「不公平だ」と感じるのはなぜだろう?夫婦の「家事分担」、必要だと思う3つの気遣い
LIMO / 2020年9月9日 11時0分
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「不公平だ」と感じるのはなぜだろう?夫婦の「家事分担」、必要だと思う3つの気遣い
男性が育児や家事に参加するようになって久しく、実際に「イクメン」として子育てに積極的に取り組んでいる男性も少なくありません。
一方で育児や家事は女性の仕事という考えも、まだまだ残っているのは事実でしょう。内閣府の男女共同参画局が発表した「令和2年版(2020年版)男女共同参画白書」(http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r02/zentai/index.html)からも女性(妻)の家事や育児の負担が大きいことが読み取れます。
妻の家事負担は夫の2倍以上という結果に
内閣府の男女共同参画局が発表した「令和2年版(2020年版)男女共同参画白書」(http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r02/zentai/index.html)によると、仕事をしている妻の家事の時間は、夫の2倍以上になると書かれています。独身の場合には、女性と男性でも家事時間にあまり差はないことからも、結婚をして夫婦になると、途端に妻(女性)の負担が増えることがわかります。
この背景には夫が「家事は妻がやるもの」と考えたり、妻自身も「家事は妻がやること」との考えがあるのかもしれません。また育児の時間に関しても女性が男性の2.1倍〜2.7倍程度となり、女性の負担が多いことが浮き彫りになりました。家事と同じように、育児も妻(女性)の仕事という考えが、根強くあることがうかがえます。
このような家庭での家事や育児の負担の不公平さを感じながらも、妻は仕事に励み、そして家庭での生活を営んでいるのでしょう。でも心の中でははっきりと「不公平だ」と感じているケースもあるのではないでしょうか。女性が社会に進出している今、このアンバランスを少しでも改善するための方法を考えていきたいと思います。
夫には「家事をしてやっている」という認識があると感じる
筆者の家庭では夫も比較的家事や育児に参加していると思っています。夫は15年程前、長男が2歳になるのをきっかけに、会社を辞めて育児に専念しました。今でいう「イクメン」です。
もともと子供の世話をする人だったので、それは今でも変わらない部分でもあります。とはいえ筆者も仕事をしているわけですが、夫と家事や育児において「平等」であるとはいえません。夫が家事をするといっても、家事全般をするわけではありません。掃除や洗濯は基本的にしませんし、調理の後片付けをしない、なんてことも。そして「家事をしてやっている感」があるのは事実です。
育児に関しても、例えば学校のPTAはほぼ筆者が参加しているので、同じように仕事をしているのになぜ家事や育児の負担が違うのかと不満を感じることもあるのが正直なところです。
でもそれを認め、少しでも女性の負担を減らしていくことが、今度の課題ではないでしょうか。そのため筆者が気をつけていることは、以下の3つです。
得意・不得意を見極める
家事や育児と大枠で考えたとき、いくつも細かい項目があります。その中で筆者と夫では得意分野が違うので、それぞれの得意不得意を踏まえて分担するようにしています。
例えば筆者は車の運転があまり好きではないので、子供の送迎などは夫が担当しています。一方フリーランスで働く筆者は時間の調整もしやすいので、平日の学校行事は筆者が担当しています。
これは得意というよりも、夫が参加するとなると仕事を休まないといけないので、だったら筆者が参加した方が効率がいいという考えです。
家事に関しても、例えば庭の草むしりや力仕事は夫が、掃除や洗濯はそれが嫌いではない筆者がする、というように、男女の特性や好みを踏まえて線引きをしています。
上手に甘える(褒める)
正直なところ、筆者にも家事や育児は女性がすることという考えが残っているのは事実です。気づけば筆者がキッチンに立ち、調理や片付けもしています。でも筆者が仕事で立て込んでいたりすると夫が食事の用意をすることもあり、そんなときには「おいしいね」「どうやって作るの?」など褒めたり、「また作って」と甘えたりもします。
こういった気持ちは夫に家事や育児をしてもらうための戦略ともいえるでしょう。でも男女が平等に家事育児に参加していても必要でしょうし、うまく分担をしていくための基盤になると思っています。
家事の出来を評価しない、口出しをしない
夫が食事の用意をしたら、その出来に関してはマイナスの評価をしないようにしています。「おいしいね」というプラスの評価はさらにやる気を出してもらうために必要ですが、「もっとこうした方が良かったね」というネガティブなことは言いません。
例えば夫は草むしり(除草剤をまくなど)を担当していますが、これに関しては一切口出しをしないで100%任せてしまっています。実際に草が枯れなかったりする場所もあるのですが、かといって「ここ、除草剤がきいてないのでは」と言えば夫のやる気や機嫌が悪くなるだけでしょう。
それよりも夫がやりたいようにしてもらって、その中で結果を出してもらえばいいと思っています。
今の子育て世代の課題
筆者には高校生の子供が2人いますが、将来結婚をした場合に備えて家事や育児は男女平等ということを教えていこうと思っています。実際に息子には自分でご飯を作らせることもあります。娘にも家事を手伝ってもらう反面、夫がキッチンに立つときには「今日はお父さんが担当だね」と言ってそれとなく意識させたりもします。
今の子供世代は今以上に夫婦での分担が進むでしょうけれど、それが当然という考えは子供のうちから持っていた方が、よりスムーズに取り組めると考えています。これも親としての役目の1つですから、今以上に家事や育児に参加する夫の姿を子供たちに見てもらいたいと、できるだけ夫に家事をふっている筆者であります。
参考
「令和2年版(2020年版)男女共同参画白書」男女共同参画局(http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r02/zentai/index.html)
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