「夫の不倫」発覚から「再構築」を選択した女性のその後
LIMO / 2020年9月9日 10時0分
![「夫の不倫」発覚から「再構築」を選択した女性のその後](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_19188_0-small.jpg)
「夫の不倫」発覚から「再構築」を選択した女性のその後
夫婦の真実は、傍から見ても分からないものです。実は家庭内では険悪な雰囲気なのに、傍から見ると仲良し夫婦に見えているかもしれません。
不倫という言葉は耳にしていても、実際は少数派でごくごく稀な話だと思っていました。どこかドラマや漫画の世界の話だと…。でも、実際には周りにも居たのです。夫の不倫に悩み、現在はそれを乗り越えている人が…。
ある日の電話で…
当時、筆者は悩んでいました。実は夫との関係が上手くいっていなかったのです。というのも、その時の夫はモラハラに近い言動で、物理的な暴力はなかったにしても、夫から受ける攻撃に筆者は心身ともに疲れていました。
「こんな人じゃなかったのに…」そう思い悩む日々でしたが、子ども達の前では気付かれないように無理して元気に振舞っていました。あまりにも深刻で、自分の親に話すことはできず、身近なママ友にも相談することもできず、1人で抱え込んでいたのでした。
後に、当時の夫の言動は「バセドウ病」という病気によるものだったと判明したのですが、通院を開始してから投薬で元の夫に戻るまでは、かなり悩んだのです。
その悩んでいた時期、どうしても1人では抱えきれなくなり、ある友人に連絡を取りました。その友人は小学校時代からの幼なじみで、お互い故郷を離れ遠方に住んでいたため、なかなか顔を合わせることはできませんでしたが、気が向いた時に何の気負いもなしに連絡を取り合う、そんな大事な友人でした。
愚痴とも取れるであろう、その時の筆者の抱えきれない心の中を、少しでもいいから誰かに聞いて欲しい…そう思って彼女に連絡しました。
彼女にも悩んでいた時期があった
「もしもし。今、大丈夫?」
数カ月ぶりにかけたであろうその電話に、いつもと変わらない様子で受けてくれた彼女。ですが、彼女は筆者の様子がいつもと異なる雰囲気を察してくれたのでしょう。「何かあったの?」と話を聞いてくれました。
夫の言動に振り回されていること。
追いつめられ、精神的に辛く苦しいこと。
気が付かないうちに、子どもにも悪影響を与えているのではないかという不安。
きちんと整理して話す余裕のなかった筆者は、思いのままに口に出していたと思います。その中で「離婚を考えた方がいいのかも…」ということも話したのでした。そこで友人が以前、離婚を考えたことがある…ということを話してくれたのでした。
結婚前から続いていた関係が発覚
彼女が離婚を考えた原因、それは「夫の不倫」でした。しかもその不倫関係は、彼女と結婚する前から続いていたことが分かったというのです。夫の両親と連絡を取り、話し合いの場が持たれたといいます。その時に、彼女も「離婚」というワードが頭をよぎったそうです。
でも、当時の彼女にはまだ小学校低学年と幼稚園児の幼い2人の子どもがいました。その2人のことも考え、夫とも話し合いを続けた結果、再構築をはかることになりました。
文字で書けばたった数行ですが、彼女の中では長い戦いだったと思います。再構築…といっても、2年ほど別居していたことは、筆者も覚えていました。彼女の夫の浮気について、筆者も当時彼女から話を聞いていたので、その時の彼女の悩んだ姿は記憶に残っていました。
「どうして離婚しなかったの?」そう不躾な質問をする筆者に、彼女はこう言ったのです。
『子育てをしていく同志だと思えば、過ごせないこともないかなって。下の子が男の子で、中学生になった今、父親と息子の関係性を見て「本当に良かった」って思えるの』
彼女自身に対することは、どう感じているのか分かりません。しかし、彼女が子どもの幸せを願ってした選択であり、その結果、現在は彼女が笑顔で過ごせる時が増えたのであれば、それは彼女なりの正解だったのだろう…と思ったのでした。
彼女の言葉で、持ちこたえる気持ちになれた
「結婚した時は、こんな人じゃなかったのに」これは、悩んでいた当時の筆者が何度も頭の中で思い浮かべたフレーズです。そして、離婚することも頭をよぎったのは事実です。
しかし、原因は違えど同じように離婚という選択肢を考え、それを乗り越えた彼女の言葉は、筆者に「もう少し頑張ってみよう」という気持ちを与えてくれました。そして我が家の場合は、夫の言動は病気が発端であり、現在は筆者が以前から知っている夫に戻ってくれました。
当時は病気を疑って病院を勧めても「オレをバカにするのか!」という脅迫的な言葉が返ってきたり、何をするにも夫の言動にビクビクしてなかなか前に進むことができませんでした。それでも「もっと方法はないだろうか…」と考えさせてくれたのは、友人である彼女の支えと実際の経験からくる助言から、未来を想像させてくれたことでした。
あの時に投げ出さなくて良かった…と思える未来が、今、ここにあります。
誰もが離婚を考えて結婚する人はいないと思います。「幸せになろう」そうお互いに思って、結婚という道を選んだことでしょう。その上で離婚という道を選ぶことは、とても悩み、苦しみ、他人にはなかなか理解できない苦難の道だと思います。
結果として離婚することを選んだとしても、それが間違いだったとか正解だったとか、本人以外は誰もいえることではありません。ただ、後悔のないように…離婚した後に「あの時、もっとこうしていれば」と思うことがないように…そう、願うばかりです。
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