今年のシルバーウィーク、みんなは出かけるの? やっぱり気になる他人の目
LIMO / 2020年9月10日 11時0分
![今年のシルバーウィーク、みんなは出かけるの? やっぱり気になる他人の目](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_19221_0-small.jpg)
今年のシルバーウィーク、みんなは出かけるの? やっぱり気になる他人の目
いろいろあった2020年もすでに3分の2を終えて、気づけば9月半ばになりました。今月は、ゴールデンウィークと並ぶ大型連休のシルバーウィークがあるため、例年であれば今頃ワクワクしながら連休の予定を立てていたことでしょう。
しかし今年は、コロナ禍を意識し例年とは異なるシルバーウィークを過ごす人も多いようです。そこで今回は、いくつかの調査結果をもとに、みんなのシルバーウィークのお出かけ予定について見ていきたいと思います。
旅行やレジャー・外食に対する意欲は軒並み減退
大手広告会社・博報堂のシンクタンクである博報堂生活研究所が毎月発表している「来月の消費予報」では、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を行っています。
今年8月に行われた調査(9月の消費予報)によると、9月の消費意欲指数は前年比でマイナス3.0ptの落ち込みとなりました。これは、前年9月が消費税増税直前であったため消費意欲が高い傾向にあったことも一因ですが、カテゴリー別に見ると「旅行」「レジャー」「外食」「ファッション」など、外出に関連したカテゴリーが減少しているのが特徴的です。
コロナ禍が夏休みに続き、シルバーウィークにも暗い影を落としていることが、よく分かる調査結果と言えるのではないでしょうか。
同一県内で日帰りであれば旅行も許容?
それでは、コロナ禍の「おでかけ」のニーズはどのように変化しているのかを確認していきましょう。行き先や日程によって、旅行やレジャーに対する意識に違いがあるようです。
トヨタ自動車100%出資の広告会社・デルフィスが今年8月に行った「コロナ禍における『移動』『クルマ』に関する意識調査」では、行き先(同一県内 or 県またぎ)、日程(日帰り or 宿泊)の組み合わせ4パターンで、今年中の国内旅行・レジャーの意向を尋ねています。
その結果、唯一「同一県内 × 日帰り」の組み合わせにおいて、「積極・肯定派(39%)」が「消極・否定派(33%)」を僅差で上回るスコアとなりました。
同一県内の旅行・レジャーに行くときの交通手段としては、78%の人が「自家用車」と答えているので、シルバーウィークの旅行・レジャーでは「同一県内での日帰りドライブ」が主流となるのかもしれませんね。
ちなみに筆者の家庭でも、シルバーウィークには県内の有名な観光地を宿泊なしで2~3ヵ所巡る予定でいます。
今年中の旅行・レジャーの予定
(/mwimgs/5/9/-/img_592a1c859f28e2357994b98f5b6fd17f253372.jpg)拡大する(/mwimgs/5/9/-/img_592a1c859f28e2357994b98f5b6fd17f253372.jpg)
出典:プレスリリース素材(デルフィス)
感染者が悪者になる風潮があるうちは外出を楽しみにくい
デルフィスの調査では、外出したいという気持ちが高まる条件についても聞いています。
その結果、外出したいという気持ちが高まるための条件トップ3は、「感染者が悪者になる風潮がなくなること(41%)」「他県ナンバー狩りのような遠出客を嫌う風潮がなくなること(39%)」「感染拡大防止に努めながら普段通りの行動が許される機運の高まり(38%)」となりました。
感染防止のための対策が徹底されること以上に、感染することや外出に対する世の中の風当たりや機運が変わることのほうが重要だと考えている人が多いことが分かります。
コロナ禍の消息が見通せない今、経済を回していくという大きな視点においても、感染予防は徹底しながらも「ウィズコロナ」社会へ機運を高めていくことが、今後の重要なポイントになってくるかもしれません。
「経済回復」を理由に自分を納得させる側面も
経済を回していくということに少し触れましたが、現在の世間の風潮や機運が外出に望ましくないにもかかわらず、それでも外出したいと思うのは「経済回復」といった側面も少なからずあるようです。
先ほどの調査では、同一県内で旅行やレジャーに行きたい理由として最も大きな割合を占めたのは、「地元で消費をして地元の経済回復に貢献するため(42%)」という回答でした。もちろん、本心から経済を回復させたいと思っている人も多いと思いますが、外出に対する逆風が吹く中で「経済回復のためだから」と自分を納得させている人もいるかもしれませんね。
観光地や飲食店からすれば、どんな理由であれ実際に足を運んでくれるお客さんがいることはありがたいことでしょう。シルバーウィークの間だけでも、都合のいい考え方を採用してみるのも良いかもしれません。
まとめ
シルバーウィークの頃には緊急事態宣言が撤回されてから約4カ月が経過していることになりますが、コロナの影響はいまだに続いています。今年のシルバーウィークは「ウィズコロナ」の中で、さまざまな想いを抱えながら過ごすことになりそうですね。
【参考資料】
「来月の消費予報(https://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2020/08/7b340545de7154fd7e1d3a98f682b406.pdf)」(博報堂生活総合研究所)
「コロナ禍における『移動』『クルマ』に関する意識調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000058285.html)」(株式会社デルフィス)
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