがあるかもしれません。しかし、クレジットカードの裏面に署名をしないことには、実にさまざまなリスクが潜んでいるのです。
①不正利用されるリスク
1つ目は、不正利用されるリスクです。
もし署名をしていないクレジットカードが、盗難・紛失によって悪質な第三者の手にカードが渡ってしまえば、まるで「不正利用してください」と言っているようなものです。
というのも、署名欄が空欄になっているため、第三者が契約者本人になりすまして署名をすることで、簡単にクレジットカードの不正利用を招いてしまう危険性があります。
②盗難・紛失による不正利用の被害額が補償されないリスク
2つ目は、盗難・紛失による不正利用の被害額が補償されないリスクです。
カード会社は、盗難・紛失による不正利用が起こった場合に備えて補償制度を用意しているのですが、署名をしていないクレジットカードが不正利用された場合には、補償制度を受けられない可能性があります。
なぜならば、カードの利用規約にある署名をしていないがために規約違反となり、補償の対象外と見なされることがあるからです。実際に、三井住友カード公式サイトの「不正利用の補償に関してよくあるご質問」の中にも、「カード裏面には必ずサインをお願いいたします。サインが無い場合は、補償の対象となりません。」と明記されています。
補償対象外となれば不正利用による被害額は、すべて自己負担となってしまいますので、いざというときのためにもしっかり署名をしておいたほうが良さそうです。
③クレジットカードでの買い物を断られるリスク
3つ目は、店舗での買い物の際にクレジットカード利用を断られるリスクです。
通常クレジットカードを申込む際には、カード会社による審査が入ります。この審査を通過した方のみ、カード会社からの信用に基づきクレジットカードが発行されるため、利用者はクレジットカードを使って後払いでモノやサービスを購入できるようになります。
つまり、本来クレジットカードを利用することができるのは、審査に通過した契約者本人だけなのです。
クレジットカードを使用し買い物をしようとしている人物が、信用がある契約者本人であることを証明するのが、カード裏面の署名とも言うことができるでしょう。
買い物をする際に、署名をしていないクレジットカードを提示すると、お店からその場で署名を求められることがあります。日本クレジット協会においても「署名のないクレジットカードは利用できない」と明言しているので、もしこちらが署名に応じない場合には、お店はリスクの高い決済として買い物自体を断ることも可能です。
まとめ
本記事では、クレジットカードの裏面に署名をすることの重要性について説明しました。署名をしていないクレジットカードが手元にある方は、ドキッとする内容だったかもしれませんね。
あまり目を通す機会がないカード会社の利用規約ですが、知っているようで知らないクレジットカード利用上のルールがたくさん記載されています。クレジットカードを安全に使っていくためにも、せめて重要なポイントだけはしっかり押さえておくように心がけましょう。
【参考資料】
「知らないと危ない!?クレジットカードとサインの関係(https://www.cr.mufg.jp/mycard/knowledge/20012/)」(MUFG 三菱UFJニコス)
「JCB会員規約(個人)(https://www.jcb.co.jp/kiyaku/pdf/kojin.pdf)」(JCB)
「三井住友VISAカード&三井住友マスターカード会員規約(個人会員用)(https://www.smbc-card.com/mem/kiyaku/pop/kiyaku_kojin.jsp)」(三井住友カード)
「カード不正利用(不正使用)発生時の補償について(https://www.smbc-card.com/mem/service/sec/cover-damage.jsp)」(三井住友カード)
外部リンク
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